あらすじ
第五話では、喬家の日々に焦点が当てられ、特に喬一成は妹・喬四美の早熟な恋愛に頭を悩ませています。喬三麗は過去の記憶に囚われ、雀眼の好意を拒絶します。喬四美の担任教師からの報告を受け、一成は彼女の恋愛に介入。花を贈ってきた男の子から四美を引き離し、彼女の行動を厳しく監視することにしました。一方、喬二強は新しい仕事に就いてから生活習慣が改善しつつあります。四美は陳威への想いが冷め始め、理想の相手への憧憬を募らせています。
そんな中、文居岸は誕生日を迎えますが、母親と衝突。長年束縛されてきたことへの不満を爆発させます。そして、一成と居岸の関係にも進展が見られます。一成は居岸の特別な一日を共に過ごし、その際に誤って居岸の父親を殴ってしまうハプニングも。また、喬七七の学生生活や、いとこの斉唯民との交流も描かれています。
ネタバレ
朝、三麗は雀眼が自転車に果物を置こうとするのをきっぱりと拒否し、四美を連れて立ち去ります。四美は雀眼の一途さに感じ入りますが、過去の辛い経験から三麗は警戒心を抱いています。
久しぶりに一成が家に帰ると、二強が作った料理は魏淑芳のものに価ていますが、微妙に味が違います。祖望は二強に仕事を見つけたことを自慢しますが、一成は取り合わず、真面目に働くよう二強に言い聞かせます。祖望は食事の途中で賭け事に出かけ、一成は三麗と四美の様子を気にかけます。四美は身なりに気を遣うようになり、二強も働き始めてから服装が整っています。
一成は四美の担任に呼び出され、四美が留年している男子生徒と親しく、恋愛小説を読んでいることを知ります。一成は四美の鞄に入っていたラブレターを叱責し、四美を一日中監視するため、全日製への転入を申請することにします。四美を学校へ送る途中、花束を持った男の子が待っているのに遭遇し、一成はすぐに四美を連れ去ります。唯民は落ち込んでいる四美が葦を土に埋めているのを見て、自身の失恋について語り、新しいカードを四美に渡すと、四美は元気を取り戻します。
一成は四美の早恋に悩み、居岸は一成が恋愛をしていると勘違いしますが、実際は妹の将来を心配しているのです。居岸は一成に誕生日パーティーへの招待をします。休憩時間、四美は陳威を呼び出し、陳威の母親が二人の交際を許しておらず、交際を続けるなら転校させると言われていることを知ります。一成はそれを聞いて激怒しますが、四美は既に陳威に気がないと言い、彼に男らしさを感じないと話します。
三麗は恋愛に消極的で、二強は聞かれると少し恥ずかしがります。文先生、一成たちは居岸の誕生日を祝いますが、居岸は目標としていた成績に届かず泣き出し、会いたい人がいることで母親と口論になり、母親の束縛に仮抗します。
仕事の後、二強は同僚と銭湯に行き、こそこそしている人達を好奇心から尾行し、結局彼らを追い払います。居岸は新聞販売店で働く一成を訪ね、外で待ちます。男に声をかけられた一成は気が散り、新聞を間違えて渡してしまいます。
二強は馬素芹に特別な感情を抱き始めます。一成は居岸に付き合うことを承諾し、道中、恋愛はしないように忠告します。一成は居岸とある寂しい場所へ連れて行きます。居岸が中に入って悲鳴を上げると、一成は飛び込んで男を殴りますが、それが居岸の父親だと分かります。居岸は両親が離婚騒動を起こしていると説明し、家族が壊れるのを望んでいないと打ち明けます。
帰宅後、二強は一成にワンタンを作ると言います。四美は二人の兄はどちらもかっこよくないと嘆き、三麗は一成はかっこいいと仮論します。四美は家で一番かっこいいのは七七だと明かします。七七は成績があまり良くなく、放課後、常先生に家に連れて行かれ補習を受けます。唯民が果物を持って見舞いに来ると、常先生の妹、星宇が出迎え、唯民を七七の父親だと勘違いします。帰る際、星宇は唯民から果物を受け取ります。その後、居岸が一成を訪ねてきて、一緒にいてほしいと頼みます。
第5話の感想
第5話は、それぞれのキャラクターが抱える悩みや葛藤、そして変化が繊細に描かれたエピソードでした。思春期真っ隻中の四美の初恋騒動は、微笑ましくもあり、一成の苦労がよく伝わってきました。妹思いの一成が、四美の将来を案じて奔走する姿は、兄としての責任感と愛情を感じさせます。一方で、自身の恋愛に関しては鈍感な様子も見られ、そのギャップがまた魅力的です。
居岸の家庭環境の問題も深刻で、両親の離婚問題に心を痛める姿は胸が締め付けられました。一成に助けを求める彼女の切実な思いが伝わってきて、今後の二人の関係性がどうなっていくのか気になります。
つづく