七時吉祥~エンドレス・ラブ~ 最終回 第38話 あらすじ/ネタバレ
祥雲(しょううん)と初空(しょこう)は数々の生死を乗り越え、人々の温情と冷たさを目の当たりにし、数万年にわたる陰謀を打ち砕いた。初空(しょこう)は兄と共に命を落とし、長年の闇と陰謀に終止符を打った。女帝滄海(そうかい)は神力を回復したものの、権力への未練はなく、摩羅(まら)族の未来を錦蓮と錦蘿(きんら)兄妹に託し、神君の座は心優しい修茗が暫定的に務めることとなった。
修茗は就任早々、摩羅(まら)神族の名誉回復と六界の平等を宣言し、共存を呼びかけた。この政策は多くの仙人に支持され、六界はかつてない平和を迎えた。
初空(しょこう)を失った祥雲(しょううん)は、毎日星見台で海棠の花酒を片手に、初空(しょこう)を偲んでいた。修茗は複雑な気持ちを抱えながらも笑顔で祥雲(しょううん)に寄り添い、天界と摩羅(まら)族の治績を報告し、祥雲(しょううん)を慰めた。
ある日、祥雲(しょううん)は戦星が輝いていることに気づき、初空(しょこう)の魂がまだ存在していることを確信した。彼女は初空(しょこう)を探すために下界に降りることを決意し、修茗は寂しさを感じながらも理解と祝福の言葉を贈った。彼は祥雲(しょううん)の遠ざかる背中を見送り、彼女の幸せを祈った。
紅線翁(こうせんおう)は祥雲(しょううん)の下界を知り、修茗に詳細を尋ねると共に、初空(しょこう)と祥雲(しょううん)の再会を願った。修茗の質問に対し、紅線翁(こうせんおう)は祥雲(しょううん)への深い愛情を告白し、彼女を傷つけたくないという思いを明かした。また、昊軒 (こうけん)(こうけん)の前で芝居を打ったのは祥雲(しょううん)を守るためだったと打ち明けた。
一方、錦蓮と錦蘿(きんら)も人間界に降りて初空(しょこう)を探した。彼らは人混みの中で転生した紫輝(しき)を見つけ、阿蘿(あら)という女性と一緒にいるところを発見した。錦蘿(きんら)は動揺しつつも祝福の言葉を贈り、阿蘿(あら)が紫輝(しき)の妹であることを知って少し安心した。錦蓮は錦蘿(きんら)に自分の幸せを追求するよう励まし、錦蘿(きんら)は錦蓮の祝福を受けて紫輝(しき)と再会し、二人は結ばれた。
修茗の縁談も仙界の注目を集めた。紅線翁(こうせんおう)と孫(そん)天王は強力な縁結びの紐を編み、巧みに修茗の手首につけた。修茗は彼らの企みに気づきながらも、下界に散心に行くことを口実に、運命の相手との出会いを期待した。
祥雲(しょううん)は初空(しょこう)の魂を取り戻すため、六世の輪廻転生を繰り返した。彼女は何度も別れを経験したが、諦めることはなかった。そして七世目、人間界の縁結びの廟前で、彼女は牽絲引の屋台を開き、毎日待ち続けた。ついに、海棠の花びらが舞う日に、初空(しょこう)にそっくりな少年が赤い傘をさして現れた。彼は祥雲(しょううん)の涙を拭い、自分も涙を流した。祥雲の問いかけに彼は何も言わなかったが、その懐かしい感覚は、彼が待ち望んでいた初空(しょこう)であることを確信させた。
海棠の花の木の下で、二人は肩を並べて立ち、一傘の下には、幾多の苦難を乗り越えてきた、より一層強くなった心が宿っていた。彼らは誤解と困難の中で成長し、信頼し合い、ついに幸せな時を迎えた。数百年の忍耐と待ち時間は、この瞬間に最も甘い実を結んだ。
第38話の感想
最終回である第38話は、感動的な結末で幕を閉じました。祥雲と初空(しょこう)の永遠の愛、修茗の自己犠牲、そして六界の平和など、多くの見どころがありました。
特に印象に残ったのは、祥雲と初空の再会シーンです。海棠の花びらが舞う中で、初空にそっくりな少年が現れた瞬間は、思わず涙が溢れてしまいました。二人の長い旅路と強い絆が感じられる、素晴らしいシーンでした。
また、修茗の自己犠牲も感動的でした。彼は祥雲の幸せを願い、自分の気持ちを押し殺して彼女を見送りました。彼の優しさと強さが伝わってくるシーンでした。
六界の平和も、この物語の重要なテーマでした。修茗の政策によって、六界はかつてない平和を迎えました。これは、祥雲と初空の努力の賜物であり、とても喜ばしいことです。