黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~ 第4話 あらすじ/ネタバレ

城門に現れた玉無縁(ぎょくむえん)

城門が開き、一人の白衣の男性がゆっくりと現れた。その姿は、まるで文弱な書生のようで、敵軍は彼を軽視した。しかし、その男は世人から「天人玉公子」と呼ばれる玉無縁(ぎょくむえん)であり、四公子の中でも慈悲で知られる人物だった。

玉無縁(ぎょくむえん)は、商(しょう)州の主帥である范士季(はんしき)に謁見を求め、六州の情勢が不安定であること、各州が野心を抱いていること、このタイミングで開戦すれば五洲に付け込まれて商(しょう)州が危険に陥ることを説明した。さらに、和平の証として商(しょう)州の賦税を免除することを約束した。

范士季(はんしき)は玉無縁(ぎょくむえん)の言葉に心を動かされ、商(しょう)王に報告することを決意した。玉無縁(ぎょくむえん)は、一言で戦争を止めたことで、周囲の人々から感嘆の声を浴びた。

白風夕(はくほうせき)と皇朝(こうちょう)の出会い

白風夕(はくほうせき)は皇朝(こうちょう)の姿を遠くから見守っていたが、彼の風采に心惹かれた。しかし、皇朝(こうちょう)の真の姿を見抜いていた。皇朝(こうちょう)もまた、白風夕(はくほうせき)に興味を持ち、二人は暗に競い合うようになった。

その後、皇朝(こうちょう)は白風夕(はくほうせき)に、荒れ地を清らかな湖に変えたら一緒に見に来てほしいと約束した。白風夕(はくほうせき)は承諾し、韓朴に燕瀛洲(えんえいしゅう)の遺品である銀刀を託した。

皇朝(こうちょう)の決意と黒豊息(こくほうしょく)の登場

皇朝(こうちょう)は白風夕(はくほうせき)の正体を知り、その潔さに感銘を受け、天霜門(てんそうもん)を救うことを決意した。

一方、商(しょう)州では范士季(はんしき)が和平を望んだが、劉公公に斬首されそうになった。その危機に、玉無縁が三才陣を敷いて応戦した。

その時、黒豊息(こくほうしょく)が現れ、劉公公を制止した。黒豊息(こくほうしょく)は、冀州の援軍が近づいていることを明らかにし、商州軍を撤退させた。

玉無縁は黒豊息(こくほうしょく)の助けに感謝し、二人は深夜に語り合った。二人は志が合い、意気投合した。

皇朝(こうちょう)と黒豊息(こくほうしょく)の複雑な思い

皇朝(こうちょう)は燕瀛洲(えんえいしゅう)の死を聞き、複雑な気持ちになった。さらに、皇朝(こうちょう)が白風夕(はくほうせき)を高く評価していることを知り、嫉妬心を抱いた。玉無縁は、皇朝が天下を治める野心を持っていることを懸念し、警戒を強めた。

白風夕(はくほうせき)と韓朴の旅

白風夕(はくほうせき)は韓朴と共に帰路についたが、皇朝の助けで追っ手を振り切った。白風夕(はくほうせき)は師匠である白建徳(はくけんとく)に、断魂門(だんこんもん)のこと、跫蛩と距虚(きょきょ)という謎の軍隊のこと、断魂門(だんこんもん)が百年前の戦乱に関係している可能性があることを報告した。

白風夕は韓朴に、急いで成長する必要はないが、目標を持つことの大切さを教えた。

雍州での暗闘

雍州では、三殿下である豊莒(ほうきょ)が二哥である豊蘭息(ほうらんしょく)の真意を探るために病床を訪れた。しかし、豊蘭息(ほうらんしょく)は不在であり、環娘(かんじょう)が門を守っていた。豊莒(ほうきょ)は豊蘭息(ほうらんしょく)の不在を不審に思い、豊蘭息(ほうらんしょく)の兄である豊苌に詰め寄った。

豊苌は苦肉の策を用いて豊莒(ほうきょ)を退け、任如松(じんじょしょう)が助け舟を出した。任如松(じんじょしょう)は表面上は豊苌を叱責したが、実際には豊莒(ほうきょ)を追い払うための芝居だった。

豊莒(ほうきょ)は疑念を抱いたものの、証拠を掴むことができず、雍王に告げ口することにした。雍王は豊蘭息(ほうらんしょく)が職務を放棄したことを信じず、翌日温泉宮を訪れることを決意した。

第4話の感想

第4話は、玉無縁の活躍と黒豊息(こくほうしょく)の登場、皇朝と白風夕の出会いなど、見どころ満載の回でした。

特に印象的だったのは、玉無縁の圧倒的な力と慈悲の心です。彼はたった一人で敵の将軍を倒し、商州に和平をもたらしました。その姿はまさに「天人玉公子」の名にふさわしいものでした。

また、黒豊息(こくほうしょく)の登場も衝撃的でした。彼は劉公公を制止し、冀州の援軍を明らかにすることで、商州軍を撤退させました。その冷静さと判断力は、さすが黒豊息(こくほうしょく)と言えます。

皇朝と白風夕の出会いは、今後の展開を予感させるものでした。二人は互いに興味を持ち、暗に競い合っています。皇朝は白風夕を救うことを決意し、黒豊息(こくほうしょく)は皇朝を警戒しています。この三角関係がどのように発展していくのか、楽しみです。

白風夕と韓朴の旅も、今後の展開に重要な意味を持ちそうです。白風夕は断魂門(だんこんもん)の謎を解き明かそうとしており、韓朴は成長を目指しています。二人がどのような困難に遭遇し、どのように成長していくのか、注目です。

雍州での暗闘も、今後の展開に影響を与えそうです。豊莒は豊蘭息の真意を探ろうとしており、雍王は豊蘭息を疑っています。この状況がどのように解決していくのか、気になります。

つづく