東宮(とうぐう)~永遠(とわ)の記憶に眠る愛~ 第35話 あらすじ/ネタバレ
顧剣(こけん)の策略
顧剣(こけん)は李承鄞(りしょうぎん)に、緒娘(しょじょう)の胎児が皇后の遠縁である張参(ちょうさん)の子であることを明かす。張参(ちょうさん)は皇后との関係を隠しながら横暴な振る舞いを行い、賭博に溺れ、数々の罪を犯していた。緒娘(しょじょう)は張参(ちょうさん)に強要され、やむを得ず懐妊した。
顧剣(こけん)は、高震(こうしん)と張参(ちょうさん)の周辺に密偵を配置し、張参(ちょうさん)の賭博癖を利用して、高震(こうしん)の私設賭場で巨額の借金を負わせる計画を立てた。返済不能となった張参(ちょうさん)は、官憲に高震(こうしん)の賭場を密告するよう仕向けられる。しかし、官憲の捜索は失敗に終わり、高震(こうしん)は逃亡。怒りに駆られた高震(こうしん)は張参(ちょうさん)を殺害し、姿を消した。この事件は、張玫娘(ちゃんまいなん)と高於明(こうじょうめい)の対立を激化させた。
李承鄞(りしょうぎん)の調査
皇太子となった李承鄞(りしょうぎん)は、皇帝と共に張玫娘(ちゃんまいなん)を見舞う。その際、沛国夫人と宗親の張夫人が張参(ちょうさん)の殺害事件を訴え、公正な裁きを求める。李承鄞(りしょうぎん)は事件の調査を志願し、皇帝はこれを許可する。皇帝と張玫娘(ちゃんまいなん)は、事件の背後に黒幕がいるのではないかと疑う。
夜、李承鄞(りしょうぎん)は瑟瑟と食事を共にする。調査が難航していることを匂わせると、瑟瑟は兄の趙士玄(ちょうしげん)を紹介する。趙士玄(ちょうしげん)は高震(こうしん)と不仲であり、高震(こうしん)の関与を知ると単独で逮捕に乗り出す。李承鄞(りしょうぎん)に報告することなく行動する趙士玄(ちょうしげん)は、李承鄞(りしょうぎん)が仕掛けた策略に嵌り、高家との争いの先鋒となる。
七夕の夜
七夕の夜、李承鄞(りしょうぎん)は小楓を誘い、湖で舟遊びをする。月光の下、小楓は楽しそうに水をかけ、歌を歌う。二人は手漕ぎで夜明けまで舟を漕ぎ、ロマンチックな時間を過ごす。
裴照(はいしょう)は趙士玄(ちょうしげん)の行動を李承鄞(りしょうぎん)に報告する。李承鄞(りしょうぎん)は計画通りに進んでいることに満足する。趙瑟瑟(じょうせっせ)は李承鄞(りしょうぎん)が風邪をひいていることを知り、生姜湯を準備するが、李承鄞(りしょうぎん)が小楓のために用意させたことを知り、複雑な気持ちで立ち去る。
高震(こうしん)の逮捕
趙士玄(ちょうしげん)は高震(こうしん)を捕らえて都へ連行する。高家と趙家は朝廷で激しく争う。李承鄞(りしょうぎん)は趙士玄(ちょうしげん)の独断を責め、無実を装うことで信頼を得る。高於明(こうじょうめい)は高家を保身するため、高震(こうしん)を見捨てることを余儀なくされる。
事件後、李承鄞(りしょうぎん)は高於明(こうじょうめい)に謝罪し、事前に知っていれば阻止したと述べる。張玫娘(ちゃんまいなん)は真相を知り、高震(こうしん)の悪行を改めて認識する。顧剣(こけん)は明月(めいげつ)に対して、皇帝は信用できない人物であり、警戒を怠らないよう忠告する。
第35話の感想
第35話は、ストーリーが大きく展開する重要な回でした。顧剣(こけん)の策略によって、高震(こうしん)の悪事が暴かれ、高家と趙家の対立が激化しました。李承鄞(りしょうぎん)は巧みに立ち回り、無実を装うことで信頼を得ることに成功しました。
特に印象的なシーンは、七夕の夜の舟遊びです。月光の下で無邪気に遊ぶ小楓と、彼女を優しく見守る李承鄞(りしょうぎん)の姿は、幸せなひとときを感じさせました。しかし、その裏では李承鄞(りしょうぎん)の策略が着々と進行しており、二人の将来に暗雲が立ち込めていることを予感させます。
また、趙瑟瑟(じょうせっせ)の複雑な心情も描かれていました。李承鄞(りしょうぎん)への想いと、兄への忠誠心の狭間で揺れ動く姿は、切なく共感できます。
つづく