七時吉祥~エンドレス・ラブ~ 第34話 あらすじ/ネタバレ
緊張と微妙な雰囲気の中で、祥雲(しょううん)は巧妙に初空(しょこう)の声を装い、上古の狰獣であると名乗り、長老たちの叱責から初空(しょこう)を守ろうとする。しかし、彼女の心の優しさは、合歓散の苦しみから初空(しょこう)を救いたいという思いに駆り立てられ、身をもって償うという決意を口にする。初空(しょこう)は感情を抑えきれず、祥雲(しょううん)をそっと寝台に押し倒し、二人の距離は縮まり、衣帯がほどけ、部屋の中は春めいていく。外では無問長老(むもんちょうろう)の静かなため息が、さらに曖昧さと無力感を増幅させる。
狂龍長老(きょうりゅうちょうろう)は初空(しょこう)の正体を確信するも、誘惑に屈したことに失望し、憤然と立ち去る。しかし、初空(しょこう)は本当に堕落したわけではなく、祥雲(しょううん)を特殊な方法で拘束し、少しのいたずら心と機転を利かせて現場から逃亡する。この一幕は、長老たちに初空(しょこう)の深謀遠慮と非凡さを気づかせ、内心では彼らが見くびっていた未来の妖王を認めることになる。
妖殿に戻った初空(しょこう)は、すぐに冷静さを取り戻し、狂龍長老(きょうりゅうちょうろう)と事件について話し合う。黒豹妖の妻が発見されたことを知り、表面上は仲睦まじいが、その裏には謎が隠されている。祥雲(しょううん)は鋭く指摘する。本当に情が深いなら、なぜ今頃身だしなみに気を使うのか?この疑問は、真実を突き刺す鋭い剣のようなものだった。狂龍長老(きょうりゅうちょうろう)はすぐに動き出し、女妖を再審問したところ、黒豹妖の真の姿が明らかになった。彼は水晶石を売るだけでなく、人身売買にも手を染め、悪名高い七煞联盟と繋がっていたのだ。
調査が進むにつれて、初空(しょこう)は真の黒幕が紫輝(しき)であることに気づく。紫輝(しき)は錦蘿(きんら)を救うため、昊軒 (こうけん)(こうけん)の駒となり、金丹を集めざるを得なかった。初空(しょこう)は紫輝(しき)の良心を呼び起こそうとするが、拒否されてしまう。紫輝(しき)は泥沼に嵌まり、抜け出すことができない。次の標的である尾狐公子(びここうし)を守るため、初空(しょこう)は自ら狐妖(こよう)に扮し、紫輝(しき)の悪行を阻止しようと決意する。
一方、初空(しょこう)の体調は悪化の一途を辿り、元神は深刻なダメージを受け、一魂一魄のみで苦しんでいた。祥雲(しょううん)は心を痛め、初空の識海に侵入するが、初空がわざと自分を遠ざけていることに気づく。初空はついに偽装を解き、本音を明かす。情愛を断ち切ることでしか、長老たちの試練を乗り越え、妖王の力を得て、無界から滄海(そうかい)の力を奪い返し、六界を守ることができるのだ。彼の苦悩は祥雲(しょううん)の心を痛めるが、彼を支え続ける決意をさらに強める。
同時に、昊軒 (こうけん)(こうけん)はひそかに詭林に現れ、無問長老(むもんちょうろう)を密かに呼び出し、事態を掌握しようとする。無問長老(むもんちょうろう)は金丹を所持していたため、毒殺されてしまう。この光景を修茗が目撃し、すぐに初空に知らせ、孫(そん)天王に改心して共に悪と戦うように説得する。
昊軒 (こうけん)(こうけん)は七つの金丹を集め、紫輝(しき)に滅妖陣を起動させるよう命令する。紫輝(しき)は愛と責任の間で葛藤し、最終的に昊軒 (こうけん)(こうけん)に解毒剤を渡すように要求し、錦蘿(きんら)の命と自由を手に入れる。昊軒 (こうけん)(こうけん)は仕方なく承諾し、紫輝(しき)は願いを葉えるが、もう後戻りできないことも知っている。彼は錦蘿(きんら)に遠くへ逃げるように手配し、彼女に平穏な生活を送ってほしいと願う。一方、彼は最終的な運命を受け入れる準備をする。
この一連の複雑な出来事の中で、祥雲(しょううん)と初空の愛は試練と昇華を経験する。彼らは前途多難であることを知りながらも、お互いを大切にし、手を取り合って六界の安寧と光明を守っていくことを誓う。
第34話感想
第34話は、緊張感と感動が入り混じった素晴らしいエピソードでした。祥雲(しょううん)の初空を庇う姿、初空の祥雲(しょううん)への想いの深さ、そして紫輝(しき)の葛藤と決断など、見どころ満載でした。
特に印象に残ったのは、初空と祥雲(しょううん)のラブシーンです。二人の切ない想いが伝わってくるような描写で、思わず胸が熱くなりました。また、紫輝(しき)の苦悩もリアルに描かれていて、彼の心情に共感せざるを得ませんでした。
ラストシーンでは、昊軒 (こうけん)(こうけん)の陰謀が明らかになり、今後の展開が気になるところです。初空は無事に六界を救うことができるのでしょうか?次週も目が離せません!
つづく