始皇帝 天下統一 第32話 あらすじ/ネタバレ

秦国の宮廷で繰り広げられる信頼と忠誠の試練

嬴政(えいせい)は、その知恵と慈悲で、無実の罪で告発された弟の赢成蟜(せいきょう)を守ろうとします。しかし、宮廷内では、赢成蟜(せいきょう)への処罰を求める声が上がり、趙姬(ちょうき)は心を痛めます。

雪宮に囚われた韩霓の願い

雪宮では、宮女の叶が韩霓に外界の情報を伝えます。運命に翻弄された韩霓は、赢成蟜(せいきょう)を深く愛し、宮女の叶に彼の安全を託します。そして、韓非の名を使って、長史の李斯(りし)に赢成蟜の保護を依頼します。

母と子の永遠の別れ

赢成蟜は宮殿に呼び出されますが、そこで母である韩霓と永遠の別れを告げられます。韩霓は、趙姫(ちょうき)の前で自害し、赢成蟜に生きる希望を与えます。

趙姬(ちょうき)の苦悩と李斯(りし)的策略

趙姬(ちょうき)は、嬴政(えいせい)が自分の気持ちを理解していないことに苦悩します。李斯(りし)は、趙姬と呂不韋(りょふい)が手を組んで赢成蟜を陥れたことを明らかにします。

赢成蟜の反乱計画

嬴傒(えいけい)は、赢虞(えいぐ)の行動が禍根になると考え、彼を幽閉します。韓国の韓王安は、妹の韩霓と弟の韓云の死を知り、趙偃(ちょうえん)に助けを求めます。

嬴政(えいせい)は、赢成蟜の安全を理由に、親政を宣言します。彼は嬴傒(えいけい)に協力を求め、嬴傒(えいけい)は快諾します。しかし、この同盟の裏には、暗流が渦巻いています。

益德居酒肆では、樊於期(はんおき)と赢成蟜が「偶然」に出会います。樊於期(はんおき)は、赢成蟜を秦に反旗を翻すように誘います。

喪失の悲しみで心を覆われた赢成蟜は、樊於期(はんおき)の計画に同意します。韓王安と魏王は同盟を結び、趙偃(ちょうえん)も援軍を送ります。秦に対する反乱が密かに計画されます。

しかし、赢成蟜の心は完全に闇に染まっているわけではありません。彼は自分の決断に疑問を抱き始めます。樊於期は、赢成蟜の意志を揺さぶり、咸陽に反乱軍の情報を送ります。

相邦の呂不韋(りょふい)は、赢成蟜の反乱に冷静に対応します。彼は華陽太后(かようたいこう)に干渉しないように警告し、流刑に処されていた陽泉君を咸陽に呼び戻します。

朝議では、嬴傒は赢成蟜の遠征に反対しますが、彼の意見は聞き入れられません。嬴政は、赢成蟜を隴西に左遷することで彼の安全を確保しようとしますが、それも叶いません。

赢成蟜の大軍が咸陽を出発し、趙国の屯留に向かう時、秦の運命を左右する戦いが始まります。

第32話の感想

第32話は、信頼と裏切り、愛と憎しみが交錯する、非常にドラマチックな展開でした。

嬴政は、母である趙姬と弟である赢成蟜の板挟みになり、苦悩する姿が印象的でした。彼は、赢成蟜の無実を信じ、彼を守ろうとしますが、趙姬の圧力に屈し、最終的には赢成蟜を戦場に送らざるを得なくなります。

韓霓(かんげい)の自害は、非常に悲しいシーンでした。彼女は、赢成蟜を愛するあまり、自分の命を犠牲にして彼を守ろうとしました。彼女の死は、赢成蟜の心に深い傷を残すことでしょう。

樊於期は、赢成蟜を秦に反旗を翻すように誘う狡猾な人物です。彼は、赢成蟜の喪失の悲しみを利用して、彼を闇に引きずり込もうとします。

つづく