始皇帝 天下統一 第42話 あらすじ/ネタバレ

夜、甘泉宮

揺らめく灯火に照らされた趙姬(ちょうき)の顔は蒼白く、恐怖に震えていた。幼い息子たちへの愛情と、未知の未来への不安が入り混じっている。一方、嬴政(えいせい)は冷峻な表情で立っていた。裏切られた怒りが骨の髄まで達している。彼は宮女に子供たちをすぐに連れ出すように命じ、嵐から守ろうとした。

謀反の企み

罪が露見した嫪毐(ろうあい)は、衛尉?趙竭(ちょうけつ)と手を組み、王権を覆すクーデターを企てる。趙竭(ちょうけつ)は最初は躊躇していたが、権力と利益の誘惑に負け、軍を率いて甘泉宮を包囲した。しかし、この企みは偶然通りかかった宮女?妍によって露見し、緊迫した戦いが始まった。

嬴政(えいせい)の決意

異変を感じた嬴政(えいせい)は、趙姬(ちょうき)を連れて宮殿から脱出する。表面上は穏やかに見える母子だが、それぞれが胸に別の思いを抱えていた。嫪毐(ろうあい)は嬴政(えいせい)の行動を見て、当面の暗殺計画を中止せざるを得なかった。趙姬(ちょうき)は母性愛で嫪毐(ろうあい)を庇おうとしたが、嬴政(えいせい)の沈黙と決意に阻まれた。嬴政が去った後、趙姬(ちょうき)は嫪毐(ろうあい)を厳しく叱責した。

李牧の動き

趙王からの密書を受け取った李牧は、嫪毐(ろうあい)と内通して軍を動かし始める。しかし、嬴政もまた、敵味方を調査し、天羅地網を張っていた。虎符と王璽を失った彼は、蒙家軍の忠誠と知恵を頼りに、秦廷内の敵を一掃しようと決意していた。

趙姬(ちょうき)の苦悩

嬴政の冷酷な態度に、趙姬は複雑な思いを抱いていた。息子の安全と自分の未来を心配する一方で、嫪毐の野心を支持しようかと迷っていた。しかし、それは自滅への道だと理解していた。

嫪毐の野望

嫪毐は、百官に賄賂を贈り、親信を驪山大営の要職に就かせるなど、野心を隠そうとしなかった。しかし、彼の背後にはさらに複雑な勢力が存在していた。

嬴政の策略

嬴虞(えい ぐ)の異変に気づいた李斯(りし)は、彼を屋敷に連れ帰って厳しく尋問した。すると、三晋と結託していることが明らかになった。一方、嬴政は冠礼の前夜、鹿盧剣を手に、嫪毐の腹心を脅迫し、王としての胆力と知恵を見せつけた。

迫り来る決戦

冠礼が近づき、趙?魏?韓の三国は秦への攻撃を企てていた。嫪毐は焦りを感じながらも、決戦に備えざるを得なかった。嬴政は、この権力闘争の中で、敵に致命的な一撃を与える機会を伺っていた。

冬児(とうじ)の願い

冬児(とうじ)は、嬴政への恋心を諦め、平凡な生活を望むようになっていた。彼女は趙姬に李信との結婚を認めてもらうように懇願し、趙姬は李信の人柄と家柄を考慮して承諾した。

運命の行方

甘泉宮内外では、秦の運命を左右する戦いが激化していた。嬴政は内乱を鎮圧することができるのか?趙姬、嫪毐、李牧などの各勢力はどのような運命を辿るのか?今後の展開に注目だ。

第42話の感想

第42話は、緊張感と陰謀が渦巻く展開で、視聴者を釘付けにする見事なエピソードでした。特に、嬴政と嫪毐の対立が激化し、ついに決戦の火蓋が切られる様子は圧巻でした。

嬴政の冷酷さと決意、そして嫪毐の野心と狂気は、どちらも圧倒的な存在感で描かれていました。また、趙姬の複雑な心情や、冬児(とうじ)の切ない恋心など、人間ドラマとしても見応えがありました。

特に印象に残ったのは、嬴政が鹿盧剣を手に嫪毐の腹心を脅迫するシーンです。このシーンは、嬴政の王としての胆力と知恵を象徴するもので、非常に印象的でした。

また、冬児(とうじ)と李信の結婚が認められたシーンは、緊張感漂うストーリーの中で一服の清涼剤となりました。この二人の幸せな未来を願わずにはいられません。

つづく