東宮(とうぐう)~永遠(とわ)の記憶に眠る愛~ 第15話 あらすじ/ネタバレ

高於明(こうじょうめい)と張玫娘(ちゃんまいなん)の会話

高於明(こうじょうめい)は張玫娘(ちゃんまいなん)のもとを訪れ、李承鄞(りしょうぎん)が趙家と協力して芝居を打ったことに驚愕する。張玫娘(ちゃんまいなん)は李承鄞(りしょうぎん)がそのような策略を使うとは思っておらず、純粋な心を持っていると信じる。しかし、高於明(こうじょうめい)は李承鄞(りしょうぎん)が丹蚩(たんし)で功績を上げ、朝廷で策略を巡らすなど、数ヶ月で大きく成長したことを指摘し、背後に高人がいるのではないかと疑う。また、李承鄞(りしょうぎん)が張玫娘(ちゃんまいなん)に隠れて行動するようになったことを心配する。

顧剣(こけん)と明月(めいげつ)の出会い

顧剣(こけん)は酒場でミロと語り合い、明月(めいげつ)を呼び寄せる。顧剣(こけん)と明月(めいげつ)は、お互いの悲しい過去について語り合う。明月(めいげつ)が幼い頃、母親と共に生き埋めになったが、顧剣(こけん)を救うために駆けつけた父親が自分を助けることができず、辛くも土の中から脱出して異民族の商隊に助けられたことを明かす。顧剣(こけん)は明月(めいげつ)に前を向いて生きるよう励ます。しかし、その様子を遠くから柴牧(しばまき)が見ていた。柴牧(しばまき)は明月(めいげつ)の父親であり、顧剣(こけん)を救うために自分の娘を救えなかったことを悔やみ、娘と対面する勇気がなかったのだ。

小楓と李承鄞(りしょうぎん)の会話

李承鄞(りしょうぎん)は部下から戸部(こぶ)と兵部の書類を受け取り、集中して調べ始める。そこに小楓が現れ、李承鄞(りしょうぎん)は西州(せいしゅう)の地図を見せる。小楓は李承鄞(りしょうぎん)と以前から知り合っているような感覚を覚える。小楓は宮女たちと賭けをして銅銭を手に入れるが、永娘(えいじょう)に咎められる。夜になり、小楓は銅銭の大きさと厚さが違うことに気付き、李承鄞(りしょうぎん)に報告する。

偽造硬貨事件

李承鄞(りしょうぎん)は小楓の報告から偽造硬貨の存在を疑い、裴照(はいしょう)と柴牧(しばまき)に相談する。3人は太子と李酽が仏像鋳造用の銅を横領して偽造硬貨を作っているのではないかと推測し、調査を開始する。翌日、李承鄞(りしょうぎん)は小楓に孔明鎖を贈る。小楓は地方志の編纂作業で李承鄞(りしょうぎん)と意見が対立し、皇帝と太皇太后に訴える。李承鄞(りしょうぎん)は小楓を誘導して銅銭の大きさの違いについて皇帝に報告させようとするが、小楓は証拠となる銅銭を持っていなかった。李承鄞(りしょうぎん)は小楓を刺激し、小楓は必ず証拠を見つけると決意する。

小楓の行動と顧剣(こけん)との出会い

太子は小楓に宝石を贈るが、小楓は銅銭を探し出すことに執着する。小楓は阿渡(あわと)を連れて宮殿を抜け出し、顧剣(こけん)と出会う。顧剣(こけん)の助けを借りて小楓は金のかけらと銅銭を交換し、満足して宮殿に戻る。顧剣(こけん)は小楓から金のかけらを受け取り、酒代の支払いとする。

偽造硬貨の発見

小楓は皇帝と太皇太后に、集めた銅銭が大きさと厚さが違うことを示し、偽造硬貨の存在を訴える。皇帝は李承鄞(りしょうぎん)に調査を命じ、小楓も調査に加わることを希望する。

第15話の感想

第15話は、登場人物たちの複雑な感情や思惑が交錯する回でした。

まず、高於明(こうじょうめい)が李承鄞(りしょうぎん)の策略に気づき、張玫娘(ちゃんまいなん)に懸念を伝えるシーンは、李承鄞(りしょうぎん)の成長と策略の深さを物語っています。また、顧剣(こけん)と明月(めいげつ)の再会は、切なくも感動的なシーンでした。顧剣(こけん)を救うために娘を犠牲にした柴牧(しばまき)の苦悩も胸を打ちます。

小楓と李承鄞(りしょうぎん)の会話は、2人の関係が少しずつ変化していることを感じさせます。小楓は李承鄞(りしょうぎん)を以前から知っているような感覚を覚えるなど、2人の間に特別な縁を感じさせる描写が印象的です。

偽造硬貨事件は、李承鄞(りしょうぎん)の推理力と行動力を示しています。小楓も事件解決に協力し、2人の絆が深まる様子が描かれています。

つづく