黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~ 第30話 あらすじ/ネタバレ

黒豊息(こくほうしょく)は雍王の幽州派遣が信頼回復のための試金石であることを理解していた。一方、皇朝(こうちょう)は幽州世子の境遇を憂慮し、その地位が不安定であることを予感していた。幽王の息子たちは平凡であり、世子の幽閉の裏には隠された事情があるようだった。そして、華純然(かじゅんぜん)は東大天女として地位を固め、皇朝(こうちょう)の注目を集めていた。

選婿前夜、華純然(かじゅんぜん)は白風夕(はくほうせき)に化粧を施すが、白風夕(はくほうせき)は黒豊息(こくほうしょく)の障害を取り除くことだけを考えていた。黒豊息(こくほうしょく)は華純然(かじゅんぜん)に別れを告げた後、刺客に襲われる。内力(ないりょく)を失っていたにもかかわらず、戦場の殺陣術で敵を撃退するが、窮地に陥ったところで謎の高手が現れ、白風夕(はくほうせき)の助けを得て危機を脱する。黒豊息(こくほうしょく)は、この高手が蛩蛩距虚(きょきょ)と関係があり、大東(たいとう)を転覆させようとしているのではないかと推測し、白風夕(はくほうせき)と共に策を練ることを決意する。

選親の日、華純然は黒豊息(こくほうしょく)と皇朝(こうちょう)、豊蘭息(ほうらんしょく)が同一人物であることに気づき、その真意を疑い幽王に報告する。黒豊息(こくほうしょく)を試すため、華純然は殿試の課題として複雑な残局「蒼茫(そうぼう)残局」を用意する。これは、彼の知謀を試すためのものだった。武術による婿選びでは、白風夕(はくほうせき)が華純然のふりをして出題し、黒豊息は白風夕(はくほうせき)の助けを得て難なくクリアし、皇朝(こうちょう)と玉無縁(ぎょくむえん)の注目を集める。

皇朝(こうちょう)は白風夕に皇后の座を約束して告白するが、白風夕は夫を共有することを拒否する。幽王は幽州の未来を考慮し、幽州の拡大に貢献できると考える皇朝(こうちょう)を婿に選ぶことに傾いていた。華純然は豊蘭息(ほうらんしょく)に心を寄せているが、大局を考慮しなければならない。

玉無縁(ぎょくむえん)は白風夕に話しかけ、彼女の正体を知っていることをほのめかす。黒豊息は武術試験に合格し、殿試の挑戦に備える。武功を失い、勢力が弱体化した状況下、黒豊息は「蒼茫(そうぼう)残局」を解くことで局勢を逆転させ、天下の危機を回避することを決意する。彼は選婿終了後、白風夕と共に天霜門(てんそうもん)に戻ることを約束する。

第30話の感想

第30話は、黒豊息と白風夕の絆が深まり、物語が大きく動き出す重要な回だった。

黒豊息は雍王の真意を理解し、幽州への派遣が信頼回復のための試金石であることを受け入れる。一方、白風夕は黒豊息を支え、彼の障害を取り除こうと奔走する。二人は困難に立ち向かいながらも、お互いを信じ合い、絆を深めていく姿が印象的だった。

華純然は黒豊息と皇朝、豊蘭息(ほうらんしょく)が同一人物であることに気づき、その真意を疑う。彼女の複雑な心境が描かれており、今後の展開が気になるところだ。

つづく