東宮~永遠の記憶に眠る愛~ 第51話 あらすじ/ネタバレ
怒りと悲しみの嵐
裴照(はいしょう)は小楓(しょうふう)を連れ戻すことに成功した。しかし、その裏で趙瑟瑟(じょうせっせ)が暗躍していたことを知った李承鄞(りしょうぎん)は激怒し、趙瑟瑟(じょうせっせ)を厳しく叱責する。趙瑟瑟(じょうせっせ)は李承鄞(りしょうぎん)への愛を訴え、現実を受け入れるように説得するが、李承鄞(りしょうぎん)は小楓(しょうふう)への愛は揺るぎないと言い放つ。趙瑟瑟(じょうせっせ)は李承鄞(りしょうぎん)の言葉に絶望し、長年の想いが報われなかったことを悟る。
小楓(しょうふう)の決意
趙瑟瑟(じょうせっせ)が去った後、小楓(しょうふう)は彼女の孤独な姿を見て哀れみと悲しみを覚える。夜、大雪が京を覆う中、李承鄞(りしょうぎん)は悲しみに満ちた曲を奏でる。小楓(しょうふう)は李承鄞(しょうぎん)に近づき、かつて彼が趙瑟瑟(ちょうしつしつ)のために命を懸けたように、今は自分に情熱を注いでいることを指摘する。しかし、小楓は李承鄞(しょうぎん)の言葉を信じることができない。
李承鄞(しょうぎん)は、東宮の道のりは困難を極め、皇位よりもはるかに厳しいことを嘆く。小楓は彼の苦しみを理解できず、感情が交錯する中で衝動的に李承鄞(しょうぎん)にキスをする。しかし、それは李承鄞(しょうぎん)を眠らせるための計略であり、小楓は事前に唇に麻酔薬を塗っていた。そして、阿渡(あわと)と共に黒衣に身を包み、夜陰に乗じて脱出を図る。
永娘(えいじょう)の助け
宮門を出た一行は、提灯を持って待っていた永娘(えいじょう)と遭遇する。阿渡(あわと)は永娘(えいじょう)を制圧しようとするが、永娘(えいじょう)は地面を指差す。小楓は地面に金葉が置かれているのを見て、永娘(えいじょう)が自分を助けてくれたことに気づく。小楓は永娘に感謝し、涙ながらに別れの挨拶をする。
逃亡と別れ
米羅の酒肆で、米羅は2人を高麗の商隊に紛れ込ませ、翌日に密かに京を離れる計画を立てる。目を覚ました李承鄞は小楓の失踪に気づき、捜索を命じる。小楓と阿渡(あわと)は商隊を利用して出城するが、高麗人に身代金を要求される。小楓は金葉を使って窮地を脱する。
夜が明ける前に小楓と阿渡(あわと)は西州(せいしゅう)を目指して逃亡するが、李承鄞はすでに厳重な警戒網を敷いていた。裴照(はいしょう)は李承鄞の命令で関門を守るように命じられる。裴照(はいしょう)は葛藤の末、小楓を逃がすことにするが、李承鄞が突然現れて関門を閉ざすように命じる。
危機的状況の中、阿渡(あわと)は関門を突破するが、小楓は取り残されてしまう。絶望した小楓は城壁に登り、すべてを終わらせる決意をする。
悲劇の結末
李承鄞が駆けつけ、小楓に心変わりするように説得するが、小楓はすでに決意を固めていた。自由を求める小楓は城壁から飛び降りる。李承鄞は後を追おうとするが、裴照(はいしょう)らに制止される。小楓が落ちていくのを見届けると、李承鄞は記憶の断片が蘇り、苦しみに耐え切れず血を吐いて気を失う。阿渡は馬で小楓を助け出し、その場を去る。
愛と憎しみ、そして逃亡が交錯したこの物語は悲劇的な結末を迎える。李承鄞は永遠に続く後悔と追憶の中で苦しみ続ける一方、小楓は自由への憧れを抱きながら、自分を縛り付けていた世界から永遠に去っていく。
第51話の感想
第51話は、東宮の物語に大きな転換点をもたらす衝撃的なエピソードでした。李承鄞と小楓の愛と憎しみが交錯する中で、悲劇的な結末を迎えることになります。
李承鄞は小楓への愛を貫こうとする一方で、皇位継承という重責に苦悩します。趙瑟瑟(ちょうしつしつ)への冷酷な態度や、小楓を逃がそうとした裴照(はいしょう)への裏切りなど、彼の苦悩が伝わってくるシーンが多くありました。
小楓は李承鄞への愛と憎しみの間で揺れ動き、最終的には自由を求めて命を絶つという衝撃的な選択をします。彼女の決意は、李承鄞への愛と、束縛された人生からの解放への強い意志の表れであると言えるでしょう。
このエピソードは、愛と憎しみ、自由と束縛という複雑なテーマを浮き彫りにしています。李承鄞と小楓の悲劇的な結末は、視聴者に深い余韻を残すことでしょう。
また、永娘や阿渡など、脇役のキャラクターも重要な役割を果たしています。永娘のさりげない助けや、阿渡の自己犠牲的な行動は、物語に深みを与えています。
つづく