黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~

ストーリー

俊美な豊息と風華絶世の風夕は、江湖(こうこ)で10年間出会い、戦い、白風黒夕と呼ばれていた。朝廷に風雲が巻き起こるまで、彼らはそれぞれが雍州の二王子豊蘭息(ほうらんしょく)と青(せい)州の公主風惜雲(ほうせきうん)であることを知らなかった。豊蘭息(ほうらんしょく)は雍州の世子となり、風夕と共に青(せい)州に戻り、彼女が青(せい)州の女王になるのを目撃し、幽州と翼州が青(せい)州に共同で攻め込むという難題に一緒に立ち向かう。最後に、彼らは私欲のために天下を混乱に陥れた玉無縁(ぎょくむえん)を協力して排除する。すべてが落ち着くと、豊蘭息(ほうらんしょく)は皇朝(こうちょう)に帝位を譲り、民衆を大切にしてくれることを願い、風惜雲(ほうせきうん)と共に廟堂を離れて山林に隠居する。

このドラマは、独特の東洋的美学を駆使し、古装ロマンスと江湖(こうこ)の侠義を巧みに融合している。衣装やメイク、美術は素晴らしく、キャラクターは立体的に描かれており、ストーリーのテンポも速く、日本の視聴者を魅了することに成功している。

このドラマは、武侠と権謀の2つのラインが並行しており、江湖(こうこ)と廟堂があり、物語のスケールがかなり大きくなっている。しかし、武侠のラインは少し急ぎすぎているように感じられる。例えば、冒頭から韓家、断魂門(だんこんもん)、祁家、尚家と関係が複雑そうに見えるが、結局は「道具」であり、すぐに消えてしまう。第12話までの権謀のラインは、主に豊蘭息(ほうらんしょく)と異母兄の豊苌、三弟の豊莒(ほうきょ)の間で展開されている。恋愛のラインについては、全体的に、2人の達人が江湖(こうこ)と廟堂の間で繰り広げる愛憎劇は、あまりにもストレートすぎる。確かに「甘い」感じではあるが、甘さだけだと少し単調になってしまう。

このドラマは、侠義の江湖(こうこ)と廟堂の争いの2つの物語のラインを有機的に結びつけることで、広大で多様な世界を描き出し、物語の核をより豊かで多様にすることに成功している。このドラマは、小情小愛の範疇を超えて、豊蘭息(ほうらんしょく)と白風夕(はくほうせき)を筆頭に、若い世代の侠義精神と国家への愛を描いている。劇中では、主人公も脇役も、一人一人が豊かで多面的なキャラクターであり、単純な類型化ではない。このドラマは、多様な若者の群像を描くことで、現代の若者が支持する侠義精神や国家への愛と共鳴している。男女の愛情の中に「侠義」「責任」「国家」「守護」などの概念を織り込み、平等で自立した恋愛関係は、現代の視聴者に考えさせ、共感を与えることができる。

虐待された馬についての論争

このドラマでは、馬が転倒するシーンが物議を醸した。映像では、馬が走っている途中で転倒し、頭と首が先に地面に当たり、体が慣性で前に折れ曲がる様子が映し出され、ネットユーザーから馬の怪我を心配する声が上がった。これに対して、ドラマのスタントホースチームは、この馬は揚、臥倒、越障碍などの特殊技能を備えたスタント映画の馬であると回答した。撮影チームは、十分な厚さの砂を敷くなど、安全対策も講じており、現場の馬の安全を確保したという。問題となった馬「フェラーリ」は、撮影後も健康であり、複数の映画プロジェクトに参加している。

各話あらすじ(全40話)

  • 36 - 40
  • 31 - 35
  • 26 - 30
  • 21 - 25
  • 16 - 20
  • 11 - 15
  • 6 - 10
  • 1 - 5

40話(最終回)

豊蘭息(ほうらんしょく)は白風夕(はくほうせき)と共に戦い、失った兄弟たちの仇を討った。東殊放(とうしゅほう)将軍は玉無縁(ぎょくむえん)の陰謀を明かし、白風夕(はくほうせき)は怒りに駆られて彼を殺害するも、重傷を負ってしまう。豊蘭息は白風夕を救うため、雪老天山の命を代える術を使い、10年の寿命を犠牲にする。皇朝(こうちょう)は玉無縁が民衆を人質にしていることを知り、撤退を命じる。豊蘭息と白風夕は玉無縁の真の身分と陰謀を知り、力を合わせて彼を倒す。最終的に、豊蘭息は退位詔書を受け取り、皇朝(こうちょう)は帝位に就く。豊蘭息と白風夕は廟堂を去り、山林に隠居して余生を過ごす。

39話

玉無縁(ぎょくむえん)は、東殊将軍に秘密裏に訓練された神軍を披露し、豊蘭息(ほうらんしょく)と白風夕(はくほうせき)を倒して天下を奪うことを企てていた。皇雨(こうう)は玉無縁(ぎょくむえん)の陰謀を盗み聞きするが、口封じのために殺されてしまう。景炎(けいえん)帝は賢人を求める詔を出し、豊蘭息(ほうらんしょく)は王域に進軍して皇朝(こうちょう)と争うことを決意する。

白風夕(はくほうせき)は玉無縁(ぎょくむえん)の陰謀を心配し、豊蘭息(ほうらんしょく)に注意するよう忠告する。豊蘭息は穿雲、穿雨に墨羽騎(ぼくうき)を率いて王域に向かわせ、白風夕(はくほうせき)は風雲騎を率いて涓城を占領する。皇朝(こうちょう)は雪空と秋九霜をそれぞれ東旦と交城に向かわせ、雍州の進軍を遅らせようとする。

徐淵と斉恕は豊蘭息に食料を運ぶが、白風夕(はくほうせき)は東殊放(とうしゅほう)が王域を守っていないことに気づき、裏があるのではないかと疑う。豊蘭息は白風夕(はくほうせき)の安否を心配し、落英山に援軍を送ることを決意する。

玉無縁はこれを機に攻撃を開始し、豊蘭息と白風夕(はくほうせき)を一挙に滅ぼそうとする。白風夕は落英山で必死に守り、豊蘭息が助けに来るが、途中で待ち伏せに遭い、時間を稼がれてしまう。東殊放(とうしゅほう)は戦況を見守り、風雲騎の忠義に感嘆する。

最終的に、韓朴は白風夕を救うために矢を受けて死亡し、血の海となる。

38話

白風夕(はくほうせき)は皇朝(こうちょう)と一夜の激戦を繰り広げた。そこに、豊蘭息(ほうらんしょく)率いる墨羽騎(ぼくうき)が駆けつけ、皇朝(こうちょう)は撤退を命じた。

