始皇帝 天下統一 第11話 あらすじ/ネタバレ

夜のとばりが下りる咸陽宮。 蒙恬と蒙毅は、軟禁中の嬴政(えいせい)のもとへ、咸陽宮に華陽太后(かようたいこう)的勢力が広がり、嬴政(えいせい)の出生に関する噂が飛び交っているという情報を伝えにやってきました。

怒りに震える嬴政(えいせい)は、蒙毅の衣服に着替えて趙姬(ちょうき)のもとへ向かいます。 しかし、途中で嬴傒(えいけい)と遭遇し、趙姬(ちょうき)の部屋の前で対峙することになります。嬴政(えいせい)は正面衝突を避け、祖母である太后のもとへ助けを求めます。

しかし、太后は冬児(とうじ)と共に宮殿を抜け出し、呂不韋(りょふい)のもとへ向かっていることが判明します。 嬴政(えいせい)は、自分が軟禁されている間に宮殿内外で大きな変化が起きていることを初めて知ります。

一方、呂不韋(りょふい)の屋敷では、嬴政の出生の謎が咸陽宮を覆い尽くし、緊張感が漂っていました。 呂不韋(りょふい)は、親信を集めて対策を練ります。宮殿の外では、大臣たちが嬴傒(えいけい)の屋敷に集まり、彼の動向を探ろうとしていました。中には、嬴傒(えいけい)を秦王に擁立しようとする動きもありました。

趙姬(ちょうき)は、嬴傒(えいけい)に助けを求めますが、嬴傒(えいけい)は複雑な心境に陥ります。 権力への欲望と過去の悔恨が彼を苦しめていました。

絶望の中、嬴政は忠実な従者である白上(はくじょう)に助けを求めます。 白上(はくじょう)は、嬴政を暗闇に隠し、夜が深まった後に逃がそうとします。しかし、秦兵に囲まれ、白上(はくじょう)は重傷を負いながらも嬴政を守り抜きます。

嬴政の脱走を知った呂不韋(りょふい)は、救出作戦を計画します。 しかし、宮殿内の状況は複雑で、軽率な行動は危険を招きます。そんな中、嬴政が呂不韋(りょふい)のもとを訪れ、自分の出生の真実を尋ねます。

呂不韋は、嬴政が秦王の血を引く嫡子であることを告げます。 激しい議論の後、呂不韋は嬴政に、私情に囚われず、智慧と勇気で困難に立ち向かうべきだと諭します。嬴政は、呂不韋の言葉に心を動かされ、迷いと怒りが消え去り、未来への決意を固めます。

一方、華陽太后(かようたいこう)は成蟜(せいきょう)を太子に据えようと画策します。 しかし、秦王は彼女の企みを看破し、その提案を拒否します。

蒙恬将軍率いる軍が王宮に迫る中、秦国の運命をかけた決戦が幕を開けようとしています。 様々な試練を乗り越えた若い王、嬴政は、これから訪れる嵐に立ち向かうべく、その舞台に一歩ずつ歩みを進めていきます。

第11話の感想

第11話は、嬴政の出生の謎が明らかになり、物語が大きく動き出す重要な回でした。嬴政は、軟禁状態から脱出し、呂不韋のもとを訪れて自分の出生の真実を知ります。また、華陽太后(かようたいこう)の陰謀も明らかになり、秦国の運命をかけた決戦が近づいてきます。

この回で特に印象に残ったのは、嬴政と呂不韋の会話です。呂不韋は、嬴政に私情に囚われず、智慧と勇気で困難に立ち向かうべきだと諭します。嬴政は、呂不韋の言葉に心を動かされ、迷いと怒りが消え去り、未来への決意を固めます。このシーンは、嬴政の成長と決意を感じさせるものでした。

また、華陽太后(かようたいこう)の陰謀も興味深かったです。彼女は、成蟜(せいきょう)を太子に据えようと画策しますが、秦王に看破されてしまいます。華陽太后(かようたいこう)の野望は、秦国の未来にどのような影響を与えるのでしょうか。

つづく