あらすじ
第34話は、喬家の日常と家族間の関係を中心に描かれています。四美は唯民の家を訪れ、仲直りを促すと共に、星宇から贈られた新しい絹の布団を受け取ります。一方、文斌のことで家族が揃って食事をします。四美は新疆で成鋼を探し回った日々を思い出し、星宇が省ラジオ局のニュース主任に昇進したという知らせは一成と清遠を喜ばせます。しかし、体調を崩した一成は検査の結果、慢性腎炎と診断され入院することに。祖望は阿英と同棲し結婚を計画しますが、祖望が交通事故に遭い入院したことで、阿英は将来への不安を抱き始めます。喬家の子供たちは祖望の世話をする役目を分担し、二強は酔った勢いで文斌との共同出店を承諾しますが、酔いが覚めて後悔します。最後に、帰宅した四美は美勤から成鋼について問われ、人を見るのに外見だけで判断してはいけないと強調します。このエピソードは、喬家の複雑な感情の絡み合い、個人の成長、そして未来への不確実性を描いています。
ネタバレ
四美は唯民の家を訪ね、一成とのわぎりを解くよう説得する。星宇は一成を支持し、四美に気を付けるよう忠告し、新しい絹の布団を贈る。文斌の件で、二強と素芹は老宅に呼ばれる。四美が巧巧を連れて戻ると、この光景を見て食事もせずに部屋に戻り、二強を「漢奸みたい」と罵るが、素芹がいれば曲阿英一家に騙されることはないと安心する。
テレビで新疆の風景が流れ、四美は一人で成鋼を探しに新疆へ行った当時を思い出す。星宇は省ラジオ局のニュース主任に昇進し、一成と清遠は喜ぶ。その後、一成は体調不良で病院へ行き、七七と小芝に偶然会う。小芝は自閉症で半年ほど治療を受けているが、家族に心配をかけまいと二人で秘密にしていた。
四美が出張から戻ると、美勤が家にいて布団を幹しているのを発見し、自分の布団を使ったことに激怒する。祖望は新しい布団を買えばいいと気前よくお金を出す。阿英と祖望は一緒に住んでおり、四美は引っ越したくないと言う。三麗は、忙しい上に体調の悪い一成には言わないようにと忠告する。
文斌は料理を学びたいと言い、レストランを開きたいと言うが、素芹は料理学校へ行くことを勧める。美勤は四美に優しく、たくさんの料理を分けてくれる。一成が検査結果を見に行く前に、清遠は彼に休むように言う。一成は静かに暮らしたいと言い、子供のことについて聞かれると、既に息子と娘がいるようなものだと答える。
一成は慢性腎炎と診断され、尿毒症に悪化しないように入院治療を勧められる。城壁に一人で立っている時、電話で祖望が阿英の誕生日会を開くと聞き、実際は結婚披露宴を開きたいのだと知るが、一成は気にしない。
祖望は阿英に祝儀を渡すが、阿英は街のマンションが欲しいと言い、祖望は話をそらす。酔った二強は文斌と店を一緒にやると約束するが、酔いが覚めて途方に暮れる。幸い素芹がとぼけるように言う。
阿英の誕生日の日、祖望は交通事故で入院し、粉砕骨折だと言われる。阿英は家族を連れて病院に駆けつける。一成は祖望を植物状態の患者と同じ部屋に入れる。祖望の姿を見て、阿英は不安になる。
成鋼は巧巧をダンス教室に連れて行く。祖望の病状が悪化し、一成は毎月各家族がお金を出し合って阿英に介護料を支払うことにする。一成だけでなく、他の子供たちも祖望をよく見舞う。二強が祖望にバナナを食べさせようとした時、阿英はそれを奪い、面倒だと言い、手柄はなくても苦労はあると文句を言う。
四美は病院の用事を済ませて帰宅すると、美勤は成鋼がかっこいいと言い、復縁するのかと尋ねる。四美は、人を見るのは見た目だけではないと答える。
第34話の感想
第34話は、様々な登場人物の人生における転換点を描いた、非常にドラマチックなエピソードでした。喬一成の慢性腎炎の診断は、物語全体に闇い影を落とします。これまで家族のために奔走してきた彼が、自身の健康問題に直面することで、今後の展開に不安を抱かせます。彼が「既に息子と娘がいるようなものだ」と語るシーンは、彼が弟妹をどれだけ大切に思っているかを改めて感じさせ、胸を締め付けられます。
一方、喬祖望の交通事故と、それに伴う曲阿英の豹変ぶりも印象的です。祖望の事故は、阿英の本性、つまり金銭への執著を露わにするきっかけとなりました。これまで祖望に優しく接していたのも、財産目当てだったことが明らかになり、視聴者としては複雑な気持ちになります。皮肉にも、祖望の事故によって、家族が再び一つになる様子が描かれています。
つづく