始皇帝 天下統一 第26話 あらすじ/ネタバレ
秦の宮廷では、権力闘争が静かに繰り広げられていました。相邦の呂不韋(りょふい)は、趙姬(ちょうき)に「嬴政(えいせい)の力によって太后の地位を保っていることを忘れないように」と忠告します。趙姬(ちょうき)はそれを理解し、今は耐え忍ぶ時だと悟ります。
一方、芈華は、突然の出来事に絶望し、自害しようとしますが、嬴政(えいせい)に助けられます。嬴政(えいせい)は芈華の心を救い、宴会の場で二女を同時に娶ることを発表します。この決定は、朝野を驚かせますが、嬴政は『呂氏春秋』の知恵を引用し、新法の重要性を説き、二度と皇后を立てないと宣言します。呂不韋(りょふい)は、この嬴政の行動を快く思い、賛成します。
宗室重臣の嬴傒(えいけい)も、利害を考えた末に嬴政の意思に従います。他の大臣たちもそれに倣い、趙姬(ちょうき)も渋々受け入れます。
結婚式当日、章台宮は賑わい、文武百官が集まります。しかし、この祝宴の裏で、李斯(りし)は嬴政の親政について呂不韋(りょふい)と話し合います。旧制では、親政の準備は事前に必要でしたが、呂不韋は嬴政の性格を理由に延期します。李斯(りし)は、このことに不安を感じます。
一方、春平君(しゅんぺいくん)の趙佾(ちょういつ)は、帰国を切望しています。呂不韋と李斯(りし)は、趙国内乱を秦の利益と見なしますが、趙の将来の変数にも警戒しています。李斯は、趙に何か秘密があるのではないかと疑いますが、呂不韋には明言しません。
趙国内では、趙王偃(うえん)が秦を攻撃しようと企んでいます。趙佾(ちょういつ)は、帰国を名目に呂不韋に支持を求め、利益を約束します。呂不韋は、趙佾(ちょういつ)の奪位を提案し、趙佾は感激します。
嬴政は、趙佾に面会します。趙佾は、かつての楚の太子でしたが、今は大人しくなっています。帰国が決まり、趙佾は未来に希望を抱きます。
邯鄲では、趙偃(ちょうえん)は趙佾の帰国に備えます。朝臣の中には、趙佾と結託して謀反を企てる者もいます。趙偃(ちょうえん)は、倡女(しょうじょ)に趙佾を捕らえるよう命じます。
趙佾の帰国は、危険が潜んでいます。邯鄲に近づいた時、侍女に竹林に誘われます。竹林には美女がいて、趙佾は誘惑に負けてしまいます。しかし、これは倡女(しょうじょ)の罠であり、権力と欲望を巡る戦いが始まります。
第26話の感想
第26話は、権力闘争が激化し、緊張感あふれる展開でした。特に、嬴政の決断力と呂不韋のしたたかさが見どころでした。
嬴政は、二女を同時に娶るという大胆な決断を下し、朝野を驚かせました。しかし、それは新法の重要性を説き、二度と皇后を立てないと宣言することで、呂不韋の力を削ぐための戦略でした。嬴政の政治手腕の高さがうかがえます。
一方、呂不韋は、嬴政の行動を快く思いながらも、内心では不満を抱いています。しかし、表面上は嬴政に従い、自分の力を温存しようとしています。呂不韋のしたたかさもまた、見どころです。
また、芈華の心の変化にも注目です。彼女は、嬴政の優しさに触れ、希望を取り戻します。嬴政と芈華の恋の行方も気になるところです。
つづく