豊蘭息は白風夕(はくほうせき)の負傷を心配し、玉無縁(ぎょくむえん)は蘭因璧月を駆使して豊蘭息を驚愕させた。皇朝は玉無縁の陰謀を悟り、一時休戦を決意する。

白風夕は玉無縁の勢力が戦局に影響することを懸念するが、豊蘭息は常に側にいることを約束する。青(せい)州の危機が解除されたため、豊蘭息は雍州に帰還して白風夕にプロポーズすることを決意し、十里の花海で彼女を迎えた。

雍王は彼らの結婚を支持し、豊蘭息が白風夕を娶る際に王位を譲ると約束した。一年後、鳳栖梧は雍州の使臣として青州に赴き、白風夕と豊蘭息は雍州で盛大な結婚式を挙げた。

五年後、豊蘭息は皇朝との戦争を予見し、玉無縁の陰謀を警戒する。皇朝も天下統一の必要性を認識していた。玉無縁は裏で暗躍するが、豊蘭息と白風夕は民衆を守り、天下の正統性を争う決意を固める。

37話

琅华は白風夕(はくほうせき)の正体を知り、遠く離れた異国の地でも援助の手を差し伸べた。白風夕(はくほうせき)は琅华たちの助けに感謝し、韓朴を宮殿へ送り届けた。豊蘭息(ほうらんしょく)は韓朴の安全を約束した。白風夕は玉無縁(ぎょくむえん)が師匠を殺害したのではないかと疑い、玄極令(げんきょくれい)に関連しているのではないかと考えた。豊蘭息は事件の真相を調査することにした。皇朝(こうちょう)は幽州を奪う機会を伺っていたが、白風夕の策略によって幽王は敗北し、狂気に陥った。皇朝(こうちょう)は天下を奪おうと華純然(かじゅんぜん)に接近し、皇后にすることを約束した。皇朝は白風夕に戦いを挑み、白風夕は血鳳陣(けつほうじん)で応戦した。しかし、白風夕は皇朝を殺すことができず、心軟してしまった。

皇朝は敗北を認めたが、争天騎(そうてんき)はすでに無回谷に迫っていた。白風夕は死守することを決意した。豊蘭息は墨羽騎(ぼくうき)を率いて援軍に駆けつける予定だった。白風夕は豊蘭息が間に合うと信じていた。玉無縁は血鳳陣を破ることができると思っていたが、皇朝は豊蘭息の切り札を心配していた。争天騎が到着し、皇朝は出陣の準備をした。白風夕は無回谷を守り、援軍を待った。

36話

青(せい)王は崩御の際、娘である風惜雲(ほうせきうん)に先駆的な女王となることを望み、彼女は涙ながらに承諾した。風惜雲(ほうせきうん)は悲痛に暮れながらも、父兄の仇を討ち、青(せい)州を守る決意を固めた。豊蘭息(ほうらんしょく)は常に彼女の側に寄り添い、力を与え続けた。

皇朝(こうちょう)は風惜雲(ほうせきうん)の即位に驚き、同時に白風夕(はくほうせき)と風惜雲の正体を推測した。玉無縁(ぎょくむえん)は幽王に慎重な行動を勧めたが、幽王は青(せい)州への侵攻を決意した。風惜雲は屹山に伏兵を置き、金衣騎(きんいき)に大打撃を与えた。豊蘭息(ほうらんしょく)は彼女の戦略を称賛し、血鳳陣(けつほうじん)の改良を提案した。風惜雲は迎撃を命じ、金衣騎(きんいき)は全滅した。

幽王は激怒したが、玉無縁(ぎょくむえん)は血鳳陣(けつほうじん)は無敵であると述べた。皇朝(こうちょう)は破る方法があると考えたが、まずは様子を見る必要があると判断した。玉無縁(ぎょくむえん)は叶晏に錦囊を与え、その中には破陣の策が記されていた。

風惜雲と豊蘭息(ほうらんしょく)は火砲を破壊する計画を立て、一門のみを破壊することを決めた。皇朝(こうちょう)と風惜雲は対峙し、風惜雲は一歩引くことを決意した。琅華、修容、韓朴は厲城に到着し、父の遺品から玉佩(ぎょくはい)がなくなっていることに気づき、玉無縁を疑った。風惜雲と豊蘭息は火砲の破壊に成功したが、琅華たちの疑いは玉無縁の正体をより一層怪しくさせた。

35話

豊蘭息(ほうらんしょく)と白風夕(はくほうせき)は、江湖(こうこ)の嵐を共に乗り越え、豊蘭息は雍州の世子に封じられました。白風夕(はくほうせき)は豊蘭息と共に母后に拝礼し、二人は一生を添い遂げることを誓いました。

豊蘭息は白風夕を娶ろうとしますが、白風夕は青(せい)州の危機と父の病を知り、青州に戻る決意をします。豊蘭息は白風夕の決意を知り、共に青州へ向かうことを決意します。

青王は豊蘭息を召し、厚い期待を寄せます。青州の戦況は緊迫しており、風写月(ほうしゃげつ)は戦死し、その責任は幽州に転嫁されました。白風夕は悲しみに暮れ、兄の仇を討ち、青州を守る決意をします。

青王は白風夕に王位を託し、大東(たいとう)第二の女王となることを期待します。

34話

豐莒 (ひょうきょ)は、母后である百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)の唆使を受け、兵変を起こそうと計画しました。同時に、豊蘭息(ほうらんしょく)は梁国公が倚歌を殺害した罪を暴きました。雍王の寿宴の際、豐莒 (ひょうきょ)は偽りの逼宮を試みましたが、豊蘭息によって真実が明らかになりました。豊蘭息は、百里氏、王相、梁国公が母后である倚歌を毒殺したことを、確たる証拠と共に告発しました。百里氏と王相は互いに罪をなすりつけ合い、最終的に雍王は彼らを捕らえ、百里氏と豐莒 (ひょうきょ)には死刑を宣告しました。豊蘭息は真実を明らかにし、情勢を安定させた功績により、雍王から世子に立てられることになりました。

33話

豊兰息と白风夕は、隠市で霊芝を購入している最中に、何者かに尾行されていることに気付いた。彼らは、御薬監総管の胡公公から、牽機(けんき)毒が購入されたという情報を得る。帝宮では、豊兰息は購入者の1人が雍州宮の平安鎖の飾りをつけていることに気付き、その人物が牽機(けんき)毒を購入したのではないかと疑う。その矢先、皇帝が暗殺されたという知らせが入る。2人は捜索を避け、皇帝が崩御したことを知る。玉无縁は、六州の紛争に対処するため、天下にこれを告げ、太子を即位させるべきだと考える。豊兰息と白风夕は、この事件が単純なものではないと感じ、自分たちが何らかの形で事件に巻き込まれているのではないかと疑う。

