東宮(とうぐう)~永遠(とわ)の記憶に眠る愛~ 第45話 あらすじ/ネタバレ
太皇太后は、小楓の無事を祈りながら、香を焚き続けています。彼女は小楓と李承鄞(りしょうぎん)がどちらも善良な人間であることを理解しており、お互いの気持ちを理解できなかったために、つらい恋路を歩んでいることを知っています。
一方、柴牧(しばまき)は太医に扮して明月(めいげつ)を訪ね、是非の地から立ち去るよう説得します。しかし、明月(めいげつ)は復讐のために皇恩を利用することを決意しています。
柴牧(しばまき)が立ち去ろうとしたとき、突然皇帝が現れ、柴牧(しばまき)は慌てて跪きます。幸いなことに、皇帝は月明の安否を尋ねるだけで、柴牧の正体に気付きませんでした。
李承鄞(りしょうぎん)は長年の懸案を解決するため、隠退した太傅(たいふ)を訪ねます。7人の無辜の受験生が不正行為により命を落とし、遺書には黒幕の名前が記されていました。李承鄞(りしょうぎん)はこれを利用して高於明(こうじょうめい)を倒そうと画策し、太傅(たいふ)は血書を手渡します。
真相を明らかにするため、李承鄞(しょうぎん)は太常寺卿の奚清卓に匿名で血書を渡し、立ち上がるよう促します。一方、趙瑟瑟(じょうせっせ)は李承鄞(しょうぎん)に会えず、阿渡(あわと)から情報を得ようとしますが、冷たくあしらわれてしまいます。
小楓は阿渡(あわと)の身を案じ、顧剣(こけん)に宮殿から連れ出すよう頼みます。顧剣(こけん)は難色を示しますが、小楓の願いを聞き入れ、3人を連れ出します。李承鄞(しょうぎん)が独りでいるのを見て、小楓は心を痛め、過去の思い出を振り返って涙を流します。李承鄞が去ると、3人は静かに立ち去り、小楓は阿渡(あわと)に顧剣(こけん)の正体を明かします。阿渡は驚愕します。
顧剣(こけん)は、後悔を晴らすために来ただけだと明かし、少しの間だけ「顧小五(とぐしょうご)」になると言います。朝堂では、奚清卓が血書を手に、高於明(こうじょうめい)の罪を告発します。高於明(こうじょうめい)は必死に弁明しますが、朝堂は騒然となります。皇帝は怒りながらも、事件の捜査を李承鄞に任せます。しかし、李承鄞は小楓を探すことを理由に、宗奐に捜査を託します。
宗奐は高於明(こうじょうめい)の意図を理解しており、「并州」という暗号に警戒心を抱きます。宮殿の外では、小楓と顧剣(こけん)は静かな時間を過ごし、魚釣りをして、世俗を忘れて過ごします。しかし、穏やかな表面の下では、暗流が渦巻いており、未知の運命が近づいています。
第45話は、緊張感と切なさで満たされた回でした。太皇太后の切実な祈りと李承鄞の策略、そして小楓と顧剣(こけん)の逃避行が、複雑に絡み合っていました。
特に印象的だったのは、小楓と李承鄞のすれ違いです。お互いを思う気持ちは強いのに、誤解と不信によって離れ離れになってしまいました。李承鄞が独りでいるのを見て涙を流す小楓の姿は、胸が締め付けられるほど切なかったです。
また、顧剣(こけん)の登場も大きな驚きでした。彼は小楓を救うために現れ、過去の過ちを償う決意を示しました。小楓と顧剣(こけん)の再会は、一時的な安らぎを与えてくれるでしょう。
しかし、穏やかな表面の下では、暗流が渦巻いています。高於明(こうじょうめい)の真の目的は謎に包まれたままであり、小楓と顧剣の運命は不透明です。次回の展開が気になるところです。
つづく