始皇帝 天下統一 第14話 あらすじ/ネタバレ
趙偃(ちょうえん)は殿内に足を踏み入れ、毛遂に協力を求める。しかし、毛遂は郭開(かくかい)の挑発にも動じず、曖昧な態度を崩さない。趙偃(ちょうえん)は毛遂の言動が趙丹(ちょうたん)の意思を左右する力を持つと判断し、敵ではなく味方として扱うべきだと考える。
一方、李斯(りし)は求職の道が閉ざされ、街を歩いていると、益德居酒楼で嫪毐(ろうあい)と店主に言い争う場面に遭遇する。嫪毐(ろうあい)は代金を払えず、店主に暴言を吐かれ、屈辱を受ける。李斯(りし)は店主に皮肉を込めて反論し、店を立ち去ろうとする。しかし、そこに王绾(おうかん)が現れ、2人を救い、酒楼で食事を振る舞う。
食事中、王绾(おうかん)は嫪毐(ろうあい)が相府の人間だと知り、態度を豹変させ、謝罪の言葉を述べる。女たちも嫪毐に媚びを売り始める。王绾(おうかん)は李斯(りし)を呂不韋(りょふい)に紹介しようとするが、李斯はそれを断り、自分には別の計画があると告げる。
翌日、相府の前に多くの人が集まる。李斯が壁に書き残した箴言が、時事問題を鋭く指摘し、非凡な才能を示していたためだった。呂不韋(りょふい)は鄭貨(ていか)が李斯を軽視したことに激怒し、すぐに李斯を呼び戻すよう命じる。
趙王宮では、趙姬(ちょうき)が王宮での生活の不安定さを痛感し、頼れる存在を求める。彼女は呂不韋(りょふい)を呼び出し、旧交を温めたいとほのめかす。呂不韋は国事に心を奪われ、淡々と対応するが、夜になると微妙な反応を示す。
鄭貨(ていか)は恐る恐る李斯を相府に迎えるが、李斯は過去の恨みから質素な下宿に泊まろうとする。鄭貨(ていか)は呂不韋の怒りを恐れて懇願し、千金を使って李斯を上宿に引っ越させる。
呂不韋は李斯を貴賓として迎え、宴席を設ける。席上、甘羅(かんら)は嫉妬心から李斯に難題を連発する。しかし、李斯は落ち着いて答え、その見識の深さに呂不韋は感心する。2人は治国の理念で共鳴し合う。呂不韋は水利事業の拡大と流民の受け入れによる国力強化を提案し、李斯も賛同する。
一方、嬴政(えいせい)は殿内に六国の旗を並べ、逐一征服することを誓う。そのとき、呂不韋は水害が収まり、食料が潤沢になったことを報告し、函谷関から東進して失地を回復するよう進言する。嬴政(えいせい)は命令を出そうとするが、呂不韋がすでに軍隊を動員していることに気づく。さらに、呂不韋は首斬りによる功績評価を廃止し、代わりに奪地による功績評価を提案し、それが国家の長期的発展と民衆の安定に資すると主張する。嬴政(えいせい)は不満を抱きながらも、呂不韋の提案の意義を理解し、黙認する。
第14話の感想
第14話では、様々な人物の思惑が交錯し、今後の展開を予感させる内容となりました。
趙偃(ちょうえん)は毛遂に協力を求めましたが、毛遂は曖昧な態度を崩さず、趙偃は苦戦を強いられました。一方、李斯は王绾に助けられ、相府に迎えられます。李斯は非凡な才能を示し、呂不韋に認められますが、甘羅(かんら)の嫉妬心を招きます。
嬴政は呂不韋の提案を受け入れ、水利事業の拡大と流民の受け入れによる国力強化を図ります。また、奪地による功績評価を導入し、首斬りによる功績評価を廃止します。この改革は国家の長期的発展と民衆の安定に資するものであり、嬴政の決断は評価されるべきでしょう。
趙姬(ちょうき)は呂不韋に旧交を温めたいとほのめかしますが、呂不韋は国事に心を奪われ、淡々と対応します。しかし、夜になると微妙な反応を示し、今後の展開が気になります。
つづく