彼らは雍州に戻り、かつて百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)に命じられて毒薬を購入した宮女の杜纤娘を見つけ出し、百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)が事件の黒幕であることを知る。豊兰息は、母后のために必ず真相を明らかにすると決意する。一方、雍王は、三軍への犒賞を名目に青(せい)州に出兵し、情勢を見極めようとする。豊兰息は、雍京の守備が手薄になることを心配し、鳳栖梧に朝中の動向を注視するよう命じる。白风夕は青(せい)州に手紙を送り、王相は豊兰息が牽機(けんき)毒と百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)の関係を突き止めたことを伝え、雍王の誕生日に決起する計画を立てる。百里氏は、この計画を実行するかどうかを検討する。

32話

白建德は、玉佩(ぎょくはい)が旧友の死と琼林苑に関係していると明かし、玉無縁(ぎょくむえん)は彼を殺害しようと企む。白建德は引退を希望し、白風夕(はくほうせき)を天霜門(てんそうもん)の掌門に、琅華を後継者に、久容を補佐役に推薦する。しかし、白風夕(はくほうせき)は豊蘭息(ほうらんしょく)に従うことを望む。白建德は殺害され、琅華は白風夕を責める。豊蘭息は重傷を負った白風夕を連れて去る。玉無縁は暗に喜ぶ。

豊蘭息は蘭因花を使って白風夕を蘇生させ、内力(ないりょく)を回復させる。鍾離は、白建德はすでに埋葬され、琅華が掌門になったことを明かす。白風夕は師匠の死因を疑い、豊蘭息は偽の玄極令(げんきょくれい)に関連する同じ毒だと考える。韓朴は、白建德の体内には牽機(けんき)毒があると発見し、豊蘭息は帝京に向かうことを決意する。その前に、白風夕は師匠に拝礼する。

青(せい)州王は病に倒れ、風写月(ほうしゃげつ)に青州の防衛を依頼する。皇朝(こうちょう)は青州攻撃の機が熟したと考える。白風夕、豊蘭息、鍾離は大東(たいとう)に向かい、鉄大当家に隠市への入手を依頼する。

31話

幽州王考蒼茫(そうぼう)の碁盤の上で、豊蘭息(ほうらんしょく)と皇朝(こうちょう)は激しい頭脳戦を繰り広げた。豊蘭息は皇朝(こうちょう)の力量を認めながらも、守りを固める戦略を貫き、守りはより良い攻めのために必要だと主張した。一方、皇朝は積極的な攻勢を主張し、鋭気を以て天下を争うべきだと訴えた。最終的に、皇朝が勝利を収め、幽州の婿となった。

豊莒(ほうきょ)の豊蘭息陥れる計画は失敗に終わり、豊蘭息はそれを知ると、敗北を認め、幽州公主との結婚を諦めた。彼は白風夕(はくほうせき)と共に天霜門(てんそうもん)に戻り、雍王への忠誠を示すため、隠泉水榭(いんせんすいしゃ)の権利書を献上した。雍王は豊蘭息の行動に満足し、彼が野心を抱いていないと判断した。しかし、豊蘭息の計画は完全に終わっておらず、彼は依然として智謀を駆使して天下の情勢に影響を与えようとしていた。

玉無縁(ぎょくむえん)も天霜門を訪れ、白建徳(はくけんとく)と交流したが、自分の正体を明かさなかった。この物語は、豊蘭息、皇朝、玉無縁などが政(まつりごと)治と武術の世界で繰り広げる智謀と策略、そして彼らが天下と民衆に対して抱く態度と立場を描いている。

30話

豊蘭息(ほうらんしょく)は公主の選抜を願い出たが、真の目的は父王の信頼を取り戻すことだった。

玉無緣は幽州世子が幽閉されていることに疑惑を抱き、隠された事情を疑う。

華純然(かじゅんぜん)は天女に選ばれ、皇朝(こうちょう)の力を借りて幽州を安定させようと画策する。

選親の日、豊蘭息は襲撃を受けるが、白風夕(はくほうせき)に救われる。

豊蘭息は襲撃者が断魂門(だんこんもん)と蘭因璧月の武功を使用したことを疑い、蛩蛩距虚(きょきょ)との関連を推測する。

選親では、豊蘭息と白風夕(はくほうせき)は息の合った連携で難関を突破する。

しかし、華純然は幽州の安寧を守るため、皇朝(こうちょう)を駙馬(ふば)に選ぶことを余儀なくされる。

皇朝は白風夕に求婚するが、白風夕は再び拒否する。

玉無緣は白風夕の正体を知っていることを明かす。

豊蘭息は殿試で蒼茫(そうぼう)残局が出題されることを予測し、知恵で天下を争うことを決意する。

29話

豐莒は、父である雍王の怒りを鎮める方法を白里氏に尋ねました。白里氏は、雍王の誕生日を利用して豐莒に機会を作ることを提案しました。

一方、豊蘭息(ほうらんしょく)と白風夕(はくほうせき)は、幽州へ向かいました。彼らは雍王に監視されていることを知りながらも、華純然(かじゅんぜん)に接近するために宮殿に入る決意をしました。

華純然は聡明で策略家であり、他人を警戒していました。豊蘭息と白風夕(はくほうせき)は、江湖(こうこ)の人物として彼女に会い、証拠を提示して心を動かそうとしました。

華純然は、幽州を助けるため、そして自身の権利を守るために、豊蘭息を駙馬(ふば)に迎えることを検討しました。しかし、白風夕は、豊蘭息の正体が明らかになった場合、華純然にとって望まない結果になることを理解していました。

28話

豊莒(ほうきょ)は、豊蘭息(ほうらんしょく)の意図を誤解し、自分に不利になると考えた。一方、豊蘭息(ほうらんしょく)は雍王の最終的な選択を知りたいだけだった。豊莒(ほうきょ)は、隠泉水榭(いんせんすいしゃ)の身分が家族の地位に影響を与えることを心配したが、豊蘭息(ほうらんしょく)は、この身分がなくても雍州二殿下であると確信していた。

白建德は天霜門(てんそうもん)を率いて獄を襲撃したが、逆に捕らえられてしまった。豊蘭息は身分を明かし、雍王に罪を請うことにした。雍王は激怒し、豊蘭息は殿外で一夜中懇願し、拷問を受けたが、最終的に雍王は面会を許可した。

豊蘭息は、隠泉水榭(いんせんすいしゃ)の設立の目的はより多くの人々を守るためであると説明したが、雍王は依然として謀反を企てていると主張した。雍王は豊蘭息の武功を廃し、幽州の婿選びに参加して江湖(こうこ)の人々を解放するよう命じた。白風夕(はくほうせき)は豊蘭息のそばに寄り添い、励ました。豊蘭息は武功を失ったものの、知恵は武力に勝ると確信していた。

皇朝(こうちょう)は華純然(かじゅんぜん)を幽州に送り、その才能を披露した。玉無縁(ぎょくむえん)は豊蘭息が失脚したことを知り、この機会に彼に対処しようと企んだ。幽州王は華純然(かじゅんぜん)の安全を気遣い、白建德は天牢で老玉彫刻師に出会い、玉佩(ぎょくはい)と帝京玉家の関係を明かした。

