始皇帝 天下統一 第27話 あらすじ/ネタバレ

趙佾(ちょういつ)は、倡女(しょうじょ)の策略によって窮地に陥る。罪を認めれば王位どころか命も危うい。彼は屈辱の道を選び、邯鄲の龍台宮で趙偃(ちょうえん)に臣下の礼を尽くす。

嬴政(えいせい)は嬴傒(えいけい)と密会し、江山を固めるための策略を練る。嬴傒(えいけい)は嬴姓一族を挙げて嬴政(えいせい)を支えることを誓う。

楚の国境では、重税に苦しむ民衆が秦に逃亡。楚軍は追跡するが、秦軍と遭遇する。民衆は秦軍に救いを求める。この事態は、楚、韓、魏の三国に大きな損害を与え、貴族層の秦への恨みは頂点に達する。

趙の朝堂では、龐煖が合縱して秦を討つことを主張する。郭開(かくかい)は秦の挑発に乗るべきではないと反対する。趙偃(ちょうえん)は龐煖の策を採用し、龐煖を楚に派遣する。

李斯(りし)は屈、景、昭三家の動きを察知し、呂不韋(りょふい)に報告する。呂不韋(りょふい)は大議を招集し、五国の合縱に対抗する策を練る。

楚の朝堂では、黄歇(こうけつ)が逃亡の原因は三家の搾取にあると指摘し、楚王(そおう)に民衆の負担軽減を訴える。楚王(そおう)は激怒するが、無力感も滲ませる。

李斯(りし)は「呂氏春秋」を口実に呂不韋(りょふい)の権限を弱めようとするが、嬴政(えいせい)は拒否する。黄歇(こうけつ)の宴席で、合縱の話題が出なかったことに憤慨した龐煖は席を立つ。項燕(こうえん)は龐煖を追いかけ、屈景昭三家が合縱を密命していることを明かし、希望を与える。

章台宮の大議では、群臣の意見がまとまらない。李斯(りし)は秦国内乱の流言を流して六国を誘い込む策を提案する。呂不韋はこの策を採用し、函谷関に伏兵を置く計画を立てる。嬴政はさらに大胆な策を提案するが、呂不韋らに反対される。

六国

流言に惑わされた六国は合縱を決意する。特に魏王は秦への警戒心を強め、韓国の動向を伺う。鄭貨(ていか)の行動は六国の合縱を加速させ、秦を滅ぼす陰謀が着々と進む。

第27話の感想

第27話では、秦と六国の緊張が高まり、ついに合縱が実現する重要な展開が描かれました。趙の趙佾(ちょういつ)の窮地、楚の民衆の苦しみ、秦の内部対立など、様々な要素が絡み合い、物語はますます複雑さを増していきます。

特に印象に残ったのは、龐煖と黄歇(こうけつ)のシーンです。龐煖は合縱を実現するために楚に派遣され、黄歇は楚の民衆の苦しみに心を痛めています。二人は立場こそ違いますが、どちらも自国の未来を憂う熱い志を持った人物です。そんな二人の出会いは、今後の展開に大きな影響を与えそうです。

また、嬴政と呂不韋の対立も注目すべき点です。嬴政は秦の未来のために大胆な策を提案しますが、呂不韋は慎重な姿勢を示します。二人の意見の相違は、今後の秦の行く末を左右する重要な要素となるでしょう。

つづく