黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~ 第39話 あらすじ/ネタバレ

冀州、幽州、商(しょう)州は陥落し、雍州は青(せい)北の支配下に置かれた。状況は刻一刻と悪化していく。しかし、新帝景炎(けいえん)は国事よりも個人的な趣味に没頭し、軍務を顧みない。東殊将軍は景炎(けいえん)に国事を優先するよう強く勧めるが、景炎(けいえん)は聞く耳を持たず、東殊と玉無縁(ぎょくむえん)に自力で対策を練るよう命じる。

玉無縁(ぎょくむえん)は東殊の信頼を得るため、秘密裏に訓練していた神軍を披露する。その強大さに驚愕した東殊は、玉無縁(ぎょくむえん)が心から国を守ろうとしていると確信する。しかし、実際には玉無縁(ぎょくむえん)は玄極令(げんきょくれい)を使って呪いを解いており、時機を待っているだけだった。彼は雍州軍と冀州軍が王域で決戦を行うと予測し、密かに皇雨(こうう)を盗み聞きしていた者に手を下す。

朝議の場で、白風夕(はくほうせき)は玉無縁(ぎょくむえん)が暗躍しているのではないかと懸念する。一方、黒豊息(こくほうしょく)は皇朝(こうちょう)が主力部隊を焉城に派遣すると推測する。彼は任家兄弟に墨羽騎(ぼくうき)を率いて北州から交城を攻めさせ、自身は軍を率いて雍商(しょう)国境から王域に突入し、皇朝(こうちょう)軍を挟み撃ちにする作戦を立てる。同時に、白風夕(はくほうせき)は青(せい)州軍を率いて涓城を占領し、王域への直接攻撃を準備する。

皇朝(こうちょう)も黙ってはいない。彼らは兵力を動員し、東旦の戦いが重要であることを認識し、雪空と秋九霜を二手に分けて、一方は東旦を守り、もう一方は交城に伏兵を配置する。帝都は兵力が手薄になり、二正面作戦に直面した景炎(けいえん)は、兵力を帝都に呼び戻さざるを得なくなる。黒豊息(こくほうしょく)は帝都に異変を感じ、玉無縁が帝京に潜入し、景炎(けいえん)を操っているのではないかと推測する。

白風夕(はくほうせき)は涓城で、東殊将軍が王域を守らずに涓城に移動したことを知り、そこで戦うことを決意する。しかし、涓城は防御が脆弱で、食料も不足しているため、彼女は決戦を檄原に移すことを決める。任家兄弟は予定より早く到着し、黒豊息(こくほうしょく)は翌日東旦を攻撃する準備をする。両軍は激突し、互角の戦いを繰り広げるが、一旦兵を引く。

休戦中、韓朴は敵軍の装備が異常であることに気づき、韓家の秘薬を服用しているのではないかと疑う。白風夕(はくほうせき)は玉無縁を思い出し、彼を排除することを決意する。彼女は一刻も早く戦いを終わらせたいと願うが、韓朴は戦後、医者として人々を救いたいと夢見ている。しかし、落英山の戦いでは風雲騎が大きな損害を受け、白風夕(はくほうせき)は血みどろになりながら奮戦する。林璣は黒豊息(こくほうしょく)に救援を求める。

黒豊息(こくほうしょく)は焦りを感じ、軍を率いて援軍に向かう。同時に、鐘離(しょうり)を皇朝(こうちょう)に派遣し、一時休戦して共に強敵を倒すよう交渉する。一方、皇朝(こうちょう)は帝京に向かい、玉無縁は景炎に正体を明かし、彼を操り人形にする。

韓朴は毒薬を開発して戦いに貢献する。白風夕(はくほうせき)は東殊将軍が黒豊息(こくほうしょく)をおびき出すために自分たちを餌にしていることに気づき、すぐに突破口を探す。黒豊息(こくほうしょく)は途中で待ち伏せされ、東殊は戦況を観察し、風雲騎の忠義を称賛する。戦いは激化し、白風夕(はくほうせき)は危機に気づかず、韓朴は身を挺して彼女を救う。

第39話の感想

第39話は、緊迫感と感動が入り混じった素晴らしいエピソードでした。特に印象に残った点は以下の通りです。

  • 玉無縁の策略: 玉無縁は玄極令(げんきょくれい)を使って呪いを解き、景炎を操って帝京を掌握した。彼の狡猾さと野心は、見ていてハラハラさせられました。
  • 黒豊息(こくほうしょく)と白風夕(はくほうせき)の活躍: 黒豊息(こくほうしょく)と白風夕(はくほうせき)は、それぞれ軍を率いて奮戦しました。特に、白風夕(はくほうせき)が落英山で血みどろになりながら戦うシーンは、彼女の強さと意志の強さを示していました。
  • 韓朴の犠牲: 韓朴は、白風夕を守るために命を落としました。彼の忠誠心と自己犠牲の精神は、感動的でした。
  • 今後の展開: 玉無縁が帝京を掌握したことで、物語はさらに混とんとしてきました。黒豊息(こくほうしょく)と白風夕は、どのようにしてこの危機を乗り越えるのでしょうか?今後の展開が楽しみです。

第39話は、見どころ満載の素晴らしいエピソードでした。今後の展開にも期待が高まります。

つづく