27話

豊蘭息(ほうらんしょく)と白風夕(はくほうせき)は、共に民衆の治療にあたって、彼らの医術と仁愛を示しました。豊蘭息(ほうらんしょく)は白風夕(はくほうせき)に推拿を行い、二人は甘い雰囲気に包まれました。しかし、雍京から急報が届き、如玉軒(じょぎょくけん)の人々が捕らえられたことがわかりました。豊蘭息(ほうらんしょく)はすぐに雍京に戻ることを決意します。

華純然(かじゅんぜん)は幽州への帰路で襲撃を受けますが、彼女の知恵と機転で危機を脱しました。皇朝(こうちょう)はこの事件を聞き、華純然(かじゅんぜん)の力を借りて青(せい)州に対抗することを決意します。華純然(かじゅんぜん)は客栈で薬を盛られ、皇朝(こうちょう)に助けられます。

雍京に戻った豊蘭息は、如玉軒(じょぎょくけん)の事件が雍王と関係していることを知り、この難題に立ち向かうことを決意します。白風夕(はくほうせき)も雍京に戻り、豊蘭息と再会します。豊莒(ほうきょ)はこの機会を利用して、豊蘭息を陥れようと画策します。しかし、豊蘭息は罠にかからず、豊莒(ほうきょ)と深い対話を交わします。この会話の中で、豊蘭息は彼の知恵と意志の強さを示し、豊莒(ほうきょ)の企みを阻止します。

一方、白建徳(はくけんとく)は豊蘭息を守るため、如玉軒(じょぎょくけん)の人々を救出することを決意します。豊蘭息は大きなプレッシャーと困難に直面しますが、彼は自分の信念と使命を信じ、彼を必要とする人々を守ることを誓います。

26話

白風夕(はくほうせき)は兄である風写月(ほうしゃげつ)と再会を果たした。風写月は豊蘭息(ほうらんしょく)を高く評価し、白風夕(はくほうせき)への想いをそれとなく探る。豊蘭息は白風夕を強く庇い、彼女は自分にとってかけがえのない存在であると断言する。

雨の中、白風夕と豊蘭息は肩を並べて歩く。二人の距離は縮まり、互いの想いが深まっていく。豊蘭息は優れた統治能力を発揮し、良城を拠点とした貿易の発展を計画する。

冀州王が目を覚ますと、皇朝(こうちょう)は天下を思いやることを約束する。良城の堤防建設は困難に直面するが、豊蘭息は白風夕の提案を採用し、于鳴(うめい)の財産で民衆を補償することで、彼らの参加意欲を成功裏に高めた。

雍王は豊蘭息の良城での功績に満足するが、豊莒(ほうきょ)は密かに彼を陥れる策略を企てる。白風夕は豊蘭息と共に堤防を視察し、人々から親しみを込めて「君夫人」と呼ばれる。二人の関係はさらに深まる。

如玉軒(じょぎょくけん)に事件が発生し、豊蘭息の身分に疑惑がかけられる。任如松(じんじょしょう)と鳳栖梧は慎重に対処する必要がある。白風夕は町で診療を行う際に、薬を買えない人々に遭遇する。豊蘭息はすぐに支援の手を差し伸べる。

25話

華純然(かじゅんぜん)は、交渉力を高めるために天女になりたいと願っていました。彼女は幼い頃から豊蘭息(ほうらんしょく)、風惜雲(ほうせきうん)、皇朝(こうちょう)と知り合いでした。風惜雲は白風夕(はくほうせき)であり、幽州一の美女として知られ、大東(たいとう)天女の称号も与えられました。白風夕(はくほうせき)は、豊蘭息が風惜雲に会えるかもしれないという推測に驚いたことを豊蘭息は不思議に思いました。白風夕は、豊蘭息が風惜雲を華純然ほど魅力的ではないと考えていることを否定しました。

青(せい)州軍営では、白風夕は風惜雲として登場し、戦争を避けるために豊蘭息との和平交渉を提案しました。豊蘭息は白風夕の正体を知り、彼女への想いをさらに深めました。しかし、白風夕の帰還は、豊蘭息が彼女を気にかけているのは風惜雲であって自分ではないと誤解させることになりました。

一方、冀州王の毒殺事件により、皇朝(こうちょう)は奸臣を一掃することを決意しました。豊蘭息が良城に堤防を建設する計画は、風写月(ほうしゃげつ)の称賛を受け、二人は和平交渉と撤兵を決意しました。

最後に、豊蘭息は白風夕と二人きりになりたいと思いましたが、拒否されてしまいました。

24話

白風夕(はくほうせき)と豊蘭息(ほうらんしょく)は、良城で烏を吉兆として士気を高めた。豊蘭息は智謀をもって良城を奪取し、兵馬を墨羽騎(ぼくうき)と命名した。于鳴(うめい)は豊蘭息の兵力が不足しているのではないかと疑うが、豊蘭息は巧みに対応し、ごまかして切り抜けた。

豊蘭息は白風夕(はくほうせき)を良城の姻縁廟に案内し、良城の水路に問題があることを発見した。二人は街で民衆の苦しい生活を見て、その原因を突き止めようと決意する。于鳴は豊蘭息を試そうとするが、豊蘭息は機知に富んだ対応で切り抜けた。

豊蘭息は軍符と官印を受け取ることを拒否し、于鳴は疑念を抱く。白建徳(はくけんとく)は、偽造命令者が護令人の中に潜んでいることを発見し、帝京に調査に向かう。玉無緣は計画を加速させるが、白風夕によって計画が混乱させられていた。

于鳴は宴席で豊蘭息を試そうとするが、豊蘭息は内力(ないりょく)で曼陀羅花の影響を抑え込む。白風夕は于鳴を痛罵し、殺害した。華純然(かじゅんぜん)は大東(たいとう)天女に冊封(さくほう)された。

23話

白建德は任如松(じんじょしょう)と会談し、任如松は白風夕(はくほうせき)と豊蘭息(ほうらんしょく)の身分の違いを理由に、白建德に白風夕(はくほうせき)を諭してほしいと願います。白風夕はこれを耳にして、任如松に真相を問いただそうと決意します。

豊蘭息は元宵の夜に白風夕を誘い、灯を見ながら想いを伝えようとします。しかし、突発的な事態により、彼の願いは叶いません。白風夕は青(せい)州からの救援要請を受け、良城へ向かうことを決意します。

同時に、豊蘭息も父王の命令を受け、良城の堤防修復のために向かいます。二人は同行しますが、道中で山崩れに遭遇します。豊蘭息は危険を顧みず救助を行い、兵士たちの尊敬を集めます。行軍中、白風夕は豊蘭息の傷の手当てをし、二人の関係はより親密になります。

