東宮(とうぐう)~永遠(とわ)の記憶に眠る愛~ 第38話 あらすじ/ネタバレ

翌朝、小楓は急いで厠に行こうとするが、李承鄞(りしょうぎん)が目を覚まし、小楓をからかう。小楓は恥ずかしさと怒りで李承鄞(りしょうぎん)を殴りつける。阿渡(あわと)が駆けつけ、李承鄞(りしょうぎん)に匕首を向けるが、李承鄞(しょうぎん)は平然としている。

小楓は李承鄞(しょうぎん)に馬乗りになって殴り続ける。永娘(えいじょう)は侍女たちを連れ、阿渡(あわと)も押し出して部屋から出ていく。李承鄞(しょうぎん)は小楓にキスをすれば今日のことは黙っていると悪戯っぽく言う。小楓は仕方なくキスする。すると、李承鄞の脳裏に西域で初めて小楓に出会った時の記憶が蘇る。赤い衣装を身に纏い、傾国の美女であった小楓の姿だった。李承鄞は記憶が蘇る度に頭痛が酷くなり、小楓を部屋から追い出す。しかし、後に鴛鴦绦を贈り、小楓を赤面させる。

張玫娘(ちゃんまいなん)は、李承鄞が病気なのに小楓と夫婦の営みをしたと勘違いし、小楓を叱責する。小楓は困惑する。李承鄞は瑟瑟に食事を届けるが、張玫娘(ちゃんまいなん)の命令で瑟瑟は部屋から出られない。

小楓は酒肆で酒を飲み、上京に降る雨を眺める。裴照(はいしょう)と会話し、雨に煙る上京は美しいが、故郷の西州(せいしゅう)には敵わないと話す。裴照(はいしょう)は小楓を宮殿まで送るが、李承鄞はそれを目撃し、嫉妬に駆られて小楓を叱責する。小楓も反論し、夫婦喧嘩が始まる。李承鄞は裴照(はいしょう)が小楓に好意を持っていると感じ、皇帝に珞熙(らくき)が裴照(はいしょう)を慕っていることを密告する。

太皇太后の誕生日を祝う宴が開かれる。小楓は李承鄞と口を利かず、永寧(えいねい)と珞熙(らくき)と席に着く。皇帝も宴に駆けつけ、珞熙(らくき)と裴照(はいしょう)の婚約を発表する。珞熙は驚きと喜びでいっぱいになるが、裴照(はいしょう)は落胆する。しかし、皇帝の命令に従い、婚約を受け入れる。宴の後、裴照は顧剣(こけん)と酒を飲み、落胆した様子を見せる。裴照は珞熙に好意を抱いていないことが明らかになる。

宴が終わり、小楓は珞熙に、裴照の気持ちを確認するべきだと忠告する。裴照は自分の気持ちを内に秘めるタイプなので、事前に確認しないと、珞熙は一生苦しむことになるだろうと話す。永寧(えいねい)は、裴照が珞熙を好きでなくても、時間をかけて愛情を育むことができるだろうと反論する。珞熙は、自分が裴照に好かれていないと思われていることに傷つく。太皇太后は小楓に食べ物を勧めるが、小楓は吐き気を催してしまう。

第38話の感想

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第38話は、小楓と李承鄞の複雑な関係がさらに深まる回でした。小楓は李承鄞の記憶を取り戻し、李承鄞は小楓に嫉妬心を抱き始めます。また、皇帝は珞熙と裴照の婚約を発表し、裴照は落胆した様子を見せます。

小楓と李承鄞の夫婦喧嘩は、二人の愛憎が入り混じった複雑な関係を浮き彫りにしています。李承鄞は小楓を愛している一方で、彼女への嫉妬心や猜疑心も抱いています。小楓は李承鄞を愛しているものの、彼の過去や現在の行動に不信感を抱いています。

裴照と珞熙の婚約は、両者の複雑な感情を浮き彫りにしています。珞熙は裴照を慕っていますが、裴照は珞熙に好意を抱いていません。裴照は自分の気持ちを内に秘めるタイプなので、珞熙は彼の真意を理解することができません。

小楓の吐き気は、彼女が抱えている心の葛藤を暗示しているように思えます。小楓は李承鄞を愛している一方で、彼の過去や現在の行動に苦しめられています。また、裴照への想いも彼女の心を揺さぶっています。

つづく