黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~ 第24話 あらすじ/ネタバレ

白風夕(はくほうせき)は烏の群れを見て吉兆とみなし、黒豊息(こくほうしょく)はその勢いに乗って士気を高め、この風を「青(せい)雲直上之風」と呼び、剣を振るって決意を示した。軍は士気を高め、「墨羽騎(ぼくうき)」と名付けられた。

青(せい)州良城の節度使である于鳴(うめい)は、青(せい)州に敵意がないことを知りながら、雍州に上奏し、警告を意図した。黒豊息(こくほうしょく)は墨羽騎(ぼくうき)を率いて到着し、于鳴(うめい)は彼らを軽視し、強龍が浅瀬に困っているに過ぎないと考えた。黒豊息(こくほうしょく)は巧妙な計略を施し、少数の兵で城に入り、疲労を装いながらも、鋭い刃を隠し、于鳴(うめい)を欺くことに成功した。

黒豊息(こくほうしょく)は白風夕(はくほうせき)を連れて紅螺寺を訪れ、良城の水害を調査した。白風夕(はくほうせき)は水利の知識を披露し、水路の欠陥を指摘した。二人は街を散策し、物価が高く、民衆が苦しんでいる様子を見た。これは、良城が僻地にあるため、自給自足で貿易が盛んではないことが原因だった。白風夕(はくほうせき)は哀れみを感じ、黒豊息(こくほうしょく)を助けて悪を倒すことを誓った。

于鳴(うめい)は黒豊息(こくほうしょく)の真意を確かめるため、補品と軍符を贈ったが、黒豊息(こくほうしょく)はそれを拒否し、于鳴(うめい)の疑いをさらに深めた。黒豊息(こくほうしょく)は鍾離に布防の偵察を密かに命じ、同時に目立たないようにして、正体がばれるのを防いだ。

護令人の曾九海が殺害され、白建德は報告を受け、彼の遺品から白玉のペンダントを発見した。彼は犯人が高貴な人物であると推測し、帝京に調査に行くことに決めた。

玉無縁(ぎょくむえん)は冀州に異変が起きていることを知り、偽の命令計画を加速させると同時に、皇朝(こうちょう)の力を利用して天下統一を企てた。

于鳴は宴を開いて黒豊息(こくほうしょく)を再度探り、席間では曼陀羅の花酒で彼を試した。黒豊息(こくほうしょく)は内力(ないりょく)が深いため、影響を受けず、逆に酒に酔ったふりをして于鳴を油断させた。白風夕(はくほうせき)は于鳴の暴虐を怒り、一刀のもとに斬り殺し、民衆を害から救った。

一方、華純然(かじゅんぜん)は大東(たいとう)に仏祖の舎利を献上し、天女に封じられた。皇宮には蓮の花が咲き誇り、吉祥を意味し、天下は共に祝った。

第24話の感想

第24話は、黒豊息と白風夕(はくほうせき)の活躍が描かれ、非常に盛り上がる展開でした。特に印象に残ったシーンをいくつか挙げて感想を述べていきます。

1. 黒豊息の軍隊の命名

烏の群れを見て吉兆と捉え、それを「青(せい)雲直上之風」と名付け、士気を高める黒豊息のリーダーシップに感銘を受けました。また、軍隊を「墨羽騎(ぼくうき)」と名付けたことも、黒豊息の強い意志を感じさせるものでした。

2. 白風夕(はくほうせき)の水利知識

紅螺寺を訪れた白風夕(はくほうせき)が、水利の知識を披露し、水路の欠陥を指摘するシーンは、彼女の知性の高さが伺えました。また、民衆の苦しむ様子を見て、黒豊息を助けて悪を倒すことを誓う彼女の正義感にも心を打たれました。

3. 白風夕(はくほうせき)の于鳴への怒り

于鳴の暴虐を目の当たりにした白風夕(はくほうせき)が、怒りを爆発させ、一刀のもとに斬り殺すシーンは、非常に痛快でした。民衆を苦しめる悪を倒す白風夕の強い意志が伝わってきました。

4. 華純然(かじゅんぜん)の天女への封じられ

華純然(かじゅんぜん)が仏祖の舎利を大東(たいとう)に献上し、天女に封じられたシーンは、華純然(かじゅんぜん)の策略の深さを改めて感じさせられました。皇宮に蓮の花が咲き誇る様子は、華純然(かじゅんぜん)の野望が着実に進んでいることを暗示しているように思えました。

つづく