しかし、豊蘭息は父王から与えられた兵士が精兵ではなく、兵痞であることに気づきます。これは彼に深い考えを呼び起こします。一方、豊莒(ほうきょ)は豊蘭息が黒豊息(こくほうしょく)であることを知り、この情報を用いて彼に対抗しようと企みます。

22話

任如松(じんじょしょう)は良城の様子を調べ、于鳴(うめい)が堤防の修理を名目に良城を支配していることを突き止めた。豊蘭息(ほうらんしょく)は良城に入るためには于鳴を排除する必要があると考えた。

玉無緣は雍京を離れた。豊蘭息は、玉無緣には欠点が多すぎて、やむを得ず雍京を去ったのではないかと推測した。

白風夕(はくほうせき)は鳳栖梧と火锅を食べている時、鳳栖梧は青(せい)州には惜雲公主と白風夕(はくほうせき)のような人物がいることに感嘆した。

豊蘭息は白風夕に告白しようと思ったが、白風夕は鳳栖梧と男装で外出していたため、豊蘭息は腹を立て、無理やり白風夕を連れ戻した。

豊蘭息は上元(じょうげん)節の夜に白風夕を燈籠見物に誘うことに決めたが、環娘(かんじょう)は密かに任如松を訪ね、白風夕に諦めさせるように頼んだ。

任如松は白建徳(はくけんとく)と会い、白風夕と豊蘭息は結ばれにくいことをほのめかした。

21話

鳳凰栖梧は、白風夕(はくほうせき)の武功の高さや探案の腕前を称賛した。豐蘭息は口を挟もうとしたが、鳳凰栖梧は先に芝居小屋に庫銀が隠されているという手がかりを分析した。

白風夕(はくほうせき)と鳳凰栖梧は賑やかな街を散策し、豐蘭息は密かに後をつけていた。鍾離は豐蘭息に仮面を用意し、白風夕と舞うことを勧めたが、豐蘭息は面子上それを認めなかった。

鳳凰栖梧は白風夕の大好物を用意し、豐蘭息は「大福班」が推論に合致すると指摘した。白風夕と豐蘭息は平民に扮して芸を学び、豐蘭息は歌が上手いため、小屋に留まることになった。

夜に白風夕は小屋に潜入したが、見つかってしまった。白風夕は豐蘭息と駆け落ちしたと偽った。小屋の主人は彼らの身元を疑ったが、豐蘭息は巧みにごまかした。

翌日、二人は屋根の上から庫銀を発見し、鍾離に連絡して犯人を捕らえた。しかし、犯人は供述をすり合わせ、豐莒も罪を確定させる証拠を見つけた。

20話

豊莒(ほうきょ)は玉無縁(ぎょくむえん)に年節の贈り物を届けに行ったが、追い返されてしまった。玉無縁は豊莒を利用して豊蘭息(ほうらんしょく)に対抗し、雍州に内乱を起こそうと企んでいた。

新年を迎え、白風夕(はくほうせき)は韓朴を山から連れ戻し、天霜門(てんそうもん)は再会を喜んだ。雍州の宮廷では、豊苌が家臣の賞賛を受け、豊蘭息は水利建設の計画を献上して日月珠を賜り、豊莒は玉如意を授かった。冀州皇朝(こうちょう)では、冉太傅が陥れられて処罰されたことが明らかになった。幽州の公主?華純然(かじゅんぜん)は、舞を披露しながら遠嫁を拒否した。

玉無縁は豊莒の皇位継承を助けることを拒否し、代わりに豊蘭息を陥れる策略を提案した。天霜門は粥を提供する炊き出しを行ったが、何友德の手下に妨害された。鍾離は鳳栖梧の令牌を使って難を逃れた。

19話

慎重な性格の豊蘭息(ほうらんしょく)は、百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)の罠を辛うじて回避した。白風夕(はくほうせき)は彼の誠実さを信じており、重傷を負ったふりをして百里氏の利用を避けるために昏睡(こんすい)状態になった豊萇(ほうちょう)を見舞う。豊蘭息は禁令を無視して見舞い、兄弟の深い絆を表明した。薬に毒が盛られていた事件が暴露され、豊蘭息は危機を回避した。豊萇は記憶喪失を装って雍王の追及を拒否し、豊蘭息は良城を謀るために情報を収集した。玉無縁(ぎょくむえん)の血の呪いが強まり、蘭因璧月を得て命を長らえようと、雍京に来たという噂を広めた。豊蘭息と白風夕(はくほうせき)は泥人形を作り、束の間の安らぎを享受した。一方、豊莒(ほうきょ)は戸部を治め、百里氏は国庫を充実させるために尽力した。玉無縁は雍王の招待を婉拒し、王室に雇われることを拒否した。

18話

雍王は豊蘭息(ほうらんしょく)の勢力を抑えるため、豊苌を永信(えいしん)君に封じ、鎧と武器を製造させました。豊苌が封じられたことに激怒した豊莒(ほうきょ)は、豊蘭息を陥れる計画を立てます。

豊苌は梅見の宴に招待されましたが、何者かの罠に遭い、幸いにも豊蘭息に救われました。しかし、その後、豊蘭息は黒い犬の血をかけられ、王明海(おうめいかい)の残党による犯行ではないかと疑われます。白風夕(はくほうせき)は豊蘭息を慰めるために連れ出しますが、偶然にも豊蘭息の弟弟子と妹弟子に出会ってしまいます。

豊蘭息は再び梅見の宴に出席しますが、戚澄(せきちょう)の死に関与しているとして濡れ衣を着せられます。豊苌は豊蘭息の潔白を証明しようとしますが、真犯人は百里(ひゃくり)景であることが判明します。

雍王は激怒し、豊苌が百里氏(ひゃくりし)と共謀して豊蘭息を陥れたのではないかと疑い、豊苌を禁足にします。鳳栖梧は豊蘭息のために百里景(ひゃくりけい)を罪に問うことで、豊蘭息の潔白を証明しようと画策します。

17話

豊蘭息(ほうらんしょく)は母后への祭礼を行い、温もりと自信を感じた。しかし、百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)は依然彼を企てようとしていた。

