東宮(とうぐう)~永遠(とわ)の記憶に眠る愛~ 第34話 あらすじ/ネタバレ

流言と疑心

李承鄞(りしょうぎん)は流言を耳にして、夜に小楓の部屋を訪れます。厚かましくもそこで寝ると言い出す李承鄞(りしょうぎん)に、阿渡(あわと)は警戒しますが、永娘(えいじょう)は喜び、小楓を沐浴更衣させ、2人きりにしてしまいます。小楓は李承鄞(りしょうぎん)に、張玫娘(ちゃんまいなん)と緒娘(しょじょう)の子を育てる約束をしたことを告げます。李承鄞(りしょうぎん)は怒ったふりをして小楓を責め、小楓は李承鄞(りしょうぎん)が本当に緒娘(しょじょう)を好きで、子供を作ったのかと問います。

李承鄞(りしょうぎん)は緒娘(しょじょう)のことには興味がなく、小楓が嫉妬しているのか気になります。小楓は他人事のように振る舞い、李承鄞(りしょうぎん)は小楓をベッドに押し倒します。2人は同じベッドで寝ますが、別々の布団をかけます。李承鄞(りしょうぎん)は外で誰かが監視していることに気づき、わざと小楓の布団を奪い、起こします。そして、趙瑟瑟(じょうせっせ)に言われてここに来たと嘘をつきます。

小楓は李承鄞(りしょうぎん)と争う気にならず、窓際に歩み寄ります。窓を開けると、白衣を着た顧剣(こけん)が木の上に立ち、夜空の下、悲しげに自分を見つめている姿が目に入ります。守護者のように見える顧剣(こけん)の姿に、小楓は驚き、窓を閉めます。李承鄞(りしょうぎん)も歩み寄り、小楓に大人しく寝るように促します。

顧剣(こけん)は気分が優れず、裴照(はいしょう)と酒を飲みます。裴照(はいしょう)は顧剣(こけん)に過去を忘れるように勧めますが、顧剣(こけん)は裴照(はいしょう)も小楓に罪悪感を感じており、だからこそ彼女を気にかけていると見抜きます。

疑心と策略

翌朝、李承鄞(りしょうぎん)は承恩殿(しょうおんでん)を去ります。彼は裴照(はいしょう)に、承恩殿(しょうおんでん)に密偵がいるかもしれないと告げ、調査するよう命じます。そして、昨夜はよく眠れたと裴照(はいしょう)に話します。一方、趙瑟瑟(じょうせっせ)は李承鄞(りしょうぎん)が小楓の部屋に泊まったことを知り、嫉妬しますが、度量の広いふりをして小楓を訪ねます。

趙瑟瑟(じょうせっせ)は小楓と親しげに話しながら、彼女と李承鄞(りしょうぎん)の関係を探ろうとし、いつ緒娘(しょじょう)を東宮に迎えるのかと尋ねます。小楓は答えに困りますが、永娘(えいじょう)がうまく切り抜けてくれます。趙瑟瑟(じょうせっせ)が去った後、永娘(えいじょう)は趙瑟瑟(じょうせっせ)が必ずしも小楓の味方ではないと忠告します。

李承鄞(りしょうぎん)は趙瑟瑟(じょうせっせ)が承恩殿(しょうおんでん)に行ったことを知り、驚きます。裴照(はいしょう)はまた、盗み聞きをしていた侍女が張玫娘(ちゃんまいなん)の側近である瑩児だと報告します。李承鄞(りしょうぎん)は静観し、様子を見ることにします。

小楓は明月(めいげつ)を訪ねます。明月(めいげつ)は、仙人のような素晴らしい人物に出会ったと小楓に話します。小楓は興味を持ちますが、明月(めいげつ)が話している人物が皇上であるとは知りません。

趙瑟瑟(じょうせっせ)は承恩殿(しょうおんでん)に香囊を届けます。そこに李承鄞(りしょうぎん)が怒鳴り込み、趙瑟瑟(じょうせっせ)の手を引いて部屋から出ていきます。李承鄞(りしょうぎん)は小楓を野蛮な女だと罵り、このような良い香囊を使う資格はないと言います。小楓は激怒しますが、李承鄞(りしょうぎん)は振り返ることなく去ります。実は、李承鄞(りしょうぎん)は趙瑟瑟(じょうせっせ)が小楓に毒を盛るのではないかと心配していたのです。李承鄞(りしょうぎん)は香囊を側近の时安に渡し、中に毒が入っていないか調べるように命じます。

第34話の感想

第34話は、李承鄞(りしょうぎん)と小楓の関係がますます複雑になっていく様子が描かれていました。李承鄞(りしょうぎん)は緒娘(しょじょう)への想いを隠し、小楓の嫉妬心を確かめようとします。小楓は李承鄞(りしょうぎん)の真意を疑い、2人の間に不信感が募っていきます。

一方、顧剣(こけん)は小楓への想いを断ち切れず、苦悩している様子が切ないです。裴照(はいしょう)も小楓に罪悪感を感じているようで、複雑な心情が描かれています。

趙瑟瑟(じょうせっせ)は李承鄞(りしょうぎん)への想いを隠しながら、小楓に近づきます。彼女の真意は不明ですが、今後、李承鄞(りしょうぎん)と小楓の関係にどのような影響を与えるのか気になります。

また、明月(めいげつ)は皇上と出会ったことを小楓に話しますが、小楓はそれが皇上であるとは気づいていません。このことが今後、どのような展開につながるのか楽しみです。

つづく