黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~ 第33話 あらすじ/ネタバレ

幽州と冀州が手を組み、ひそかに兵を集結させたことで、青(せい)州への攻撃の意図が伺える。雍王は急遽、臣下を集め対策を協議する。王相は、二州の連合は強力だが、互いに猜疑心があるため、諸刃の剣であると指摘し、雍は山を見て虎と戦うべきだと主張する。一方、秦相は、青(せい)州は雍州に隣接しており、失陥すれば雍州も危うくなると反論し、青(せい)州を暗に援助して幽冀の計画を阻止すべきだと提案する。

この時、豊莒(ほうきょ)から南蛮の乱が平定されたとの捷報が届き、雍王は三軍に褒賞を与え、青(せい)州の国境に軍を駐留させることを決定する。

黒豊息(こくほうしょく)は、自分が多くの人々から警戒されていることに気づき、心を痛める。父王が自分のことを知っているのか、将来がどうなるのか不安になる。白風夕(はくほうせき)は彼の手にしっかりと握りしめ、共に苦難を乗り越えると誓う。

3人は変装して隠市を訪れ、霊芝を購入する名目で医聖(いせい)を訪ねる。しかし、尾行されていることに気付き、それが御薬監総管の胡公公であることを知る。胡公公は、牽機(けんき)毒は非常に貴重で、2つしか売られていないことを明かす。黒豊息(こくほうしょく)は買い手の似顔絵を入手し、夜に帝宮に潜入する。そこで、ある女性の佩剣に雍州の平安錠が付けられているのを発見し、それが母后の死と関係があると疑い、真相を突き止めるために再び牽機(けんき)毒を求める。

玉無縁(ぎょくむえん)は血呪(けつじゅ)を根治するため、玄極令(げんきょくれい)を必死に探す。帝宮では、陛下が刺殺されたとの知らせが突然届き、死因は不可解なものだった。韓公公は犯行を否定する。東殊将軍は刺客を捜索し、黒豊と白夕は発見されそうになるが、張謹の失踪の知らせで注意が逸れる。玉無縁(ぎょくむえん)は、局勢を安定させるために太子を即位させるべきだと主張するが、東殊は彼の真意を疑う。

帝宮を後にした黒豊と白夕は、偶然白琅華(はくろうか)と出会い、白建徳(はくけんとく)も牽機(けんき)毒で死んだことを知る。誤解が解け、姉妹は仲直りする。鍾離は張謹の遺体を発見し、断魂門(だんこんもん)の仕業であることを確認する。黒豊息(こくほうしょく)は、大東(たいとう)帝の死と白建徳(はくけんとく)の殺害に関わる大きな陰謀が背後にあると推測し、天下大乱になるのではないかと恐れる。白風夕(はくほうせき)は白琅華(はくろうか)を慰め、真相を明らかにすると誓う。

断魂門(だんこんもん)は王相と密会し、雍州の旧事件を利用するよう促す。黒豊息(こくほうしょく)は、母后が亡くなる前後の出来事を思い出し、雍州に戻って調査することを決意する。白風夕(はくほうせき)も同行し、杜纖娘から、百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)に命じられて毒を購入したことがあると聞き、先王后が殺害された真相を知る。幸いなことに、謎の人物が彼女を救い出した。黒豊息(こくほうしょく)は、母后が毒殺されたことを知り、百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)の罪を暴くことを誓う。

鳳栖梧は、雍王の出兵が実は探りであることに気づき、雍州の防衛が手薄になっているのではないかと心配する。黒豊息(こくほうしょく)は、朝中の動向を監視するよう彼女に伝え、白風夕(はくほうせき)には青(せい)州からの援軍要請のことを伝える。青州の大臣は、向風写月(ほうしゃげつ)に雍州に助けを求めることを提案する。百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)は王相と密謀(みつぼう)し、豊莒(ほうきょ)の力を借りて宮廷に圧力をかけ、豊蘭息(ほうらんしょく)を標的にする。計画は雍王の誕生日に実行される予定だが、百里(ひゃくり)氏(ひゃくりし)はまだ決心がついていない。

33話の感想

第33話は、黒豊息(こくほうしょく)と白風夕(はくほうせき)の関係が深まる一方で、陰謀が渦巻く展開が印象的でした。

黒豊息(こくほうしょく)は、幽州と冀州の動きに警戒しつつも、白風夕(はくほうせき)との絆を深めていきます。白風夕(はくほうせき)は、黒豊息(こくほうしょく)を支え、共に困難を乗り越えようと誓う姿が感動的でした。

一方、母后の死の真相を追う黒豊息(こくほうしょく)は、牽機(けんき)毒の入手先や帝宮での発見など、謎が深まるばかりです。玉無縁(ぎょくむえん)の血呪(けつじゅ)や断魂門(だんこんもん)の暗躍など、様々な勢力が絡み合い、今後の展開が気になります。

特に、白琅華(はくろうか)との誤解が解け、姉妹が和解したシーンは、ドラマの温かい一面を感じさせてくれました。また、張謹の死や鳳栖梧の懸念など、緊迫感のある描写も印象的でした。

つづく