一方、豊萇 (ほうちょう)は市で白風夕(はくほうせき)と出会い、江湖(こうこ)の自由さに憧れを抱く。しかし、白風夕(はくほうせき)に諭され思いとどまる。

祭礼で百里氏は失態を犯し、雍王から30日の禁足を命じられる。

豊蘭息は豊萇 (ほうちょう)に手紙を送り、本心に従うように促す。

豊萇 (ほうちょう)は百里氏を訪ね、戚澄(せきちょう)との結婚を拒否し、百里氏の安排に従わないと強く宣言する。

百里氏は豊萇 (ほうちょう)を脅迫するが、豊萇 (ほうちょう)は怒りを抑えきれず酒に溺れる。

16話

黒豊息(こくほうしょく)は太陰(たいいん)老人の試練を受け、心の葛藤と幻覚を経験し、最終的に三千煩悩を断ち切る試練を突破した。白風夕(はくほうせき)は碁盤を破壊し、執着を捨て去った。二人は太陰老人から蘭因璧月功法を授かり、修練に成功した。太陰老人は社稷堪輿(こし)図を黒豊息(こくほうしょく)に、蘭因璧月花を白風夕(はくほうせき)に贈った。玉無緣は二人が蘭因璧月を手に入れたことを知り、待ち伏せして襲撃したが、二人は協力して撃退した。朝議では、豊蘭息(ほうらんしょく)は社稷堪輿図(しゃしょくかんよず)を献上し、雍王の賞賛を得た。同時に、豊蘭息は帝京上使を派遣し、先王后依歌公主の冥誕祭礼を行い、百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)を参加させて下馬威を与えた。豊蘭息は母后を拝む時、矛盾と葛藤に満ちていたが、争う決意をし、流れに身を任せることを拒否した。

15話

豊蘭息(ほうらんしょく)と琅華は谷底に落ち、幸いにも白建徳(はくけんとく)に救われた。白建徳は太陰(たいいん)老人の試練の秘密を明かした。豊苌は苦境に陥り、酒に溺れていた。豊蘭息は慰め、苦境から抜け出す手助けを申し出たが、豊苌は豊蘭息を疑っていた。

その時、豊蘭息は王明海(おうめいかい)が馬の値段を吊り上げて交換を妨害しようとしていることを知り、千匹の軍馬を安く買い、逆に王明海を窮地に陥れた。王明海は交換銀を横領した罪で天牢に投獄され、暗殺された。豊蘭息は機転を利かせて危機を回避し、王明海をスケープゴートにした。

一方、白風夕(はくほうせき)と玉無縁(ぎょくむえん)は霧山で危機に遭遇した。玉無縁は山体の仕掛けを壊して地震を起こし、白風夕(はくほうせき)を洞窟に閉じ込めた。知らせを受けた豊蘭息は急いで救援に向かい、白風夕と共に蘭陵王六爻陣を解いた。

二人は無事に突破し、太陰老人は白風夕の師匠の行方を明かし、蘭因璧月は救出の鍵であることを示唆した。豊蘭息と白風夕は自信に満ち、前進することを決意した。

14話

豊蘭息(ほうらんしょく)は、少年時代の友情を記念して建てられた蘭雲楼で、白風夕(はくほうせき)を待っていた。彼は、白風夕(はくほうせき)が彼の気持ちを本当に理解してくれたことに感謝していた。白風夕は朝廷を嫌っていたので、豊蘭息は自分の身分を隠していた。白風夕は彼の苦衷を理解していたが、彼らの将来の道が異なることを心配していた。

琅華が病気を治したため、白風夕は霧山へ向かうことにした。豊蘭息は名残惜しかったが、彼らの道が異なることを理解していた。雍王は、豊蘭息に軍馬の責任を負わせたが、実際には王相を牽制するためだった。王相は百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)と結託し、馬の値段を吊り上げようとした。豊蘭息は、鳳栖梧に証拠を探すように指示した。

百里氏は、豊蘭息と豊萇(ほうちょう)の仲違いを図り、豊萇に戚澄(せきちょう)を娶らせようとした。豊蘭息は、これが百里氏の陰謀であることを理解し、対応することを決意した。

玉無縁(ぎょくむえん)と皇朝(こうちょう)は霧山に到着し、江湖(こうこ)の人々と共に謎解きに挑戦した。白風夕一行も参加したが、危険に遭遇した。しかし、太陰(たいいん)老人が琅華と修久容(しゅうきゅうよう)を守り、先に進むことを許した。

13話

雍王は、豊蘭息(ほうらんしょく)が裴有説(はいゆうせつ)を陥れたと誤解し、張仲革(ちょうちゅうかく)に舞弊事件の再審を命じました。宋思翰(そうしかん)は裴有説(はいゆうせつ)が試験問題を漏らしたと偽証し、裴有説(はいゆうせつ)は捕らえられてしまいました。しかし、豊蘭息(ほうらんしょく)は最初から罠であることを知っており、真犯人を炙り出すためにわざと罠に嵌まったのです。

一方、白風夕(はくほうせき)は師匠が霧山にいることを知り、琅華はすぐにでも駆けつけたいと焦っていました。豊蘭息(ほうらんしょく)は盧休穆が事件に関与しているのではないかと疑い、盧府を監視させます。

そんな中、顧宇(こう)という刺客が盧休穆を殺害しようとしますが、失敗してしまいます。顧宇(こう)は息絶える間際に「木蘭」という言葉を呟きました。白風夕(はくほうせき)は顧宇(こう)を隠泉水榭(いんせんすいしゃ)まで追跡し、そこで黒豊息(こくほうしょく)が実は豊蘭息であることを知ってしまいます。

盧休穆が殺され、顧宇は獄中で自害し、手がかりは途絶えてしまいました。白風夕(はくほうせき)は豊蘭息の捜査を手伝い、試験問題が2種類あることを発見します。鳳栖梧は豊蘭息の潔白を証明し、豊蘭息は雍王に真犯人を徹底的に捜査するよう求めました。

雍王は裴有説と無実の貢生(こうせい)たちを釈放し、豊蘭息に諦めるように諭します。百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)は過去の恨みを解こうとしますが、雍王は大人しくしているようにと諭します。任如松(じんじょしょう)は豊蘭息に鳳栖梧を妃に選ぶように勧めますが、豊蘭息は拒否します。

12話

科挙の会試(かいし)中、徐雨新(じょうしん)がカンニングをしているところを発見されました。徐雨新(じょうしん)は、カンニングのメモを買ったと主張しました。裴有説(はいゆうせつ)は、試験を中止し、捜索を命じました。

鳳栖梧は、不正行為を行った貢生(こうせい)の中に鳳世英(ほうせいえい)がいることを知り、豊蘭息(ほうらんしょく)に助けを求めました。豊蘭息(ほうらんしょく)は、裴有説(はいゆうせつ)を守らなければならない一方で、誰かの心を傷つけたくないと、苦境に立たされました。

雍王は激怒し、鳳栖梧は豊蘭息(ほうらんしょく)に事件の審理を任せることを提案しました。豊蘭息は徐雨新(じょうしん)を尋問し、試験問題の金箔紙の出所を知りました。豊蘭息は、事件に朝廷の大臣が関わっているのではないかと疑いました。

顧宇(こう)は賭博で借金をし、借金取りに追われていました。白風夕(はくほうせき)が介入し、問題を解決しました。豊蘭息は借金取りを見つけ、呉三爺が指示したことを知りました。

呉三爺が連れてこられ、梁国公が問題を漏らしたと証言しました。張仲革(ちょうちゅうかく)は、一部の貢生(こうせい)が陥れられたことを確認し、裴有説(はいゆうせつ)の弟子が多かったことがわかりました。

