始皇帝 天下統一 第41話 あらすじ/ネタバレ

朝廷で突如其来に起こった事件。鋭い光を放つ短剣が権臣?嫪毐(ろうあい)の喉元に突きつけられる。嬴傒(えいけい)は激昂した声で、嫪毐(ろうあい)の悪行を糾弾し、彼が寺人ではない事実を暴露。さらに、趙姫(ちょうき)との不倫関係をも暴露しようとする。危機一髪の状況で、嬴政(えいせい)は嫪毐(ろうあい)の命を救うため、鹿盧剣を振りかざし、嬴傒(えいけい)の右腕を切り落とす。血しぶきが飛び散り、廷臣たちは驚愕する。嬴昇(えいしょう)だけが冷静な表情を浮かべていた。普段は落ち着いている呂不韋(りょふい)も、この事態に動揺を隠せない。李斯(りし)が退朝の言葉を告げると、ようやく我に返る。

嫪毐が衆矢の的にされていることを悟った呂不韋(りょふい)は、渭陽君(いようくん)の屋敷を訪れる。表面上は怪我をした嬴傒(えいけい)を見舞うためだが、実際は宗室と協力して嫪毐を排除し、朝廷の秩序を正すためであった。嬴傒は呂不韋(りょふい)を警戒しながらも、この機会を利用して嫪毐を倒すことに同意する。

その後、呂不韋は宮殿で趙姫(ちょうき)に会い、嫪毐に権力を放棄して咸陽を去るように説得しようとする。しかし、貪欲な嫪毐は簡単に諦めようとしない。呂不韋は趙姫(ちょうき)の太后としての地位は宗室によって与えられ、宗室によって失われる可能性があると警告する。

一方、公子?赢虞(えいぐ)は釈放され、帰路で魏宏(ぎこう)と出会う。魏宏(ぎこう)は魏嫣(ぎえん)を餌に、秦と魏の婚姻を約束し、赢虞(えいぐ)をクーデターに誘い、嬴政(えいせい)を倒そうとする。秦の宗室は動き出し、辺境の将軍たちも急いで咸陽に戻り、君主を守ることを誓う。

しかし、嬴政(えいせい)はすでに計画を立てていた。渭陽君(いようくん)の屋敷を訪れ、情に訴え、髪を切って決意を示し、宗室と共に前進し、王権を取り戻すことを誓う。嬴傒は嬴政の誠意に心を打たれ、宗親たちと共に忠誠を誓う。

宮殿では、李斯(りし)が趙姫をなだめながら、密かに計画を進めていた。嫪毐は嬴政が趙姫をかばっていると思い込み、ますます横暴になる。趙国は秦の混乱に乗じて、郭旦(かくたん)を送り込み、嫪毐を取り込んで漁夫の利を得ようとする。

鄭貨(ていか)はついに呂不韋に嫪毐を暗殺しようとしたことを告白し、死罪を覚悟する。呂不韋は嫪毐と赢虞(えいぐ)が反乱を企てていることを知り、自分が嬴政に利用されていたことに気づく。

一方、赢虞は魏に渡り、謀反を企てる。李斯(りし)は各国の人質の動向を密かに調査する。嬴政は甘泉宮に一人で乗り込み、嫪毐が息子たちに木刀を作っている場面を目撃する。木刀は鹿盧剣とよく似ており、深い意味が込められている。嵐が近づいている。

秦の朝廷内外では、暗流が渦巻いており、嫪毐と嬴政の戦いをめぐって各勢力が動き出す。嬴政はこの権力闘争に勝利して王権を取り戻すことができるのか、嫪毐は四面楚歌の状況にどのように対処するのか、今後の展開が気になる。

第41話の感想

第41話は、緊迫感と陰謀が渦巻く展開で、目が離せない内容でした。特に、嬴政が鹿盧剣で嬴傒の右腕を切り落とすシーンは衝撃的で、嬴政の決意と冷酷さを印象付けました。また、呂不韋と嫪毐の駆け引きもが見どころで、お互いの思惑が交錯する様子がスリリングでした。

一方で、嬴傒の怒りと悲しみ、嫪毐の貪欲さなど、登場人物たちの感情が繊細に描かれており、ドラマに深みを与えていました。特に、嬴傒が嬴政の誠意に心を打たれ、宗親たちと共に忠誠を誓うシーンは感動的でした。

つづく