始皇帝 天下統一 第3話 あらすじ/ネタバレ

嬴異人(えいいじん)の冠礼が迫る中、宮廷内では暗雲が立ち込める。

嬴異人(えいいじん)は、華陽太后(かようたいこう)の養子となり、嫡子の地位を継承し、未来の秦王となるための儀式である冠礼を執り行うことになった。しかし、この決定は、嬴異人(えいいじん)の同族の兄弟たちの不満と嫉妬を招いた。特に、嬴異人が顕著な功績を立てていないことに憤慨していた。

そんな中、嬴異人の背後の智囊である呂不韋(りょふい)が矢面に立たされることになった。嬴傒(えいけい)は、特に呂不韋(りょふい)を憎んでおり、彼を狡猾で私心があるとみなしていた。ある日、嬴傒(えいけい)は、呂不韋(りょふい)が嬴異人を伴って太廟に入り、冠礼の準備をしているのを目撃し、怒りに駆られた。衝動的に剣を抜いて呂不韋を刺そうとしたが、嬴異人が身を挺して呂不韋を庇い、剣を受けた。この行為は、場にいた全員を驚かせ、嬴傒(えいけい)は逮捕された。

その後、嬴柱(えい ちゅう)は、嬴傒の行為を厳しく叱責し、士倉(しそうだ)が責任を負ったことで、士倉(しそうだ)を絞首刑、嬴傒を辺境への流刑とする判決を下した。嬴異人は軽傷を負っただけで済んだが、この事件は宮廷内の対立を深めることとなった。

短い休息の後、嬴異人は冠礼を執り行い、正式に地位を確立した。

一方、外部からの軍事的な圧力も高まっていた。西周君(せいしゅう くん)は、5カ国の軍隊を率いて伊闕を包囲し、秦軍を窮地に陥れた。章台宮では、大臣たちがこの危機への対応について激しく議論した。最終的に、呂不韋の提案により、嬴異人は、父である嬴柱(えい ちゅう)に代わって監軍となり、自ら伊闕に出向いて指揮を執り、戦況を打開することになった。

一連の軍事行動の結果、秦軍は目覚ましい勝利を収め、西周君(せいしゅう くん)に和平を求めることを余儀なくさせた。交渉の際、趙勝(ちょう しょう)の脅迫と侮辱に直面した嬴異人は、妻の趙姫(ちょうき)と息子を失う危険に直面しても、揺るぎない態度を示した。最終的に、西周は妥協を余儀なくされ、嬴異人の決断と勇気は、兵士たちの尊敬を集めた。

このエピソードでは、嬴異人が人質から儲君へと変貌を遂げる様子だけでなく、危機における彼の行動を通して、未来の指導者としての胆力と知恵が描かれている。また、宮廷内での権力闘争の複雑さや、秦国に対する外部勢力の脅威も明らかにしている。

第3話感想

第3話は、嬴異人の成長と、秦国を取り巻く状況が大きく変化する重要なエピソードでした。

嬴異人は、呂不韋の助けもあり、無事に冠礼を執り行い、嫡子の地位を確立しました。しかし、彼の前に立ちはだかるのは、同族の兄弟たちの嫉妬と、外部からの軍事的な圧力です。

嬴傒の呂不韋に対する敵意は、嬴異人の命を狙うほど激しく、宮廷内での権力闘争が激化していることを示しています。また、西周君(せいしゅう くん)率いる5カ国の軍隊による伊闕包囲は、秦国の存亡をかけた戦いを予感させます。

そんな中、嬴異人は、呂不韋の提案を受け、監軍として伊闕に出向きます。彼は、趙勝(ちょう しょう)の脅迫にも屈することなく、秦軍を勝利に導きます。この勝利は、嬴異人の決断力と勇気を示し、彼の未来の指導者としての資質を証明しました。

つづく