王相は、梁国公の屋敷から見つかった金箔紙を提出して、再審を要求しました。豊蘭息と白風夕(はくほうせき)は庭で蹴鞠をして遊んでいるところを豊萇(ほうちょう)に見られ、豊萇(ほうちょう)は豊蘭息の健康状態に驚愕しました。

11話

白風夕(はくほうせき)が黑衣の者につけられているところを黒豊息(こくほうしょく)が助けた。黒豊息(こくほうしょく)は彼女の正体を疑い、調査を開始する。白風夕(はくほうせき)は黒豊息と共に如玉軒(じょぎょくけん)を訪れ、黒豊息は白風夕の師匠の消息を調べさせた。

一方、豊苌は朝議で豊莒(ほうきょ)の六合宴への参加を提案し、雍王の許可を得る。鳳栖梧は豊蘭息(ほうらんしょく)に人材を推薦するが、豊蘭息は科挙会試(かいし)に対して慎重な姿勢を示す。豊蘭息は黑衣の者が豊苌の配下であることを疑い、豊苌も白風夕が装っているのか確信が持てない。

六合宴で玄極令(げんきょくれい)が紛失する事件が発生するが、これは実は策略だった。豊蘭息は任如松(じんじょしょう)に、皇朝(こうちょう)の目的は六州を名目上協力して調査することだと告げる。豊蘭息と鳳栖梧の婚約の噂が広まるが、豊蘭息は私心はないと否定する。

落水事故後、豊蘭息は頭角を現し始める。百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)は礼法を使って彼を抑え込もうとするが、豊蘭息は白風夕に物資を送り、彼女の師匠が霧山にいることを知る。豊蘭息は白風夕に雍京にもう少し滞在するように頼む。

10話

王は豊蘭息(ほうらんしょく)に王后を敬愛するよう訓戒した。鳳栖梧は王后護衛の失職を弾劾し、王は彼を罰した。その後、鳳栖梧は再び礼部官吏への罰を請願し、豊蘭息が代わって罰を受け、忠誠を示した。宮廷の秘辛が明らかになり、王の母は身分が低く、豊蘭息に偏見を持っていた。百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)は王に従わざるを得なかったが、実子には冷淡で、豊蘭息を寵愛して利用しようとした。白風夕(はくほうせき)は金銭的に困窮し、黒豊息(こくほうしょく)に助けを求めた。偶然にも、病気を発症した豊萇(ほうちょう)を救助し、二人の関係は微妙なものになった。同時に、鳳栖梧は豊蘭息に想いを寄せるが拒否され、彼に恋人がいるのではないかと疑う。白風夕(はくほうせき)は黒豊息(こくほうしょく)に師門の危機を救ってもらおうと懇願する。一方、皇朝(こうちょう)と玉無縁(ぎょくむえん)の間では、皇雨(こうう)が玉無縁に想いを寄せるが叶わず、複雑な感情が渦巻いていた。

9話

豊蘭息(ほうらんしょく)は鳳栖梧の助けに感謝した。鳳栖梧は「私は未来の王のみを助ける」と答えた。生死を潜り抜けた豊蘭息は父王と再会を果たし、父王は彼の身体を気遣った。豊蘭息は犯人を追跡するよう懇願し、豊莒(ほうきょ)を疑う手がかりがあると主張した。雍王は豊蘭息を叱責したが、説明する機会を与えることを約束した。

豊蘭息は白風夕(はくほうせき)が雍京にいることを知り、命を救ってくれたことに感謝した。雍王は豊蘭息を永平(えいへい)君に冊封(さくほう)し、豊蘭息は父王の信頼に感謝した。豊莒は寺で母后百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)から叱責を受け、百里氏は世子の座を手に入れるよう画策したが、豊莒はより大きな野心を持っていた。

大東(たいとう)皇帝は冀州の還令を歓迎する六合宴を開催し、その意図は明らかだった。豊苒は豊蘭息と豊苌の関係を悪化させようとしたが、豊苌は依然として豊蘭息を気にかけていた。豊蘭息は兄に感謝の意を込めて贈り物をする一方、白風夕(はくほうせき)と雍景城を散策し、二人の仲は深まった。白風夕が怪我をすると、豊蘭息は彼女を背負って帰り、二人は離れ難かった。百里氏が宮殿に戻り、豊蘭息は彼女の次の行動を期待した。

8話

黒丰息は病に倒れ、白風夕(はくほうせき)に助けられ、二人は愛を育む。黒丰息は白風夕(はくほうせき)の救命の恩に感謝し、同時に自分の悲しい身の上を明かす。豊萇 (ほうちょう)は罠にはめられ、王の責めを負うことになる。黒丰息と白風夕は船で幸せな時間を過ごし、龙头渡に到着する。黒丰息は白風夕に贈り物をして、二人はさらに深い絆で結ばれる。玉無緣 (たまむえん)は皇朝(こうちょう)が白風夕を好きなのではないかと疑い、玄極令(げんきょくれい)が偽物であることを確認する。鳳棲梧(ほうせいご)は丰兰息が生きていることを知り、豐莒 (ひょうきょ)の陰謀に対抗する計画を立てる。黒丰息と白風夕は雍京に向かい、琅华の治療を行うことを決意する。丰兰息は豐莒 (ひょうきょ)と王元の陰謀を分析し、その知恵と戦略を示す。

7話

白风夕は玉無縁(ぎょくむえん)と意気投合し、黒丰息は嫉妬に駆られます。玉無縁は白风夕に珠簪を贈ろうとしますが、黒丰息に止められます。白风夕は玉無縁と天支(てんし)山で比武をし、黒丰息は暗中観察して安心した様子で去ります。

白风夕は弟弟子たちを連れて天霜門(てんそうもん)に戻り、鳳栖梧は大殿下を世子にするために動きます。

豊莒(ほうきょ)は工部の帳簿を調べ、紛争を引き起こします。豊兰息は機転を利かせて対応し、豊莒は罰せられます。

6話

雍王に献上された狩猟の獲物の中で、最も多かったのは豊蘭息(ほうらんしょく)だった。鳳栖梧は豊蘭息に興味を持ち、彼の情報を買い取ろうとするが、黒豊息(こくほうしょく)が豊蘭息であることを知らない。穿雲は豊蘭息が弱みを見せているのではないかと疑うが、環娘(かんじょう)は彼の生母が倚歌公主であり、百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)によって陥れられたことを明かす。豊蘭息は屈辱に耐え、百里氏を追い出す。鳳栖梧は豊蘭息を調査し、豊蘭息は彼と面会して率直に話す。白風夕(はくほうせき)と師匠は断魂門(だんこんもん)に先んじて冀州に到着し、馬家に断魂門が彼らを狙っていることを警告する。豊蘭息は鳳栖梧と会う準備をするが、大殿下?豊苌に絡まれ、豊蘭息は贈り物をして解決する。豊蘭息は鳳栖梧に断魂門の目的を伝え、白風夕(はくほうせき)を心配する。朝議で、豊蘭息は冀州に対して傍観することを提案し、雍王を怒らせて半月の謹慎を命じられる。しかし、雍王は豊蘭息の意見に賛同しており、彼を庇うために叱責した。断魂門は馬家堡を襲撃するが、白風夕、黒豊息(こくほうしょく)、玉無縁(ぎょくむえん)に撃退される。

