東宮(とうぐう)~永遠(とわ)の記憶に眠る愛~ 第39話 あらすじ/ネタバレ

小楓は食べた後に吐き気を催し、太皇太后は小楓が懐妊したと勘違いします。しかし、小楓は単に脾胃を冷やしただけでした。重孫を抱きたいと焦る太皇太后は、李承鄞(りしょうぎん)と小楓を内殿に閉じ込め、誰も彼らを解放することを許しません。張玫娘(ちゃんまいなん)はこの話を聞きつけ、急いで太皇太后のもとへ駆けつけます。太皇太后は、重孫を抱きたい一心で、今年の元辰大典には李承鄞(りしょうぎん)を参加させず、皇帝のみが出席することを告げます。張玫娘(ちゃんまいなん)は太皇太后の意思に逆らえず、従うしかありませんでした。

太皇太后は李承鄞(りしょうぎん)と小楓に食事を届けさせますが、小楓が背を向けている隙に、李承鄞(りしょうぎん)は一人で食べ尽くしてしまいます。小楓は羨ましそうに覗き込みます。しかし、その食事には薬が盛られており、李承鄞(りしょうぎん)は次第に汗ばみ、自制心を失って小楓を抱きしめます。二人はそのままベッドに転がり落ちます。小楓は驚き、李承鄞(しょうぎん)に趙瑟瑟(じょうせっせ)のために身を慎むよう訴えますが、李承鄞(しょうぎん)は聞く耳を持ちません。小楓は仕方なく李承鄞(しょうぎん)を気絶させ、二人は無事に一夜を過ごします。

翌朝、李承鄞(しょうぎん)と小楓が一緒に寝ているところを太皇太后が目撃します。太皇太后は二人がようやく心が通じ合ったと喜び、小楓は顔を赤らめます。こうして二人は閉じ込められたままとなります。このことを知った趙瑟瑟(じょうせっせ)は歯ぎしりし、東宮の正妃となって初めて李承鄞(しょうぎん)の心を永遠に掴むことができると考えます。

張玫娘(ちゃんまいなん)は李承鄞の様子を見に行こうとしますが、内殿に入ることはできませんでした。その際、李承鄞が外した玉佩を発見します。それは李承鄞の生母の形見でした。張玫娘(ちゃんまいなん)は李承鄞が過去の出来事を多く知っていることに気づき、玉佩を手に取って李承鄞に自分の宮殿で受け取らせるよう告げ、急いで立ち去ります。小楓は李承鄞に仮病を使わせることで太皇太后を欺き、太医に診てもらうことで李承鄞を解放します。

李承鄞は皇后が玉佩を持ち去ったことを知り、慌てて取り返しに行きます。張玫娘(ちゃんまいなん)は平然を装い、玉佩の入手先を尋ねます。李承鄞は明遠(めいえん)姑姑から貰ったと嘘をつきます。張玫娘は信じないものの、その場で問い詰めることはせず、側近に李承鄞を尾行させて情報を収集します。

その夜、李承鄞は柴牧(しばまき)と顧剣(こけん)と会い、張玫娘が自分を疑っていることを打ち明けます。三人が対策を練っていると、窓の外から誰かが盗み聞きをしていることに気づきます。張玫娘の側近であることは明らかでした。そこで李承鄞はわざと大きな声で、皇后を皇帝に告発すると宣言します。側近はこれをそのまま張玫娘に報告します。張玫娘は驚愕し、皇帝が李承鄞の生母を殺害したことを知られたら大変なことになると恐れます。

さらに追い打ちをかけるように、高如意(にょい)が懐妊したという知らせが入ります。これで張玫娘は完全に優位性を失い、絶望に陥ります。その夜、気分が優れない李承鄞が部屋に閉じこもっていることを知った時恩(じおん)は、小楓に助けを求めます。小楓は李承鄞のもとを訪れて慰めます。李承鄞は小楓を強く抱きしめ、その瞬間、刺客が侵入してきます。

第39話の感想

第39話は、様々な展開が絡み合い、ハラハラドキドキする内容でした。特に印象に残ったシーンは以下の3つです。

1. 小楓と李承鄞の閉じ込め: 太皇太后の思惑により、小楓と李承鄞は内殿に閉じ込められてしまいます。このシーンでは、二人の関係に微妙な変化が訪れます。最初はぎこちなかった二人が、徐々に心を通わせていく様子が描かれていました。

2. 張玫娘の策略: 張玫娘は李承鄞の玉佩を発見し、彼の過去を知っているのではないかと疑います。そして、側近を使って李承鄞の行動を探ります。このシーンでは、張玫娘の狡猾さと、李承鄞に対する執着心が垣間見えました。

3. 刺客の襲撃: 気分が優れない李承鄞を慰めた小楓のもとに、刺客が襲撃してきます。このシーンは、緊迫感があり、二人の命運がどうなるのかハラハラさせられました。

つづく