黒豊と白夕~天下を守る恋人たち~ 第5話 あらすじ/ネタバレ

豪華な馬車が温泉宮へ向かう中、もう一台の馬車が裏道を疾走する。黒豊息(こくほうしょく)は急いでいるが、それでも遅れをとっているようだ。任如松(じんじょしょう)は息子を連れて雍王を宮殿の外で待っている。豊莒(ほうきょ)は自信満々に二哥が部屋にいないと信じて扉を開けるが、そこには病に伏し、弱々しい姿の黒豊息(こくほうしょく)の姿があった。

呉太医は黒豊息(こくほうしょく)の持病が再発し、体内に寒気が溜まっていると診断する。雍王の問いかけに、黒豊息(こくほうしょく)は毎日宮殿にいるのではなく、安漁山で母后の墓参りをしていたと正直に答える。父王を悲しませたり、朝廷で不必要な議論を招かないために隠していたと説明すると、雍王は先王后と息子の孝心に免じて、それ以上追及しなかった。

秋狩りが近づき、雍王は黒豊息(こくほうしょく)に同行して都に戻るように命じる。任家の兄弟は、少主がいつも危機を乗り越えることに感心するが、任如松(じんじょしょう)は黒豊息(こくほうしょく)と白風夕(はくほうせき)の過去に注意するように皆に忠告する。豊蘭息(ほうらんしょく)の師匠である任如松(じんじょしょう)は、彼の忍耐力と知恵を熟知しており、雍王が豊莒(ほうきょ)を偏愛していること、そして黒豊息が世子位に固執していることも理解している。彼は、鳳家の嫡女である鳳栖梧が秋狩りに参加し、勢力を強めるために縁談を結ぶことを明らかにする。

黒豊息は縁談の意味を理解しているが、それが敵意を招くことも知っている。彼は環娘(かんじょう)の助けに感謝し、感謝の気持ちとして髪飾りを贈ると、侍女たちは皆羨ましがった。雍王から送られてきた秋狩りの文書は、実際には婿選びの試験であり、ルールは三人の息子がそれぞれ親兵10人を率いて狩猟を行い、その成績を競うというものだった。

江湖(こうこ)では断魂門(だんこんもん)が暴れ回り、多くの門派が襲撃されている。白風夕(はくほうせき)は師匠と一緒に調査し、鉄家も被害に遭ったことを知る。黒豊息は鍾離に監視を命じ、事態の深刻さを察知し、断魂門(だんこんもん)が冀州の馬家を標的にして強兵を作ろうとしていると推測する。彼は急いで援軍を送り、白風夕(はくほうせき)にも知らせた。

秋狩りの日、大殿下豊苌は幼い鹿を使って鹿王をおびき寄せ、冷酷な手段を用いる。三殿下豊莒(ほうきょ)は狼の狩猟に集中しており、焦っている様子だ。鳳栖梧は黒豊息を初めて見たとき、彼が病弱で力がないと思ったが、狩猟中に狼を助ける彼の姿を見て、敬意と愛慕の念を抱く。

黒豊息の真の実力を目の当たりにした鳳栖梧は、彼の秘密を守ることを決意する。狩猟が終わり、豊莒はリードしているように見えるが、鳳栖梧は高得点で裁雲剣を獲得し、非凡な能力を発揮する。雍王は結果をその場で発表し、権力と知恵の戦いは静かに幕を閉じた。

第5話の感想

第5話は、黒豊息と白風夕(はくほうせき)の物語が大きく動き出す重要な回だった。黒豊息の病状が明らかになり、秋狩りという新たな試練が待ち受けている。

黒豊息の病状は、彼が常に背負っている重荷を表している。彼は父王の期待に応え、天下を守るために努力しているが、その代償として心身ともに疲弊している。

秋狩りは、黒豊息にとってさらなる試練となる。彼は他の兄弟たちと競い合い、世子位を勝ち取る必要がある。しかし、断魂門(だんこんもん)の脅威も迫っており、彼は天下を守るという大きな責任も負っている。

鳳栖梧の登場も、物語に新たな展開をもたらした。彼女は黒豊息に一目惚れし、彼の秘密を守ることを決意する。彼女の存在は、黒豊息と白風夕(はくほうせき)の関係にどのような影響を与えるのだろうか。

つづく