5話

雍王は温泉宮に蘭息を訪ね、脈が弱っていることに気づき、母后への弔問のために無断で外出していたことを怒って問い詰めた。蘭息は事情を説明し、父王に許しを請うた。雍王は秋狩の準備のため雍京に戻るように命じ、蘭息は父王の失望を感じた。任如松(じんじょしょう)は鳳栖梧との結婚を勧め、鳳家の支持を得るように助言したが、蘭息は自らの決断を貫いた。蘭息は白風夕(はくほうせき)が天霜門(てんそうもん)に戻ったことを知り、鍾離に蒼一を同行させるよう手配した。白風夕(はくほうせき)と師匠は、落雁門などの門派が断魂門(だんこんもん)によって滅ぼされたことを知り、断魂門を捜し出すことを誓った。蘭息は断魂門が強兵を作ろうとしていると推測し、冀州分舵に支援を命じた。秋狩の際、鳳栖梧は長公子の豊苌と三殿下の豊莒(ほうきょ)に不満を持ち、蘭息の印象は良くなかった。鳳栖梧は狼の群れに襲われた時、蘭息に助けられ、秘密にしてほしいと頼まれた。

4話

玉無縁(ぎょくむえん)は、商(しょう)州の范将軍に撤兵を説得し、洛城は商州への賦税を免除することを約束しました。皇朝(こうちょう)は、白風夕(はくほうせき)の身元を知り、彼女に好感を持つようになりました。白風夕(はくほうせき)と韓朴は、満腹になって去り、燕瀛洲(えんえいしゅう)の刀を報酬として残しました。范将軍は免戦旗を掲げましたが、劉公公に軍規違反を理由に斬首されてしまいました。玉無縁は智謀で洛城の危機を救い、黒豊息(こくほうしょく)は劉公公に警告しました。玉無縁は黒豊息(こくほうしょく)に感謝し、二人は酒を飲んでいると、皇朝(こうちょう)からの手紙が届き、白風夕が天霜門(てんそうもん)にいることを知りました。白風夕は韓朴を天霜門に連れ帰り、師匠に冀州で手に入れた玄極令(げんきょくれい)が偽物であること、断魂門(だんこんもん)の恐ろしさを伝えました。師匠は、断魂門が再び現れて争いが起きることを心配しました。韓朴は白風夕のような人間になりたいと願い、白風夕は彼に厚い期待を寄せました。雍州の三殿下は豊蘭息(ほうらんしょく)に会おうとしましたが、任如松(じんじょしょう)の策略で追い払われました。雍王は、豊蘭息が行宮を擅離したかどうかを調べるために、温泉宮に自ら赴くことにしました。

3話

黒豊息(こくほうしょく)は祁家を操り、尚家と対立させ、断魂門(だんこんもん)の手がかりを得ようとしました。白風夕(はくほうせき)は彼を助け、尚也(しょうや)を誘い出して断魂門の場所を聞き出すことに成功します。しかし、追跡の過程で尚也は逃亡してしまいました。黒豊息(こくほうしょく)は断魂門の陣を破壊し、その背後に潜む強力な勢力を明らかにしました。白風夕(はくほうせき)は黒豊息が尚家の財産を狙っていると思い込みますが、真相を知って自分の誤解に気づきます。商(しょう)州では、韓朴が白風夕と共に苦難を乗り越えてきました。商州が洛城に攻撃を仕掛け、洛城城主の費盛は窮地に陥ります。この時、天下第一の公子である玉無縁(ぎょくむえん)が現れ、危機を解決しようとします。白風夕は皇朝(こうちょう)と衝突し、韓朴を守ろうとします。

2話

白風夕(はくほうせき)は燕瀛洲(えんえいしゅう)を救うために薬を取りに行ったが、韓家に誤解され、幸いにも黒豊息(こくほうしょく)に助けられた。韓家が滅門されたことを知り、韓家の幼子?韓朴が隠されていると確信した。二人は密室を見つけ、韓朴と薬方を見つけ出した。

白風夕(はくほうせき)は情報を餌に断魂門(だんこんもん)をおびき出そうとしたが、黒豊息(こくほうしょく)は彼女の安全を心配した。韓朴は驚いてしまい、黒豊息は彼を落ち着かせた。白風夕は佛心丹(ふっしんたん)で解毒する必要があり、韓朴は彼女を助けて作った。

皇朝(こうちょう)は玄極令(げんきょくれい)を奪うために、黒豊息と白風夕を捜索した。断魂門は三人を見つけ、激戦の末に自害した。白風夕は韓朴に殺人を禁じた。

断魂門の門主は虞城に拠点を構え、隠泉水榭(いんせんすいしゃ)を破壊したが、黒豊息はすでに別の地頭蛇に協力を求めて真相を暴くための対策を立てていた。

1話

天下は帝室を尊とし、玄極令(げんきょくれい)は皇権の象徴である。江湖(こうこ)では、黒豊息(こくほうしょく)と白風夕(はくほうせき)は名声を争い、しばしば法術を競い合っていた。玄極令が失われ、六州を巻き込んだ捜索が始まった。黒豊息(こくほうしょく)は水榭に命じて帝室の情報を集めさせ、白風夕(はくほうせき)は追われる玄極令の持ち主、燕瀛洲(えんえいしゅう)を救った。白風夕は薬を求めて韓家を訪れ、黒豊息と遭遇し、韓家とのわだかまりを解いた。燕瀛洲は白風夕に累が及ばないように、一人で追っ手と対峙することを決意し、佛心丹(ふっしんたん)を残して白風夕を守った。白風夕は断魂門(だんこんもん)に襲われたが、黒豊息に救われ、介抱された。黒豊息は燕瀛洲が持っていた玄極令が偽物であることに気づき、これは黒幕の陰謀だと推測した。白風夕が目覚めると、黒豊息がずっと看病してくれていたが、二人は玄極令の真偽について疑念を抱いた。

全40話ネタバレ

キャスト、登場人物

黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~

黒豊息(こくほうしょく)
楊洋(ヤン・ヤン)

黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~

白風夕(はくほうせき)
趙露思(チャオ・ルースー)

黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~

雍王 (ようおう)
張豊毅(チャン・フォンイー)

黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~

百里氏(ひゃくりし)
李若彤(リー・イートン)