『七時吉祥~エンドレス・ラブ~』第9話 あらすじ/ネタバレ
李修茗は自信に満ちた言葉で、3日以内に賊を捕まえ、祥雲(しょううん)を救い出すと宋勤文(そうきんぶん)に約束します。宋勤文(そうきんぶん)は表面上冷静さを装っていますが、内心では李修茗の計り知れない力を測りかねています。李修茗が去ると、婉娘(えんじょう)が現れ、李修茗の知恵に感嘆し、他の皇子とは一線を画していると評します。
一方、祥雲(しょううん)は馬車を走らせ、西へ急ぎます。隣には怪我で意識を失っている長空(ちょうくう)がいます。目を覚ました長空(ちょうくう)は湖畔で一人涙を流し、仙人の祥雲(しょううん)には馴染みのない人間界の感情に戸惑いながらも心を動かされます。仙人の視点から見ればこれは単なる試練ですが、別れによる深い悲しみを感じ、人間が命を大切にする気持ちに理解を示します。
天界では、紅線翁(こうせんおう)が命簿を眺めて李 (り)天王の描いた奇妙な物語にため息をつきます。李 (り)天王も困惑し、初空(しょこう)と修茗の下界への降臨が命簿を混乱させたのではないかと推測します。天帝昊軒 (こうけん)(こうけん)は弟の試練の進展を注視し、李 (り)天王は初空(しょこう)戦神が元神を修復する日は近いと楽観的に報告します。
京城では、李修茗の勢力が密かに張り巡らされ、朝廷を掌握するだけでなく、太医に皇帝に薬を投与させて権力を固めています。一方、鶯時(おうじ)は危機に陥り、緑荷(りょっか)は彼女を守るために命を落とします。紫輝(しき)は命を懸けて鶯時(おうじ)を安全な場所に運びますが、石の姿に戻るときに鶯時(おうじ)は本心を明かし、二人はいつの間にか深い愛情で結ばれていたことがわかります。
自分の存在が祥雲(しょううん)に危険をもたらすことを悟った長空(ちょうくう)は、一人去ることを決意しますが、祥雲(しょううん)は彼に同行することを主張します。二人は廃墟となった茅葺き小屋に身を潜め、官兵の捜索を機転を利かせて切り抜けることに成功します。翌日、二人は難民に扮して夫婦として客栈に泊まりますが、金銭不足のため一室で床を共にし、苦難を乗り越えていきます。祥雲(しょううん)の不注意により、二人はさらに強く結びつき、長空(ちょうくう)の質素な生活ぶりから彼の新たな一面を知ることになります。
夜が更けると、長空(ちょうくう)は酒を飲みながら祥雲(しょううん)に別れを告げます。彼は自分の簪を婚約の証として渡し、二人は天涯孤独になるとしても心は永遠に繋がっていると約束します。父親が危機に陥ったことを知った祥雲(しょううん)は、家族を守るため、そして自分の使命を果たすために、京城に戻ることを決意します。
別れ際、長空(ちょうくう)は「一路平安(安全な旅をお過ごしください)」という言葉を書き残し、祥雲(しょううん)への理解と支持を静かに示します。祥雲(しょううん)は長空(ちょうくう)の剣と馬を嫁入り道具として携え、名残惜しくも旅立ちます。客栈の掌柜は宝剣を長空(ちょうくう)に返却し、世の中の無常さを語り、二人がお互いを大切にして、未来に希望を持てるように願います。
第9話感想
第9話は、物語が大きく動き出す重要な回だった。特に李修茗と祥雲(しょううん)の運命が交錯し、今後の展開に期待が高まる。
李修茗の自信に満ちた言動は、彼の野心と能力の高さを示している。宋勤文(そうきんぶん)も彼の力量を認めざるを得ず、今後の二人の対決が楽しみだ。
長空(ちょうくう)と祥雲(しょううん)の恋模様も、ますます切なくなってきた。長空(ちょうくう)の仙人と人間の狭間で揺れる心情と、祥雲の彼への深い愛情が丁寧に描かれており、感動的だった。
鶯時(おうじ)と紫輝(しき)の恋も、新たな展開を迎えた。緑荷(りょっか)の死は悲しかったが、紫輝(しき)が鶯時(おうじ)を命懸けで守ったことで、二人の絆がより深まったように思う。
天界の動向も気になるところだ。李 (り)天王が初空(しょこう)と修茗の下界への降臨が命簿を混乱させたのではないかと推測しているが、真相はいかに?
つづく