覆流年 復讐の王妃と絶えざる愛 第27話 あらすじ/ネタバレ

穆澤(ぼく・たく)と陸安然(りく・あんぜん)が蕭映(しょう·えい)のために香を焚きに行くと、蕭驚雀(しょう・きょうじゃく)は怒りに駆られ陸安然(りく・あんぜん)を殺そうとします。穆澤(ぼく・たく)は蕭驚雀(しょう・きょうじゃく)を叱りつけ、これからは陸安然(りく・あんぜん)に手を出さず、慶(けい)王府で慎ましく暮らすようにと警告します。しかし、陸安然(りく・あんぜん)は蕭驚雀(しょう・きょうじゃく)の死を悲しみ、複雑な気持ちを抱きます。

夜、蕭驚雀(しょう・きょうじゃく)は蕭映(しょう·えい)に忠誠を誓った部下に会い、ある人物を殺害するよう依頼します。部下たちは穆川(ぼく・せん)を待ち伏せして襲撃しますが、穆川(ぼく・せん)は一人で刺客たちと戦い、重傷を負ってしまいます。

一方、蕭驚雀(しょう・きょうじゃく)は酒を持って陸安然(りく・あんぜん)を訪ねます。穆澤(ぼく・たく)の警告を受けて陸安然(りく・あんぜん)に手出しはできませんでしたが、同じ女性として、陸安然(りく・あんぜん)が穆川(ぼく・せん)を心から愛していることは隠せません。蕭驚雀(きょうじゃく)は陸安然(りく・あんぜん)に穆川(ぼく・せん)を失う苦しみを味わわせたいと告げ、穆川(ぼく・せん)を暗殺しようとしていることを明かします。陸安然(りく・あんぜん)は慌てて穆川(ぼく・せん)を助けに向かいます。

陸安然(りく・あんぜん)は沈長青(しん・ちょうせい)に助けを求めますが、沈府に到着すると穆川(ぼく・せん)の遺体しかありませんでした。冬青(とうせい) は、陸安然がここまで頑張ってきたのは蘇城(そじょう)の家族と穆川(ぼく・せん)のおかげだと知り、穆川(ぼく・せん)がいなくなった今、陸安然はどうなってしまうのかと心配します。

陸安然は息絶えた穆川(ぼく・せん)を見て、号泣します。そして、2人が最後に会ったのは穆川を利用するための罠だったことを後悔します。また、穆川に語った影絵芝居の主人公は自分自身であり、悪夢の中で全てを失ったことを打ち明けます。そして、穆澤(ぼく・たく)と結婚したのは穆川と陸家を守るためだったと告げます。

陸安然は穆川を突き放し、彼の真心に背いたことを後悔します。もっと早く穆川に自分の気持ち伝えるべきだったと。このひどい世界の中で、穆川だけが陸安然に喜びを与えてくれたと。すべてを失った今、陸安然は簪で自害しようとします。

その時、穆川が声をかけます。実は、穆川は沈長青(しん・ちょうせい)と協力して死を偽装し、陸安然の真心と答えを知るための芝居だったのです。穆川が生きていることを確認した陸安然は、沈長青(しん・ちょうせい)に穆川の世話を託して屋敷に戻ります。

沈長青(しん・ちょうせい)が現場に到着したとき、穆川は重傷を負っていましたが、命に別状はありませんでした。沈長青(しん・ちょうせい)は、陸安然が穆川を刺したのは助けるためだったと説明します。穆川は陸安然の好意を誤解していました。そこで、穆川は死を偽装し、陸安然の気持ちを確かめようとします。穆川は自分の考えが足りなかったと反省しますが、陸安然の言葉は信じると告げます。

穆澤(ぼく・たく)は陸安然の様子がおかしいことに気づき、蕭驚雀(きょうじゃく)の乳母を問い詰めます。蕭驚雀(きょうじゃく)が陸安然を困らせているのではないかと疑います。また、蕭映(しょう·えい)の死は自業自得であり、王妃の地位を与えているのは償いなのだから、調子に乗るなと警告します。穆澤(ぼく・たく)の冷たい態度に、蕭驚雀(きょうじゃく)は悲しみます。

この事件を通して、穆川は陸安然の気持ちを知り、陸安然もまた自分と一生を共にしたいと思っていることを理解します。そして、陸安然がかつて自分に書いた手紙を陸府に届け、自分の気持ちを理解していると伝えます。穆川は、これまでは自分の考えが多すぎて後悔ばかりだったと沈長青に告げ、今は陸安然を慶(けい)王府から救い出すことだけを考えていると打ち明けます。

穆川は皇帝に謁見し、堤防の合龍には陸安然の助けが必要だと進言します。大瀚朝で最も川に詳しいのは陸安然だからです。

穆川は聖旨を賜り、それを携えて慶(けい)王府に向かいます。陸安然を連れ出すための口実です。穆澤(ぼく・たく)は渋々ながら、陸安然が聖旨を受け取る様子を見守ります。穆川が陸安然を奪いに来たと悟り、陸安然が完全に自分のもとを去ってしまうのではないかと不安になります。穆澤(ぼく・たく)は、堤防の合龍が終わったら必ず迎えに来ると陸安然に約束します。

堤防の合龍の日、冬青(とうせい) は陸安然に成りすまし、慶(けい)王府の従者を欺いて後をつけます。穆川は陸安然を瀚京(かんけい)城から直接連れ出そうとします。穆川は、陸安然に陸家や自分のことだけを考えるのではなく、死を偽装して逃げるように仕向けます。そして、陸安然が望んでいた影絵芝居のような幸せな結末を実現させようと決意します。

第27話の感想

第27話は、怒涛の展開と切ない感情が交錯する、見応えのあるエピソードでした。

蕭驚雀(きょうじゃく)の悪事が露呈し、穆川と陸安然の絆が深まる一方で、それぞれのキャラクターが抱える苦悩や葛藤が描かれていました。

特に印象的だったのは、穆川の死を偽装したシーンです。陸安然の真意を知るために取った苦肉の策でしたが、彼女の悲痛な姿に胸が締め付けられました。

また、蕭驚雀の心の弱さも見えてきました。復讐に囚われ、大切な人を失った彼女は、孤独と絶望に苛まれています。

最後のシーンでは、穆川が陸安然を救い出すために奮闘する姿が描かれました。2人の強い絆を感じさせる感動的な場面でした。

つづく