七時吉祥~エンドレス・ラブ~ 第27話 あらすじ/ネタバレ

初空(しょこう)が去ってから、滄海(そうかい)の心は囚われたように重かった。毎日、二人が過ごしたあの場所で彼の帰りを待ち続ける。そして、夜明けとともに初空(しょこう)は戻ってきた。彼の目には未来への不安が浮かんでいた。彼は妖を斬る使命を持つ者として、妖族との間に深い恨みを抱いていることを知り、無辜の滄海(そうかい)を巻き込むことを恐れていた。しかし、滄海(そうかい)の決意は固く、彼女は行動でそれを証明した。優しいキスで彼の不安と疑念をすべて溶かしたのだ。二人は心を一つにして、どんな身分であっても共に生きると誓った。

小屋は彼らの愛の隠れ家となった。剣術と笑い声が交差し、美味しい料理と甘い時間が流れた。彼らは一緒に修行し、支え合い、滄海(そうかい)の剣術は日々上達し、初空(しょこう)は彼女に笛を教えた。その音色は時空を超える橋のように過去と現在を結び、滄海(そうかい)は懐かしさの中で心の慰めを見つけた。

しかし、平穏な生活は長くは続かなかった。昊軒 (こうけん)(こうけん)からの手紙がその静けさを破った。手紙には摩羅(まら)族との縁談が書かれており、初空(しょこう)は心を痛めた。彼はあらゆる手段を使って、摩羅(まら)の女帝の悪事を滄海(そうかい)に信じさせようとしたが、かえって彼女を怒らせてしまった。夜が訪れ、滄海(そうかい)の心は複雑だった。初空(しょこう)の誤解に心を痛めながらも、今は自分の正体を隠すことを決意した。いつか彼が真実を知ってくれることを願って。

そんな時、錦城(きんじょう)と修茗が突然訪ねてきたことで、事態はさらに複雑になった。修茗は体調を崩しながらも滄海(そうかい)を探し、錦城(きんじょう)は黙って彼を支えた。二人は滄海(そうかい)の正体を明らかにしてしまい、修茗の告白は容赦なく拒否された。滄海(そうかい)の心はすでに初空(しょこう)で満たされており、彼女は修茗に、初空(しょこう)以外の人とは結婚しないと断言した。

一方、昊軒 (こうけん)(こうけん)の登場で初空(しょこう)は板挟みになった。彼は表面上は初空(しょこう)を家に連れ戻そうとしているが、実際は弟と摩羅(まら)の女帝との結婚を望んでいなかった。しかし、初空(しょこう)と滄海(そうかい)の深い愛情を目の当たりにした昊軒 (こうけん)(こうけん)は、不承不承ながら家族を説得し、この縁談を成立させることを約束した。

最終的に、大局のため、初空(しょこう)は一時的に滄海(そうかい)を離れ、摩羅(まら)宮で女帝に謁見することになった。別れ際、二人は多くを語らなかったが、その別れと愛情は言葉では言い表せないほどだった。初空(しょこう)が摩羅(まら)宮に足を踏み入れた瞬間、彼が心から愛する“小花妖”が高貴な摩羅(まら)の女帝であることに驚きを隠せなかった。そして、昊軒 (こうけん)(こうけん)は初空の仮応から多くの情報を察し、心の中で企みを巡らせた。

愛、身分、責任に関する試練が静かに幕を開けた。種族と身分を超えた恋人である初空と滄海(そうかい)は、これから訪れる試練にどのように立ち向かい、彼らの愛を守っていくのか。すべてはこれから明らかになる。

第27話の感想

第27話は、初空と滄海(そうかい)の関係に大きな進展があった回でした。二人は愛を確かめ合い、未来を誓い合いましたが、同時に大きな試練も待ち受けていました。

初空は、自分の使命と滄海(そうかい)への愛の板挟みになり苦悩していました。しかし、最終的には滄海(そうかい)への愛を選び、彼女を守るために摩羅(まら)宮へと向かいました。

一方、滄海(そうかい)は初空の誤解に心を痛めながらも、自分の正体を隠すことを決意しました。彼女は、いつか初空が真実を知ってくれることを信じています。

修茗の告白は、滄海(そうかい)にとって辛いものでした。彼女は初空以外の人とは結婚しないと断言し、修茗の想いを断ち切りました。

昊軒 (こうけん)(こうけん)は、初空の幸せを願う一方で、摩羅(まら)族との縁談を阻止しようとしています。彼は、初空と滄海(そうかい)が幸せになるために、どのような行動に出るのでしょうか。

つづく