あらすじ
第四話では、家計が苦しい状況の中、喬一成が大学受験に挑む姿が描かれています。父親の喬祖望は大学進学に否定的で、「先祖の墓から煙でも上がらない限り無理だ」と決めつけていましたが、一成は諦めずに受験勉強を続け、ついに師範大学に合格。一家初の大学生となり、近所の住民たちの羨望の的となりました。
一方、弟の喬二強は学校で不当な扱いを受け、同級生にいじめられ、お金を盗んだと濡れ衣を著せられます。兄の一成はそれを知り、二強のために毅然と立ち上がり、仕返しをします。
子供たちが成長するにつれ、家族構成や関係性にも変化が生じ始めます。喬三麗と喬四美は年頃になり、部屋の配置換えが必要になります。また、一成は家計を助けるため、家庭教師のアルバイトを始めます。教え子の文居岸は当初、一成に冷淡でしたが、次第に打ち解けていく様子からは、一成の忍耐強さと責任感が見て取れます。
ネタバレ
一成は家族の応援を受け、大学受験に挑みました。父・祖望は大学進学に否定的で、「ご先祖様の墓から煙でも出なきゃ無理だ」と冷やかしていましたが、一成は気にせず試験を受けました。三麗は一成にクルミを渡し、自強は唯民と一緒に一成を試験会場まで送り届け、試験後には弟妹たちと共に出迎えました。その後、二強は一成に、王軍たちに子猫をいじめてお金を盗んだと濡れ衣を著せられたため、喧嘩になったことを伝えました。
見事大学合格の知らせが届き、一成は大喜び。近所の人々も羨ましがり、祖望の態度も軟化し、お祝いに麺を作ってくれました。一成が合格したのは学費のかからない師範学校だったため、祖望はさらに喜び、腕時計をプレゼントしました。一方、唯民も南京市の文科首席で大学に合格。母・淑芳は大々的なお祝いを開きました。七七の生活費を届けに来た一成はこの光景を目にし、複雑な気持ちになりましたが、唯民は彼に食べ物を分けてくれました。
時が経ち、子供たちは成長しました。しかし自強の体調は優れず、一成は二強が作ったスープを持って見舞いに行き、そこで道路清掃をしている唯民に遭遇しました。淑芳は息子の姿に激怒し、記者の取材を拒否しました。一成は牛野の家から遊び歩いていた二強を連れ帰り、三麗と四美を祖望の家に、自分と二強は堂屋に住むことを考えましたが、祖望は現状維持を望みました。
清華は姉の娘・居岸の家庭教師を探しており、一成に依頼しました。裕福な家庭の居岸は仮抗的な性格でしたが、話し合いの結果、一成を家庭教師として受け入れました。二強は牛野が主催する闇ダンスパーティーに参加しようとしましたが追い出され、その後警察の摘発で難を逃れました。祖望は二強に仕事を見つけましたが、年齢を詐称しました。
四美は二強の給料で美味しいものや服を買うことを楽しみにしていましたが、三麗から見習いの給料は少ないと諭されました。一成は大学で授業に励み、さらにアルバイトをして生活費と家計を支えました。居岸は一成の家庭環境に興味を持ち、どこでアルバイトをしているのか尋ねました。
最後に、三麗はラブレターとリンゴを受け取りましたが、気持ち悪く思い捨ててしまいました。二強の新しい師匠・素芹は彼を気遣い、問題解決を手伝い、悪い習慣に染まらないよう忠告しました。
第4話の感想
第4話は、それぞれのキャラクターが人生の岐路に立ち、未来へと歩み始める様子が描かれた、希望と不安が入り混じるエピソードでした。一成の大学合格は、貧しいながらも努力すれば夢を掴めるという希望を象徴しています。周りの人々の仮応も、祖望の態度変化をはじめ、温かく、見ているこちらも嬉しくなりました。しかし、同時に不安も感じさせます。優秀な唯民でさえ、時代の波に翻弄され、厳しい現実に直面しているからです。華やかな祝宴と対比されるように描かれた唯民の清掃作業の姿は、将来への不安を強く印象付けます。
二強、三麗、四美もそれぞれ成長し、自分の人生を歩み始めますが、まだ幼さも残ります。二強は不良仲間と関わり問題を起こし、四美はまだ子供らしい夢を抱いています。三麗は現実的でしっかり者ですが、思春期特有の悩みを抱えているようです。彼らの未来がどうなるのか、期待と不安が入り混じります。
つづく