七時吉祥~エンドレス・ラブ~ 第33話 あらすじ/ネタバレ

剛毅な妖族の長老、狂龍は初代妖王への忠誠心が揺るぎなく、妖界最高の力を掌握しています。彼は初空(しょこう)に妖族復興の希望を見出しますが、慎重な彼はこの若い後輩をさらに試そうと決意します。そこで彼は、機転の利く虎妖?祥雲(しょううん)を侍女として初空(しょこう)のそばに潜ませ、彼の品行と能力を密かに観察させます。

初空(しょこう)は祥雲(しょううん)の突然の出現に冷淡な態度を示し、彼女を拒絶しようとさえします。純真な祥雲(しょううん)は彼が記憶を失ったと思い込み、落胆します。狂龍長老(きょうりゅうちょうろう)と無問長老(むもんちょうろう)の説得により、初空(しょこう)はしぶしぶ祥雲(しょううん)を受け入れますが、依然距離を置いたままです。

夜が更け、祥雲(しょううん)は抑えきれない思いを初空(しょこう)に打ち明け、この間の心配と想いを伝えます。しかし、初空(しょこう)の冷たさは氷のように祥雲(しょううん)の心を冷やします。それでも彼女は諦めず、ゼロからやり直して初空(しょこう)の心を取り戻そうと決意します。

一方、昊軒 (こうけん)(こうけん)神君は体調不良を理由に政務を修茗に任せますが、実際には妖族の金丹と陣法の秘密を企んでいます。この行動は孫(そん)天王の不評を買いますが、昊軒 (こうけん)(こうけん)の厳しい警告により彼は黙らざるを得ません。鋭い洞察力を持つ修茗は、昊軒 (こうけん)(こうけん)の行動に疑念を抱いており、3万年前の無界の出来事が昊軒 (こうけん)(こうけん)の背後に大きな秘密が隠されていることを確信します。

祥雲(しょううん)の不注意な行動により、初空(しょこう)の隠された猫妖の正体が明らかになり、彼の頭にはふわふわの猫耳が現れます。祥雲(しょううん)は驚きながらも、これが初空(しょこう)に大きな危険をもたらすことを悟ります。彼女は秘密を守るため、初空(しょこう)と共に戦い、迫り来る嵐に立ち向かうことを決意します。

怪しい森では、金丹大妖(きんだいたいよう)が次々と殺害され、初空(しょこう)は複雑な手がかりに困惑します。祥雲(しょううん)は優しい気遣いと巧妙な策略で初空(しょこう)から手がかりを引き出そうとしますが、何度も失敗します。長老たちは先王が残した虚霊鏡を使って初空の真の姿を暴こうとします。祥雲(しょううん)は急いで機転を利かせ、自分自身を犠牲にして初空の逃走時間を稼ぎます。

しかし、危機は去りません。風流な狐妖(こよう)が祥雲(しょううん)に目をつけ、彼女を連れ去ろうとします。その時、初空が颯爽と現れ、雷のような勢いで狐妖(こよう)を撃退し、ヒーローがヒロインを救うという場面を演じます。しかし、祥雲(しょううん)の質問と心配に対して、初空は依然として近づきがたい冷たさを保ち、彼女に危険な場所から立ち去るように促します。

長老たちは初空の真の姿を追跡することを諦めず、祥雲に彼に真話の水と合歓散を混ぜた海棠酒を飲ませるように仕向けます。初空は警戒しますが、真相を明らかにするために彼はためらわずに飲み幹します。薬の効果で、彼は前代未聞の熱と混乱を感じますが、祥雲は彼のそばに留まり、彼女の優しさと揺るぎない心で、この長い夜の孤独と苦しみを吹き飛ばします。二人の関係はこの瞬間、微妙に変化します。

第33話感想

第33話は、緊張感と感動が入り混じった素晴らしいエピソードでした。初空の隠された猫妖の正体が明らかになったり、祥雲の自己犠牲や初空のヒーローらしい活躍など、見どころ満載でした。

特に印象に残ったのは、初空と祥雲の関係の変化です。最初は冷淡だった初空が、祥雲の優しさに触れて心を開いていく様子は、見ていてとても微笑ましかったです。また、祥雲が初空のために命を懸けてまで守ろうとする姿には、強い絆を感じました。

一方で、昊軒 (こうけん)(こうけん)神君の謎めいた行動や、金丹大妖(きんだいたいよう)の殺害事件など、気になる点も残されました。

つづく