あらすじ

第30話は、チャオ家の内紛と外からの試練を中心に展開します。項南方シャン・ナンファン喬一成チャオ・イーチョンからの信頼の欠如に傷つき、口論の末、関係を冷却期間に入れることに。喬四美チャオ・スーメイは夫の戚成鋼チー・チェンガンの問題に頭を悩ませ、不安と無力感に苛まれながらも、兄たちの助けを借りてどうにか対処しようとします。喬一成チャオ・イーチョン小萌シャオモンが妊娠していないことを知り、戚成鋼チー・チェンガンと共にこれ以上騒ぎを起こさないよう警告します。

SARSの流行が始まり、戚成鋼チー・チェンガンが隔離されると、チャオ家もその影響を受け、家族それぞれが異なる対応を見せ、互いに支え合います。喬四美チャオ・スーメイは重圧に押しつぶされそうになりながらも、隔離された戚成鋼チー・チェンガンのそばに寄り添うことを決意し、最悪の事態も覚悟します。これは、彼女がこの関係にどれほど固執し、家族のことをどれだけ大切に思っているかを物語っています。

ネタバレ

四美スーメイを慰め、助けると約束した南方。しかし、一成イーチョン四美スーメイの結婚生活が周囲に悪く言われるのを心配し、四美スーメイを案じる。南方としては、結婚生活において一成イーチョンが自分を蚊帳の外に置いているように感じ、悲しくなる。一成イーチョンは否定するも、南方の地方への出向に触れ、以前の結婚のようにすれ違う生活になるのではと懸念を示す。二人は口論になり、南方一人で客間へ行く。

二強アルチャン三麗サンリー四美スーメイに金銭的援助をし、戚成鋼チー・チェンガンに今後同じことがあればただでは済まさないと警告する。四美スーメイ戚成鋼チー・チェンガンの代わりに二度としないと約束する。一成イーチョン四美スーメイにカードを渡し、孟家と話し合うよう促すが、四美スーメイは怖気づき、一成イーチョンに頼み込む。一成イーチョンは孟家の滞在するホテルへ行き、孟が妊娠していないことを確認し、金を受け取ったらこれ以上騒ぎを起こすなと釘を刺す。しかし、戚成鋼チー・チェンガンに未練のある孟はチャオ家へ行き、四美スーメイに二人の仲を取り持ってほしいと懇願する。四美スーメイ戚成鋼チー・チェンガンを指差し、本当に彼でいいのかと問いかける。祖望ズーワン戚成鋼チー・チェンガンを罵り、最終的に孟は父親に連れ戻される。

地方出向を控えた南方と一成イーチョンは、戻ったらきちんと話し合う約束をする。四美スーメイ戚成鋼チー・チェンガン一成イーチョンに会い、一成イーチョン戚成鋼チー・チェンガンに3年以内に借金を返済するよう警告する。四美スーメイの態度に不満を抱く一成イーチョンは、二人を残して立ち去る。三麗サンリー四美スーメイの考えの甘さを指摘するが、一丁イーディン四美スーメイ自身の考え次第だと考える。

SARSが流行する中、戚成鋼チー・チェンガンは孟の結婚の知らせを受け、滁州へ会いに行くよう誘われる。三麗サンリー一成イーチョンに板藍根を届けると、一成イーチョンもマスク姿で現れる。戚成鋼チー・チェンガンは叔母の容態が悪く蕪湖へ看病に行くと言い、四美スーメイは心配しながら彼を見送る。一成イーチョン二強アルチャンは家に防疫グッズを届け、一家はチャオ家に集まる。その後、戚成鋼チー・チェンガンはSARSの影響で隔離され、チャオ家も防疫当局の指示に従うよう求められる。四美スーメイ戚成鋼チー・チェンガンのことが心配で仕方がない。

祖望ズーワン一成イーチョンは同じ部屋で過ごし、お互い気まずい雰囲気。初めてチャオ家に泊まる七七は複雑な心境。四美スーメイは一晩中眠れず、言葉も発しないため、三麗サンリーは心配する。二強アルチャンと七七は子供の頃の思い出話に花を咲かせ、七七は二強アルチャンにパソコンの使い方を教えることを提案する。四美スーメイは依然としてベッドに横たわったまま。祖望ズーワンは宝くじで600元を当てる。夜、庭に座っていた一成イーチョン四美スーメイが合流し、二人は話し始める。四美スーメイ一丁イーディンの誠実さを認めつつも、戚成鋼チー・チェンガンにも良いところがあると語り、ただ彼の落ち著きのなさが不安だと漏らす。そして、戚巧巧チー・チャオチャオの面倒を見てほしいと一成イーチョンに頼み、自分は病院で戚成鋼チー・チェンガンに付き添うと告げる。今回は覚悟を決めて行く四美スーメイは、戚巧巧チー・チャオチャオの将来設計まで考えていた。一成イーチョンは呆れながらも、四美スーメイ自身も自分の愚かさを認める。

翌日、隔離が解除され、一成イーチョン戚巧巧チー・チャオチャオを連れて帰る準備をする。祖望ズーワン四美スーメイを罵る。家族は仮対するも、四美スーメイは病院へ向かう決意を曲げない。

第30話の感想

第30話は、SARSの流行という社会的な危機を背景に、チャオ家の家族、特に喬四美チャオ・スーメイの不安定な結婚生活と、彼女を取り巻く家族の葛藤が描かれた、緊迫感あふれるエピソードでした。

四美スーメイの夫、戚成鋼チー・チェンガンの度重なる不貞行為と借金問題、そしてSARS禍での隔離という状況は、四美スーメイにとって精神的に大きな負担となっています。そんな中でも、戚成鋼チー・チェンガンへの愛ゆえに病院へ駆けつけようとする彼女の姿は、愚かにも見えますが、同時に切なくも感じます。一成イーチョンをはじめとする家族は、そんな四美スーメイを心配しながらも、彼女の行動に呆れ、苛立ちを隠せない様子がリアルに描かれています。

つづく