七時吉祥~エンドレス・ラブ~ 第17話 あらすじ/ネタバレ

聖凌教内で、千忍(せんにん)千謀(せんぼう)が仕組んだ山賊による英雄救美作戦は、裴修茗の介入によって頓挫する。裴修茗は殺し屋を引き連れ、記憶を失った楊小祥(よう しょうしょう)を連れ去ろうとする。再び裴修茗と対峙した初空(しょこう)は、彼が何度も自分の劫を妨害する理由に疑問を抱く。

裴修茗は再び負傷を装い、聖凌教に潜入する。初空(しょこう)は警戒しながらも彼を匿い、調査の結果、裴修茗が白鶴堂堂主の一人息子で、武芸に優れ、多くの女性から慕われていることを知る。しかし、裴修茗の心には楊小祥(よう しょうしょう)しかおらず、千忍(せんにん)千謀(せんぼう)は彼の目的が記憶を失った幼馴染を取り戻すことにあると確信する。

裴修茗は楊小祥(よう しょうしょう)に過去のことを話して記憶を呼び覚まそうとするが、彼女は聖凌教を家として受け入れており、裴修茗の言葉に心を動かさない。初空(しょこう)は二人の会話を聞いて嫉妬し、裴修茗に詰め寄るが、彼の真意は掴めない。

初空(しょこう)は李 (り)天王の忠告を思い出し、裴修茗の真の目的を疑い始める。真相を確かめるため、彼は千忍(せんにん)千謀(せんぼう)に裴修茗の監視を命じる。裴修茗は巧みに千忍(せんにん)千謀(せんぼう)の好感を得るが、真の目的は依然不明のままである。

裴修茗は再び楊小祥(よう しょうしょう)に近づき、家族のことを話す。純粋な楊小祥(よう しょうしょう)は家族との再会を夢見て喜ぶ。裴修茗はそれを目の当たりにして、楊小祥(よう しょうしょう)に対する初空(しょこう)の地位を妬み、無力感に苛まれる。一方、初空(しょこう)は楊小祥(よう しょうしょう)の純真さに怒りながらも、彼女が裴修茗に利用されることを心配する。

楊小祥(よう しょうしょう)は初空(しょこう)への感謝の気持ちから、彼のために甘果を摘む。初空(しょこう)はその気持ちを大切に思い、千忍(せんにん)に果物を腐らせない方法を相談するほどである。千忍(せんにん)と千謀(せんぼう)は楊小祥(よう しょうしょう)に悟りを開かせる方法を話し合い、最終的に恋愛小説を使うことに決める。しかし、楊小祥(よう しょうしょう)はそれらの書名に奇妙な既視感を覚える。

一方、聖凌教は金烏派掌門の許文瑞(きょ ぶんずい)が楊小祥(よう しょうしょう)を探していることを知る。初空(しょこう)は彼がかつての馮(ふう)都尉であり、楊家の滅門事件に関与しているのではないかと疑う。真相を突き止めるため、初空(しょこう)は千謀(せんぼう)らに金烏派の一挙一動を監視させる。

楊小祥(よう しょうしょう)は恋愛小説を読んで、双修が武功の一種だと勘違いし、初空(しょこう)に何度も質問して笑いを誘う。初空(しょこう)は気まずくなり、楊小祥を避けるようになる。初空は千忍(せんにん)を叱責するが、楊小祥は誤解して落胆し、裴修茗に相談する。裴修茗は双修の真の意味を説明し、基本功を教える。その様子は温かくもあり、気まずくもある。

小放(しょうほう)は初空の変化に気づき、楊小祥を避けることで笑顔が減ったと指摘する。初空は表面上は気にしない様子だが、心の中では複雑な思いを抱えている。そのとき、千忍(せんにん)から楊小祥と裴修茗が部屋で“双修”をしているという知らせが届く。激怒した初空は部屋に駆け込むが、それは誤解だった。裴修茗は楊小祥に馬歩の練習をさせていたのだ。真相が明らかになった後、楊小祥は恥ずかしさのあまり部屋に閉じこもってしまう。千忍(せんにん)千謀(せんぼう)の提案により、初空は再び苦肉計を使って複雑な感情の縺れを解きほぐそうとする。

第17話 感想

第17話は、初空と裴修茗の複雑な関係がさらに深まる回でした。裴修茗は楊小祥を取り戻そうと必死で、初空は彼の真意を疑いながらも楊小祥への想いを募らせていきます。

特に印象に残ったのは、楊小祥が初空のために甘果を摘むシーンです。初空はその気持ちを大切に思い、千忍(せんにん)に果物を腐らせない方法を相談するほどでした。このシーンは、初空の楊小祥への愛情の深さを表していると思います。

また、裴修茗が楊小祥に双修の真の意味を説明するシーンも印象的でした。裴修茗は楊小祥に愛情を抱いていることを隠さず、初空への対抗心を露わにします。このシーンは、裴修茗の初空に対する嫉妬と、楊小祥への愛情の強さを表していると思います。

つづく