東宮(とうぐう)~永遠(とわ)の記憶に眠る愛~ 第11話 あらすじ/ネタバレ

小楓は李承鄞(りしょうぎん)と共に忘川(ぼうせん)に飛び込んだが、二人は死なずに記憶を失った。阿渡(あわと)も生き延びたが、声が出せなくなってしまった。小楓は阿渡(あわと)と共に中原に戻り、注目を集める太子妃となった。しかし、豊朝(れいちょう)の太子はまだ決まっておらず、小楓も自分が誰と結婚するのか分からなかった。

ある日、豊朝(れいちょう)の七公主・永寧(えいねい)と八公主・珞熙(らくき)が小楓を訪ねてきた。小楓は二人の遊びに夢中になり、李承鄞(りしょうぎん)との記憶を完全に忘れてしまった。

太皇太后は小楓を気に入り、優秀な永娘(えいじょう)を小楓の世話係に任命した。記憶を失った小楓だが、阿渡(あわと)は全てを覚えていた。小楓は両親に手紙を書いて阿渡(あわと)に託した。阿渡(あわと)は悲しみに暮れ、国が滅び母が亡くなった事実を小楓に伝えることができず、手紙を捨ててしまった。

太皇太后は方尚儀(ほうしょうぎ)に小楓に宮中の礼儀を教えるように命じた。方尚儀(ほうしょうぎ)は真面目に教えようとしたが、自由奔放に育った小楓は退屈な本を読むことができなかった。方尚儀(ほうしょうぎ)は小楓に手を焼いて、阿渡(あわと)を罰するようになった。小楓は阿渡(あわと)が罰を受けるのを不憫に思い、仕方なく女誡を暗記した。

一方、李承鄞(りしょうぎん)は街で名家の娘・趙瑟瑟(じょうせっせ)と出会った。彼女はしとやかで美しい輔国将軍・趙敬禹(ちょうけいう)の娘で、李承鄞(りしょうぎん)は彼女に心を奪われた。李承鄞(りしょうぎん)は小楓のことをすっかり忘れてしまったようだ。

李承鄞(りしょうぎん)が宮に戻ると、張玫娘(ちゃんまいなん)は趙敬禹(ちょうけいう)は実権のない将軍であり、彼の娘と親しくするのは良くないと忠告した。しかし、李承鄞(りしょうぎん)は趙瑟瑟(じょうせっせ)に夢中で、張玫娘(ちゃんまいなん)の言葉は届かなかった。

方尚儀(ほうしょうぎ)は相変わらず小楓に礼儀を教えようとしたが、小楓は言うことを聞かず、方尚儀(ほうしょうぎ)は太皇太后に辞任を申し出た。しかし、太皇太后は方尚儀(ほうしょうぎ)に小楓を指導し続けるように命じ、永娘(えいじょう)には丹蚩(たんし)の滅亡と西州(せいしゅう)王后の死を小楓に隠すように告げた。

柴牧(しばまき)は李承鄞(りしょうぎん)に李承鄴(りしょうぎょう)と対抗するためには力を蓄える必要があると助言した。趙敬禹(ちょうけいう)は息子・趙士玄(ちょうしげん)と娘・趙瑟瑟(じょうせっせ)に政治について話し、李承鄴(りしょうぎょう)が皇位を継承する可能性があると述べた。そのため、趙瑟瑟(じょうせっせ)には李承鄴(りしょうぎょう)に近づいて欲しいと考えたが、趙瑟瑟(じょうせっせ)は李承鄞(りしょうぎん)にしか興味がなかった。

皇室は狩猟大会を開催し、小楓と李承鄞(りしょうぎん)は偶然森の中で出会った。二人が視線を交わした瞬間、小楓の脳裏にいくつかの記憶が蘇り、顧小五(とぐしょうご)という名前が聞こえてきた。小楓は胸が張り裂けるような痛みを感じて気を失い、李承鄞(りしょうぎん)は慌てて彼女を連れ帰って太医を呼んだ。幸いにも、彼女は驚いただけだった。

方尚儀(ほうしょうぎ)は小楓に夫婦の礼儀を教えたが、小楓は誤って方尚儀(ほうしょうぎ)の鼻をぶつけてしまい、方尚儀(ほうしょうぎ)は鼻血を出してレッスンは中断した。永娘(えいじょう)は小楓に「家」という字を書くように教えた。阿渡(あわと)は小楓を見て涙を流した。小楓は阿渡(あわと)が故郷を恋しがっていると思い、一緒に字を書いた。阿渡(あわと)は筆を握ると、丹蚩(たんし)が滅ぼされた時の惨劇が目の前に浮かんだ。阿渡(あわと)は感情を抑えることができず、小楓は彼女の ・・ ・って慰めた。

ネタバレ

小楓と李承鄞(りしょうぎん)は記憶を失ったが、二人は運命の糸で結ばれている。二人は再び出会い、過去の記憶を取り戻すことになる。しかし、二人の愛の道は困難に満ちている。李承鄞(りしょうぎん)は趙瑟瑟(じょうせっせ)に心を奪われ、小楓は丹蚩(たんし)の滅亡と母を亡くした事実を知らない。二人の愛は試練に耐えられるのか?

感想

第11話は、小楓と李承鄞(りしょうぎん)が記憶を失った後の様子が描かれた。小楓は天真爛漫な性格で、宮中の生活に馴染むことができず、方尚儀(ほうしょうぎ)を困らせている。一方、李承鄞(りしょうぎん)は趙瑟瑟(じょうせっせ)に夢中で、小楓のことを忘れてしまったようだ。二人の愛の行方が気になるところだ。

第11話の感想

第11話は、記憶を失った小楓と李承鄞(りしょうぎん)の再会と二人の新たな関係が描かれた。印象的なシーンはいくつかある。

まず、小楓と李承鄞(りしょうぎん)が森の中で偶然出会ったシーンは、二人の運命の糸が再び繋がり始めたことを予感させる。小楓が顧小五(とぐしょうご)という名前を聞いた瞬間、胸が張り裂けるような痛みを感じて倒れたのは、記憶を失っても李承鄞(りしょうぎん)への想いが消えていないことを示している。

また、小楓が方尚儀(ほうしょうぎ)の鼻をぶつけてしまったシーンは、彼女の天真爛漫な性格が垣間見える。宮中の生活に馴染めず、自由奔放な小楓は、方尚儀(ほうしょうぎ)を困らせている。

そして、阿渡(あわと)が筆を握った瞬間、丹蚩(たんし)が滅ぼされた時の惨劇が目の前に浮かんだシーンは、記憶を失った小楓が背負っている大きな悲しみを暗示している。阿渡(あわと)は小楓を守るために、真実を隠そうとしているが、いつまで隠し通すことができるのだろうか。

つづく