東宮(とうぐう)~永遠(とわ)の記憶に眠る愛~ 第27話 あらすじ/ネタバレ

小楓の記憶と柴牧(しばまき)の危機

小楓は酔いつぶれ、顧剣(こけん)と阿渡(あわと)は彼女を宮殿へ送り届ける。道中、小楓は何度も「师父」と呼び、心の拠り所への依存と牽掛を示す。一方、高氏は李承鄞(りしょうぎん)が帰京後、柴牧(しばまき)と密会を重ねている情報を得る。柴牧(しばまき)配下の潜龍使(せんりゅうし)組織は既に上京に潜入していた。皇帝も柴牧(しばまき)に警戒心を抱き、明遠(めいえん)との旧情を疑い、監視を命じる。

明月(めいげつ)母の命日に、柴牧(しばまき)は娘と共に墓参りをしようとするが、明月(めいげつ)に拒絶される。明月(めいげつ)は心の傷が癒えず、亡き母のために衣冠塚を立て、父への情は冷め切っていた。柴牧(しばまき)は落胆して去るが、街角に入った途端、神武軍に包囲され、激闘が避けられない状況に陥る。危機一髪、顧剣(こけん)が現れ、柴牧(しばまき)を鳴玉閣に逃がす。

神武軍は鳴玉閣をくまなく捜索するが、柴牧(しばまき)の姿は見つからず、明月(めいげつ)の部屋で血痕を発見し、彼女を犯人と誤解して連行する。顧剣(こけん)と柴牧(しばまき)は屋根に隠れて明月(めいげつ)が捕らえられるのを目撃するが、手出しはできない。

明月(めいげつ)は目隠しをされて大殿に連れて行かれ、豊朝(れいちょう)の皇帝と対面する。皇帝は正体を偽り、真実を聞き出そうとする。明月(めいげつ)は機転を利かせ、覆面をした侵入者に襲われたと嘘をつき、皇帝の疑いをかわす。さらに琵琶を奏でて皇帝の好感を得て、一時的に危機を回避する。

柴牧(しばまき)は上京に危険が迫っていると悟り、顧剣(こけん)に潜龍使(せんりゅうし)を託して去ることを決意する。夜になり、顧剣(こけん)は明月(めいげつ)と密会し、父が安全に脱出したことを伝える。明月(めいげつ)はその日の出来事を振り返り、尋問した人物が皇帝ではないかと疑う。

小楓と李承鄞(りしょうぎん)の確執

永娘(えいじょう)は小楓と李承鄞(りしょうぎん)の関係を改善するため、趙瑟瑟(じょうせっせ)に媚びるよう助言する。小楓は乗り気ではないが、永娘(えいじょう)の提案に従い、西域の美酒を趙瑟瑟(じょうせっせ)に贈ろうとする。しかし、途中で李承鄞(りしょうぎん)に邪魔され、3人で口論になる。もみ合っているうちに酒瓶が割れ、小楓と趙瑟瑟(じょうせっせ)は同時に転倒する。李承鄞(りしょうぎん)は本能的に小楓を先に助け起こし、趙瑟瑟(じょうせっせ)は嫉妬と不満を募らせる。趙瑟瑟(じょうせっせ)が怪我をすると、李承鄞(りしょうぎん)は彼女の手当てを始める。小楓は怒ってその場を去る。

裴照(はいしょう)は米羅酒肆で顧剣(こけん)を訪ねると、彼が薪を割っているところに出くわす。2人は言葉を交わし、裴照(はいしょう)は李承鄞(りしょうぎん)が小楓に対して複雑な感情を抱いていることを明かす。表面上は冷たく見えるが、内心では気にかけているという。

その後、李承鄞(りしょうぎん)は小楓と趙瑟瑟(じょうせっせ)を連れて張玫娘(ちゃんまいなん)を訪ねるが、些細なことで再び口論になる。ちょうど皇帝が訪れ、浴佛節の対応について協議する。皇帝は李承鄞(りしょうぎん)と小楓に皇室の代表として使臣を迎えるよう命じる。張玫娘(ちゃんまいなん)は準備万端で、礼服も用意していた。

李承鄞(りしょうぎん)は小楓に礼儀作法を教えるよう命じられるが、2人の感情が収まっておらず、東宮で再び口論になる。小楓は怒って李承鄞(りしょうぎん)と一緒に浴佛節に行かないと言い放ち、2人の関係は再び膠着状態に陥る。

東宮 第27話 感想

小楓と李承鄞(りしょうぎん)の確執は、第27話でも際立っています。小楓は李承鄞(りしょうぎん)が趙瑟瑟(じょうせっせ)を気遣う姿を見て嫉妬し、怒ってその場を去ります。裴照(はいしょう)は李承鄞(りしょうぎん)が小楓に対して複雑な感情を抱いていることを明かし、表面上は冷たく見えるが、内心では気にかけていると指摘します。しかし、李承鄞(りしょうぎん)と小楓の感情はすれ違い、2人の関係は膠着状態に陥ります。

つづく