東宮(とうぐう)~永遠(とわ)の記憶に眠る愛~ 第14話 あらすじ/ネタバレ

酒に溺れる顧剣(こけん)

顧剣(こけん)はミロ酒肆で泥酔し、閉店時間になっても店を出ようとしない。心配したミロが様子を見に来るが、顧剣(こけん)はただひたすらに酒を飲み続け、何も語ろうとしない。

太皇太后と蹴鞠(しゅうきく)大会

翌日、小楓は太皇太后に謁見する。永寧(えいねい)と珞熙(らくき)も同席しており、太皇太后は彼女たちに装飾品を選ばせる。小楓は装飾品ではなく、食べ物に目を輝かせ、美味しそうに食べ始める。太皇太后は思わず笑みを浮かべる。珞熙(らくき)が明日の蹴鞠(しゅうきく)大会について話すと、小楓の目はさらに輝きを増す。太皇太后は孫娘たちの観戦を許可する。

蹴鞠(しゅうきく)大会の波乱

蹴鞠(しゅうきく)大会が始まり、高震(こうしん)と趙士玄(ちょうしげん)も参加している。小楓は席から見守るが、不穏な空気を察する。もともと明月(めいげつ)をめぐって確執があった2人、目の前で情敵が活躍する姿は面白くないだろう。案の定、高震(こうしん)は試合中に趙士玄(ちょうしげん)に故意に怪我を負わせる。席上で小楓は高震(こうしん)と趙士玄(ちょうしげん)の確執について無意識に口にしてしまい、李承鄴(りしょうぎょう)はそれを聞いてしまう。趙瑟瑟(じょうせっせ)は兄の怪我に憤慨するが、李承鄞(りしょうぎん)は高震(こうしん)をかばうような発言をし、瑟瑟の怒りはさらに募る。

李承鄞(りしょうぎん)の思惑

試合後、李酽は李承鄴(りしょうぎょう)に高震(こうしん)と趙士玄(ちょうしげん)の確執が噂になっていることを報告する。李承鄴(りしょうぎょう)は李酽に本題を尋ねると、李承鄞(りしょうぎん)が昨日から体調不良を理由に人前に姿を現していないことを明かす。李承鄴(りしょうぎょう)は李承鄞(りしょうぎん)の思惑を訝しむ。李承鄞(りしょうぎん)は趙瑟瑟(じょうせっせ)に媚びることで趙家の勢力を取り込もうとしているのではないかと推測する。高相の権力と趙家の勢力が合わされば、李承鄞(りしょうぎん)は朝廷内で大きな力を得るだろう。

張玫娘(ちゃんまいなん)の怒りと小楓の行動

張玫娘(ちゃんまいなん)は小楓に女誡を暗唱させるが、小楓はうまく暗唱できない。張玫娘(ちゃんまいなん)は怒り、方尚儀(ほうしょうぎ)を罰してしまう。小楓は自分のせいで方尚儀(ほうしょうぎ)が罰せられたことを悔やむ。そこへ宮女が訪れ、趙瑟瑟(じょうせっせ)が李承鄞(りしょうぎん)に怒って謁見を拒否しているため、李承鄞(りしょうぎん)が相思病にかかってしまったと報告する。張玫娘(ちゃんまいなん)は激怒し、瑟瑟を宮殿に呼びつける。小楓はそれを聞いて、李承鄞(りしょうぎん)に知らせようと急いで駆け出す。

趙瑟瑟(じょうせっせ)への叱責と李承鄴(りしょうぎょう)の企み

趙瑟瑟(じょうせっせ)は張玫娘(ちゃんまいなん)の前に現れ、叱責を受ける。張玫娘(ちゃんまいなん)は瑟瑟に慎みを持ち、李承鄞(りしょうぎん)に幻想を抱かないように諭す。

一方、李承鄴(りしょうぎょう)は趙敬禹(ちょうけいう)が瑟瑟を側妃に迎えたいと考えていることを知り、夜に趙敬禹(ちょうけいう)と密会して取り込む。翌日、朝廷で李承鄴(りしょうぎょう)は趙敬禹(ちょうけいう)を鎮北侯に推薦し、皇帝はそれを承認する。趙敬禹(ちょうけいう)は李承鄴(りしょうぎょう)に感謝する。

小楓と李承鄞(りしょうぎん)の雪遊び

小楓は李承鄞(りしょうぎん)と共に地方志の修正作業を行うが、李承鄞(りしょうぎん)はそっけない態度を取る。小楓は納得できず、李承鄞(りしょうぎん)を追いかけて雪玉をぶつける。2人は雪の中で楽しく遊ぶ。

高相の怒りと趙敬禹(ちょうけいう)の決断

高相は高震(こうしん)を厳しく叱責する。明月(めいげつ)をめぐることで大事を台無しにし、趙家の勢力を太子に与えてしまったと非難する。

趙敬禹(ちょうけいう)は丹蚩(たんし)への赴任が決まり、李承鄞(りしょうぎん)は十里長亭まで見送りに行く。実は李承鄞(りしょうぎん)は瑟瑟と密通しており、趙敬禹(ちょうけいう)もそれを承知していた。趙士玄(ちょうしげん)の怪我、瑟瑟の怒り、趙敬禹(ちょうけいう)の太子への接近などはすべて李承鄞(りしょうぎん)の策略だった。趙敬禹(ちょうけいう)は赴任にあたり、瑟瑟を李承鄞(りしょうぎん)に託し、大切に扱ってくれるよう願う。

太子の誤算

太子は自分が李承鄞(りしょうぎん)の策略に利用されていたことに気づくが、時すでに遅し。

第14話の感想

  • 李承鄞(りしょうぎん)の策略: 李承鄞(りしょうぎん)は趙士玄(ちょうしげん)の怪我や趙敬禹(ちょうけいう)の太子への接近を装い、趙家の勢力を手に入れようとしました。彼の巧妙な策略は、趙敬禹(ちょうけいう)を丹蚩(たんし)へ赴任させ、瑟瑟を手に入れるという結果をもたらしました。
  • 趙敬禹(ちょうけいう)の決断: 趙敬禹(ちょうけいう)は李承鄞(りしょうぎん)の策略を承知の上で、瑟瑟を李承鄞(りしょうぎん)に託しました。趙家の未来を考え、娘の幸せを願った彼の決断は、切ないものがあります。
  • 太子の誤算: 太子は李承鄞(りしょうぎん)の策略に利用されていたことに気づきますが、時すでに遅しでした。彼の焦燥感や悔しさが伝わってくるシーンでした。

また、小楓と李承鄞(りしょうぎん)の雪遊びのシーンは、ほっと一息つけるような穏やかな場面でした。2人の無邪気な姿が印象的です。

しかし、李承鄞(りしょうぎん)の策略によって趙家と李承鄞(りしょうぎん)の関係が大きく変化したため、今後の展開が気になります。特に、瑟瑟と李承鄞(りしょうぎん)の関係や、太子の反応がどうなるのか注目です。

つづく