黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~ 第12話 あらすじ/ネタバレ

科挙試験当日、貢生(こうせい)徐雨新(じょうしん)がカンニングペーパー所持で捕らえられた。彼は、貢院のブローカーから入手したと供述し、朝野に衝撃が走る。裴有説(はいゆうせつ)は試験を一時中断し、全面的な捜査を命じる。鳳栖梧は黒豊息(こくほうしょく)に報告するが、彼は百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)の策略を察知していた。裴有説(はいゆうせつ)を庇えば結党の疑いをかけられ、見捨てることは老臣の心を寒らせることになる。

黒豊息(こくほうしょく)は主動的に事件の調査を請け負い、迫り来る朝議への対応を図る。雍王は激怒し、黒豊息(こくほうしょく)に7日以内の真相究明を命じる。黒豊息(こくほうしょく)は徐雨新(じょうしん)を尋問し、試験問題が金箔紙に書かれていたことを知る。この紙は朝臣の中でも三品以上の官吏しか使用できないため、鳳栖梧に金箔紙の流通経路の調査とブローカーの似顔絵の作成を命じる。

一方、白琅華(はくろうか)は父親との連絡が途絶えたことで白風夕(はくほうせき)に怒りをぶつける。白風夕(はくほうせき)は彼女をなだめ、休息のためにツボを刺激する。同時に、不仲を煽る二师兄の顧宇(こう)を牽制する。この頃、白建徳(はくけんとく)は密かに霧山に向かっていた。

黒豊息(こくほうしょく)は手がかりから、ブローカーと地痞の呉三爺のつながりを突き止め、梁国公府の総管が事件に関与していることを聞き出す。刑部は梁国公が問題を漏らしたことを確認するが、王相は紛失した金箔紙が自分の手元にあると主張し、再審を要求する。

黒豊息(こくほうしょく)は朝議で調査結果を報告し、朝野を騒然とさせる。同時に、彼は白風夕(はくほうせき)を訪ねて顧宇(こう)の借用証を返し、蹴鞠を楽しむ。この様子を偶然目撃した豊苌は複雑な心境に陥る。

調査が進むにつれて、黒豊息は科挙不正の背後にある複雑な権力闘争を明らかにする。白風夕(はくほうせき)も師匠を探す中で、同門の信頼と試練を経験する。二人は立場は違えど、それぞれが正義と責任を守るために尽力する。

第12話の感想

第12話は、科挙不正事件の真相が明らかになり始める重要な回でした。黒豊息の機転と推理によって、事件の背後に百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)の策略があることが分かり、今後の展開がますます気になります。

白風夕(はくほうせき)は、白琅華(はくろうか)の怒りをなだめ、顧宇(こう)の挑発にも冷静に対処するなど、大人の対応を見せていました。また、蹴鞠を楽しむ黒豊息の姿を目撃した豊苌の複雑な表情が印象的でした。

事件の真相が明らかになるにつれて、登場人物たちの思惑が交錯し、物語はさらに複雑さを増していきます。黒豊息と白風夕(はくほうせき)は、それぞれの立場で正義と責任を果たすことができるのか、今後の展開に注目です。

つづく