東宮(とうぐう)~永遠(とわ)の記憶に眠る愛~ 第43話 あらすじ/ネタバレ

顧剣(こけん)の刺客姿で小楓を郊外へ

蒙面姿の顧剣(こけん)は小楓を郊外へ連れ出し、食事を用意。空腹だった小楓は夢中で食べ、夫である李承鄞(りしょうぎん)の身分を誇りげに語る。しかし、もし自分が死んだら李承鄞(りしょうぎん)は他の女性を娶るだろうと心配し、顧剣(こけん)に李承鄞(りしょうぎん)への伝言を託そうとする。その際、薬を取り出し顧剣(こけん)を襲おうとするが、顧剣(こけん)はそれをかわし、小楓を湖に突き落とす。叫び声を聞いた顧剣(こけん)はすぐに助けに入り、小楓の記憶を取り戻させようとする。

李承鄞(りしょうぎん)の焦りと阿渡(あわと)の疑惑

一方、宮中の李承鄞(りしょうぎん)は小楓の行方を気遣い、阿渡(あわと)も心配で落ち着かない様子。李承鄞(しょうぎん)は阿渡(あわと)に小楓と顧剣(こけん)の関係を尋ねる。高於明(こうじょうめい)は明月(めいげつ)暗殺の犯人が自分より先に動いたことに驚き、如意(にょい)を使って皇上と明月(めいげつ)を監視するよう命じる。裴照(はいしょう)が屋敷に戻ると、珞熙(らくき)は小楓の誘拐事件を心配し、裴照(はいしょう)を気遣う。しかし、裴照(はいしょう)は珞熙(らくき)に冷たく接する。

永娘(えいじょう)の祈り、趙瑟瑟(じょうせっせ)の怒り

永娘(えいじょう)は小楓の無事を祈る。永娘(えいじょう)は小楓のいたずら好きではあるが、善良で純粋な性格を気に入っている。趙瑟瑟(じょうせっせ)は李承鄞(しょうぎん)に会いに行こうとするが、時恩(じおん)に止められてしまう。李承鄞(しょうぎん)に会えないことに怒った趙瑟瑟(じょうせっせ)は、その場を去る。

顧剣(こけん)の正体と小楓の混乱

顧剣(こけん)は湖から救い出した小楓に、悪夢から覚めた彼女のために生姜湯を用意する。小楓は隙を見て顧剣(こけん)の仮面を引き剥がし、彼が刺客であることに気づく。小楓は顧剣(こけん)が自分を騙し、皇上の暗殺を企てていると誤解する。顧剣(こけん)は必死に弁明し、小楓を傷つけるのは常に李承鄞(しょうぎん)だと主張する。しかし、小楓は混乱し、顧剣(こけん)の言葉を理解できない。顧剣(こけん)は李承鄞(しょうぎん)が心機深く、小楓には不適切な人物だと説明する。

李承鄞の怒りと顧剣(こけん)の過去

李承鄞は柴牧(しばまき)を訪ね、顧剣と小楓の関係を問い詰める。柴牧(しばまき)も何かを隠していると感じている李承鄞は、2人の間に何かがあると確信する。顧剣は小楓の記憶を取り戻させるため、鳴鏑を使って西州(せいしゅう)での出来事を語り始める。小楓は頭痛に苦しみ、気を失ってしまう。顧剣は慌てふためく。

明月(めいげつ)の回復と高於明(こうじょうめい)の企み

明月(めいげつ)が回復し、皇上は彼女を妃に迎える決意をする。しかし、高於明(こうじょうめい)は明月(めいげつ)の暗殺を諦めていない。皇上が明月(めいげつ)への寵愛が薄れた時に、彼女を始末しようと企む。如意(にょい)は明月(めいげつ)を見舞い、補薬を持参する。皇上は如意(にょい)を警戒し、明月(めいげつ)に他人の食べ物を受け取らないように注意する。

顧剣の帰還と小楓の失踪

顧剣は買い出しのために京に戻り、阿渡(あわと)に見つかる。阿渡(あわと)は追いかけるが、顧剣を取り逃がしてしまう。李承鄞は皇上に対して、孫二(そんじ)という人物が明月(めいげつ)の行方を調べていたことを報告する。孫二(そんじ)は高於明(こうじょうめい)の家令の遠縁の甥であり、皇上の疑念は高於明(こうじょうめい)に向けられる。顧剣が買い出しを終えて郊外に戻ると、小楓の姿が見当たらない。小楓は森の中で迷い、顧小五(とぐしょうご)という男を見たような気がする。

第43話の感想

第43話は、小楓の記憶を取り戻すための顧剣の苦悩と、李承鄞と高於明(こうじょうめい)の策略が交錯する緊迫感のある展開でした。

小楓と顧剣の湖でのシーンは、緊張感と切なさを感じさせました。顧剣が小楓を助けるために湖に飛び込む姿は、彼の彼女への愛情と決意を強く感じさせます。一方、小楓は顧剣が刺客であることを知り、混乱と怒りを露わにします。このシーンは、二人の複雑な関係と、互いへの誤解を浮き彫りにしています。

李承鄞は、小楓と顧剣の関係を疑い、柴牧(しばまき)に詰め寄るシーンが印象的でした。李承鄞の焦りと不安が伝わってくる一方で、柴牧(しばまき)の冷静な対応が謎を深めます。また、高於明(こうじょうめい)が明月(めいげつ)の暗殺を諦めていないことも明らかになり、今後の展開が気になります。

つづく