東宮(とうぐう)~永遠(とわ)の記憶に眠る愛~ 第26話 あらすじ/ネタバレ

裴照(はいしょう)は李承鄞(りしょうぎん)に、小楓が病で苦しんでいると伝える。李承鄞(りしょうぎん)は小楓の病を気にかけているが、罰を受けている趙瑟瑟(じょうせっせ)をなだめるために、小楓を我慢させるしかなかった。李承鄞(りしょうぎん)は裴照(はいしょう)に、自宅から上質な薬材を持ってきて小楓に治療させ、東宮に皇后と高相のスパイがどれだけいるか徹底的に調査するよう命じる。

裴照(はいしょう)は柴牧(しばまき)と会い、皇后と高相は李承鄞(りしょうぎん)を恋愛に夢中で政治に無関心な太子にしたいと考えており、そうすることで朝政を掌握しやすくなると告げる。李承鄞(りしょうぎん)は今は韜光養晦し、密かに計画を立てている。柴牧(しばまき)は裴照(はいしょう)に、顧剣(こけん)に潜龍使(せんりゅうし)全員を呼び寄せ、高府と叶府にも人手を配置して万全を期すように指示したことを伝える。柴牧(しばまき)は李承鄞(りしょうぎん)と小楓の関係を心配しており、裴照(はいしょう)に注意深く見守るように頼む。

阿渡(あわと)と永娘(えいじょう)は小楓に薬を飲ませようとするが、小楓は拒否する。そこに顧剣(こけん)がやってきて、小楓に香ばしい羊のスペアリブと葡萄酒を持ってくる。小楓は喜ぶが、西州(せいしゅう)と両親のことを思い、父王からの返事がいつ来るのか不安になる。顧剣(こけん)は小楓の故郷を思う気持ちを理解し、李承鄞(りしょうぎん)に西州(せいしゅう)王からの手紙だと偽って小楓に安心させる手紙を渡すように頼む。李承鄞(りしょうぎん)は裴照(はいしょう)に手紙を渡すように指示し、小楓は手紙を読んで安心する。

太子となった李承鄞(りしょうぎん)は、張玫娘(ちゃんまいなん)と高於明(こうじょうめい)が送り込んだ房世清の前でわざと無能なふりをする。房世清は李承鄞(りしょうぎん)のことを理解したと思い、得意げに高於明(こうじょうめい)に報告する。裴照(はいしょう)は小楓を祠堂に連れて行き、そこが李承鄞(りしょうぎん)が鉄達爾(てつだる)のために建てた祠堂であることを明かす。李承鄞(りしょうぎん)は鉄達爾(てつだる)を英雄として敬い、彼の鎧を祠堂に置き、手厚く葬った。

小楓は震えながら鎧の前に立ち、涙を流しながら阿翁と呼びかける。裴照(はいしょう)は小楓に、豊朝(れいちょう)と丹蚩(たんし)の戦争は数十年にわたって続いており、開戦は李承鄞(りしょうぎん)一人では決められないと告げる。国家が存在する限り戦争はあり、戦争は流血と犠牲を意味する。豊朝(れいちょう)も丹蚩(たんし)も、犠牲者は後を絶たない。小楓は戦争は避けられないことを理解するが、夫が自分の阿翁を殺したことは運命のいたずらだと感じる。

趙瑟瑟(じょうせっせ)の禁足が解け、李承鄞(りしょうぎん)はすぐに会いに行く。宮中で噂が広がるが、永娘(えいじょう)は気にせず、小楓は動揺しない。小楓は楽しく生き、他人の感情に左右されないようにしようと決意する。小楓は再び阿渡(あわと)と一緒に宮殿を抜け出し、顧剣(こけん)と一緒に米羅酒肆で酒を飲む。小楓は顧剣(こけん)に、異性の兄弟になりたいと告げる。顧剣(こけん)は苦笑し、小楓を弟子にすることにする。

第26話 感想

第26話は、李承鄞(りしょうぎん)と小楓の複雑な関係がさらに深まる回でした。李承鄞(りしょうぎん)は太子として政治的な駆け引きに巻き込まれ、小楓は故郷と夫の間で苦悩する姿が描かれました。

特に印象的だったのは、小楓が鉄達爾(てつだる)の祠堂を訪れるシーンです。小楓は阿翁の死を目の当たりにし、李承鄞(りしょうぎん)への複雑な感情が露わになりました。李承鄞(りしょうぎん)は小楓の気持ちを理解しつつも、自身の立場ゆえに何もできないもどかしさが伝わってきました。

また、顧剣(こけん)が小楓を弟子にするシーンも印象的でした。顧剣(こけん)は小楓の心の支えとなり、小楓は顧剣(こけん)の存在によって少しずつ前に進もうとする姿が描かれました。

つづく