七時吉祥~エンドレス・ラブ~ 第31話 あらすじ/ネタバレ
六界に再び風雲が巻き起こる中、滄海(そうかい)の名は人々の議論の的となっていた。正義と裏切りの戦いがいよいよ始まる。錦城(きんじょう)は、勇敢な守護者として、滄海(そうかい)を救うために危険を顧みず、命を落としてしまう。最期に、彼は明月(めいげつ)公主に謝罪をする。自分のせいで、彼女が罪のない罪人として六界に名指しされてしまったことを悔やむ。
悲しみに暮れる滄海(そうかい)は、怒りに任せて、秘めたる力を解放し、昊軒 (こうけん)(こうけん)を倒そうとする。しかし、その瞬間、妹の声が天から響き渡り、彼女の心を揺さぶる。その隙を突かれ、昊軒 (こうけん)(こうけん)に重傷を負わされてしまう。昊軒 (こうけん)(こうけん)の傲慢さと卑怯さは、滄海(そうかい)の目に映る初空(しょこう)とは雲泥の差であった。
駆けつけた初空(しょこう)は、元神を傷つけられた状態で、全盛期の昊軒 (こうけん)(こうけん)に立ち向かうが、苦戦を強いられる。滄海(そうかい)は、自分と明月(めいげつ)の力が繋がっていることを知り、明月(めいげつ)が背負う呪いを解くためには自分が消えるしかないことを悟る。そして、彼女は壮絶な決意を固め、無界の淵に飛び込む。六界の安寧のために、自分の命を犠牲にすることを選んだのだ。初空(しょこう)は必死に彼女を助けようとするが、愛する人が目の前で消えていくのを見守るしかなかった。その瞬間、二人の前世の記憶が蘇る。初空(しょこう)は悲しみの中にも安堵を感じていた。彼は護神呪を使って滄海(そうかい)の一縷の魂を守り、祥雲(しょううん)として蘇らせていたのだ。
初空(しょこう)は、三万年前の真実を明らかにし、昊軒 (こうけん)(こうけん)の陰謀を阻止することを誓う。しかし、昊軒 (こうけん)(こうけん)は彼を簡単に逃がすつもりはなく、重傷を負っている隙に、彼の記憶を消してしまう。修茗が駆けつけた時には、既に遅く、彼はただ涙を流すしかなかった。滄海(そうかい)の仇を討てなかったことを悔やむ。
転命司の外で、紅線翁(こうせんおう)は焦燥に駆られながら、祥雲(しょううん)の帰りを待っていた。昊軒 (こうけん)(こうけん)への怒りに燃える祥雲(しょううん)は、彼に問いただそうとするが、初空(しょこう)の示唆により、自分の弱さと衝動が招くかもしれない結果を悟り、今は耐えることを選ぶ。二人は力を合わせて、転生したという嘘を作り上げ、昊軒 (こうけん)(こうけん)の目を欺くことに成功する。
祥雲(しょううん)は摩羅(まら)族の運命を心配するが、初空(しょこう)は彼女と共に戦い、摩羅(まら)族の汚名を晴らすことを約束する。そして、未来の希望として盛大な結婚式を挙げることを誓う。その後、初空(しょこう)は摩羅(まら)族を訪れ、法器を錦蓮に返還し、祥雲(しょううん)の正体を明かす。錦蓮は驚きながらも、より重い責任を感じ、転生した滄海(そうかい)女帝を守ることを決意する。
一方、初空(しょこう)と修茗は密会し、三万年前の発見について語り合う。しかし、昊軒 (こうけん)(こうけん)の真の姿を暴くには、確たる証拠が必要だった。初空(しょこう)は昊軒 (こうけん)(こうけん)の右腕に厄誅痕を探そうとするが、見つけることができない。昊軒 (こうけん)(こうけん)は青雪草を使って痕跡を隠していたのだ。初空(しょこう)の計画は頓挫してしまう。
その頃、孫(そん)天王が修茗が上古神器・碎魂箭を密かに修練しているという情報を持ち込む。昊軒 (こうけん)(こうけん)は警戒を強め、修茗を脅迫して自分に従わせようとする。修茗は昊軒 (こうけん)の冷酷さを知り、一時的に妥協せざるを得なくなるが、複雑な状況を打開する方法を密かに模索していた。
第31話の感想
第31話は、怒涛の展開が続く、見応えのあるエピソードでした。滄海(そうかい)と昊軒 (こうけん)の戦いは激しさを増し、初空(しょこう)の記憶が消されるという衝撃的な結末で幕を閉じました。
特に印象に残ったのは、滄海(そうかい)の決意と初空の愛です。滄海(そうかい)は、明月(めいげつ)を救うために命を捨てるという壮絶な選択をしました。彼女の強い意誌と自己犠牲の精神には、胸を打たれました。また、初空は滄海(そうかい)を救うことができず、記憶を失ってしまいましたが、それでも彼女への愛は変わることなく、彼女を守ることを誓いました。二人の強い絆と愛に、感動しました。
一方で、昊軒 (こうけん)の冷酷さと狡猾さも際立っていました。彼は、自分の目的のためには手段を選ばず、滄海と初空を苦しめました。彼の悪行は許されるべきではありませんが、彼の強さと策略には、ある種の畏怖の念を抱きました。
つづく