七時吉祥~エンドレス・ラブ~ 第23話 あらすじ/ネタバレ
夜幕が下りる。 祥雲(しょううん)は綿密な計画を立て、怪しい馨然(けいぜん)をわざと逃がした。初空(しょこう)と共に彼女を追跡し、城外に出るまで見届けると、ようやく胸を撫で下ろした。実は、これは馨然(けいぜん)の正体を確かめるための策略だった。初空(しょこう)は将軍府で調査を進める中で疑念を抱いており、書斎で発見した偽造の軍報によって、将軍が馨然(けいぜん)のスパイであることを見抜いていた。将軍は彼女を泳がせ、偽情報を流すことで、巧妙な仮間計を演じていたのだ。
その頃、子供たちが奇妙な童謡を歌っていた。 不気味な内容と不自然な韻律は、祥雲(しょううん)と初空(しょこう)の注意を引いた。祥雲(しょううん)は不可解な様子だったが、初空(しょこう)は眉をひそめ、何かを悟ったようだった。
一方、錦蓮は妹の錦蘿(きんら)が姿を消したことを知り、必死に捜索していた。 敏捷な錦蘿(きんら)は、心血を使って傀儡を幻化させ、錦蓮の目を欺いて重傷の紫輝(しき)と共に斉国の山奥へ逃げ込んだ。彼女はそこで巫医となり、結界を張り巡らせて紫輝(しき)を保護することを決意した。紫輝(しき)は逃げ出したい気持ちだったが、怪我のため思うように動けず、結界にも阻まれて諦めるしかなかった。
衛国の国境では戦雲が立ち込め、食料が密かに集結していた。 目標は、斉国との国境にある礫城だった。皇帝は初空(しょこう)将軍に即刻出徴を命じたが、この時の「初空(しょこう)」は実は祥雲(しょううん)が乗り移っていた。生死をかけた戦場に向かうことになった祥雲(しょううん)は、重責を背負いながらも決意を固めた。初空(しょこう)は彼女の苦労を理解し、わずか10日間で雲柔剣法を伝授した。この剣法は柔らかくも強く、祥雲(しょううん)に最適だった。しかし、習い始めたばかりの祥雲(しょううん)は、よろめきながら練習していた。ある時、転倒しそうになった祥雲(しょううん)を初空(しょこう)は助けなかったが、その目は心配でいっぱいだった。祥雲(しょううん)は初空(しょこう)の冷たさを誤解し、初空(しょこう)は厳しい師匠であることを理由に、戦場の残酷さを説明した。最終的に、初空(しょこう)の優しい言葉は祥雲(しょううん)の小さな怒りを鎮めた。
紫輝(しき)と錦蘿(きんら)は、言葉には出さないものの、互いに惹かれ始めていた。 紫輝(しき)は錦蘿(きんら)の怪我に気づき、心配の気持ちを隠せなかった。錦蘿(きんら)は強がっていたが、心の中では喜びを隠し切れず、貴重な霊力珠を紫輝(しき)に贈って回復を助けた。
その頃、初空(しょこう)は斉国の女巫医が奇病を治すことができ、珍しい薬草である雀頭参が必要なことを知った。 彼はこれが2人の身体を取り戻すチャンスだと直感した。初空は雀頭参を献上し、錦蘿(きんら)を説得して治療を受けることに成功した。治療中、紫輝(しき)は聖凌教の手訣を使って結界越しに初空の正体を確認し、感動を隠せなかった。
最終的に、錦蘿(きんら)の治療によって、初空と祥雲(しょううん)は無事に身体を取り戻し、囚われている紫輝(しき)を発見した。 3人は協力して、すぐに結界を破ることはできなかったが、紫輝(しき)を救出する決意を固めた。錦蘿(きんら)の妨害にもかかわらず、祥雲(しょううん)は紫輝(しき)が友人であり、この危険な場所から連れ出すと宣言した。友情、知恵、勇気を試される戦いが、幕を開けた。
第23話の感想
第23話は、緊迫感と感動が入り混じった、見応えのある回でした。祥雲と初空の連携プレーが光り、馨然(けいぜん)の正体を暴く展開はハラハラドキドキさせられました。また、子供たちが歌う奇妙な童謡は、今後のストーリー展開に大きな影響を与えそうな予感です。
一方、錦蓮と錦蘿(きんら)の姉妹愛にも胸を打たれました。錦蓮は妹を必死に捜索し、錦蘿(きんら)は姉を欺いてまで紫輝(しき)を守ろうとします。2人の強い絆が伝わってくるシーンでした。
そして、紫輝(しき)と錦蘿(きんら)の間に芽生えた恋心も注目ポイントです。お互いを気遣い合う姿は微笑ましく、今後の展開が気になります。
つづく