東宮(とうぐう)~永遠(とわ)の記憶に眠る愛~ 第23話 あらすじ/ネタバレ

上元節の夜、上京は灯火で輝き、明月(めいげつ)は琴を弾きながら思いにふけっていた。顧剣(こけん)は明月(めいげつ)を元気づけるため、花灯会に誘う。永寧(えいねい)と珞熙(らくき)も小楓と一緒に花灯会に来ており、李承鄞(りしょうぎん)と裴照(はいしょう)と出会う。永寧(えいねい)は珞熙(らくき)を裴照(はいしょう)に任せ、小楓を李承鄞(りしょうぎん)に託す。

赤い服を着た小楓を見て、李承鄞(りしょうぎん)は以前は赤色が苦手だったのに、小楓が着るととても美しく見えると思う。小楓は道端で売っている飴細工を食べたいが、李承鄞(りしょうぎん)は財布を持っていない。そこで二人は賑やかな街中で剣術を披露し、李承鄞(りしょうぎん)は剣を舞わせ、小楓は太鼓を叩いて盛り上げる。すぐに銅銭が貯まり、李承鄞(りしょうぎん)は嬉しそうに小楓を飴細工を買いに連れて行く。小楓は心の中で喜び、笑顔が溢れる。

小楓は飴細工を2つ買って李承鄞(りしょうぎん)に渡そうとするが、通行人にぶつかって1つが割れてしまう。落とした飴細工を拾い上げた時、李承鄞(りしょうぎん)が趙瑟瑟(じょうせっせ)と楽しそうに話している姿が目に入る。小楓は落胆し、何も言わずにその場を去る。李承鄞(りしょうぎん)は趙瑟瑟(じょうせっせ)と話しながらも、小楓を探している。趙瑟瑟(じょうせっせ)は李承鄞(りしょうぎん)が太子位を望んでいることを知っており、小楓が将来の太子妃になると言う。名分は求めないが、心の中に自分だけを置いて欲しいと訴える。

その後、小楓は永寧(えいねい)と珞熙(らくき)に会う。永寧(えいねい)は趙瑟瑟(じょうせっせ)は弱々しいふりをしていて、いずれ李承鄞(りしょうぎん)は小楓の良さに気づくと言う。また、鴻臚寺客舎には各国からの使者が小楓の結婚式を祝うために来ているが、趙瑟瑟(じょうせっせ)にはそのような縁はないと話す。小楓は西州(せいしゅう)の使者もいるはずだと喜び、故郷の人々に会えることを期待する。

小楓は西州(せいしゅう)王に手紙を書いていたが、返事はなかった。阿渡(あわと)は小楓を慰めることができない。顧剣(こけん)は小楓を訪ねて西州(せいしゅう)での生活を語るが、小楓は何も覚えていない。記憶から顧剣(こけん)と李承鄞(りしょうぎん)の存在が消えていた。

李承鄞(りしょうぎん)は柴牧(しばまき)と太子位を争う。競争相手は四皇子だけになり、李承鄞(りしょうぎん)は静観することを決める。四皇子は李承鄞(りしょうぎん)に勝てないと悟り、皇帝に江南への休養を願い出て許可される。こうして李承鄞(りしょうぎん)は太子となり、東宮に入る。東宮に入った李承鄞(りしょうぎん)は、李承稷(りしょうしょく)と李承鄴(りしょうぎょう)を思い出し、自分が3人目の太子であることを認識する。

その夜、小楓は李承鄞(りしょうぎん)が太子になり、自分が嫁ぐことを知る。顧剣(こけん)は小楓が嫌なら西州(せいしゅう)に連れ戻すと言う。

東宮 第23話 感想

第23話は、上元節の賑やかな雰囲気と小楓と李承鄞(りしょうぎん)の甘いひとときが描かれたかと思えば、趙瑟瑟(じょうせっせ)の存在や西州(せいしゅう)の使者など、今後の展開を予感させる要素が盛り込まれた回でした。

特に印象的だったのは、李承鄞(りしょうぎん)と小楓が街中で剣術を披露して銅銭を稼ぐシーンです。普段は高貴な身分の二人が、市井の人々と触れ合いながら楽しそうに過ごす姿は、見ていて微笑ましくなりました。また、小楓が李承鄞(りしょうぎん)のために飴細工を買おうとするも、割れてしまうという場面は、二人の関係の脆さを象徴しているように感じました。

終盤では、李承鄞(りしょうぎん)が太子となり、小楓が嫁ぐことが明らかになりました。顧剣(こけん)が小楓を西州(せいしゅう)に連れ戻そうとするシーンは、二人の切ない恋の行く末を暗示しています。

つづく