始皇帝 天下統一 第44話 あらすじ/ネタバレ
嬴政(えいせい)は、華陽太后(かようたいこう)のもとを訪れます。卜卦の結果、心は安らぎ、祖母とのわだかまりも解け、乱世の中で大秦の基盤を守ることを誓います。
相府を訪れた嬴政(えいせい)は、病に伏せる呂不韋(りょふい)と再会します。呂不韋(りょふい)は、嬴政(えいせい)を助ける力はないものの、知恵と経験を最後の助力として託します。
紀元前238年4月、春寒料峭の中、嬴政は雍城で冠礼を行い、成人となり国家の大権を掌握します。しかし、咸陽では嫪毐(ろうあい)の野心が爆発し、鹿盧剣を奪い弑君篡位を企てます。
嫪毐(ろうあい)は、長信侯府で謀反を企て、烏合の衆を率いて呂不韋(りょふい)を襲撃しますが、呂不韋は事前に察知しており、嫪毐(ろうあい)の攻勢を阻止します。
一方、趙竭(ちょうけつ)は嫪毐の命を受け、章台宮に押し寄せ、扶蘇を連れ去ろうとします。冬児(とうじ)と扶蘇は恐怖に怯えますが、樊於期(はんおき)が駆けつけ、彼らを死守します。
咸陽城内では、嫪毐の反乱軍が暴れ回り、陽泉君芈宸は狼煙を上げて緊急事態を知らせます。狼煙は咸陽を目覚めさせ、援軍を呼び寄せます。
反乱を知った嬴政は、大鄭宮に群臣を集め、趙姬(ちょうき)を証人として嫪毐の罪を明らかにします。趙姬(ちょうき)は、やむなく嫪毐の罪を認め、鎮圧の詔勅に印を押します。
嬴政は、蒙恬を驪山大営に派遣して精鋭を招集し、芈啓と芈顛を咸陽に呼び戻して各方面の力を結集させます。雍城は兵力が少ないものの、芈啓と芈顛は郎官衛隊を率いて嬴政の安全を確保し、李斯(りし)は咸陽で援軍を迎える準備をします。
赢虞(えいぐ)は、虎符を奪って驪山大営を制圧しようとしますが、蒙武に見破られ、囚われてしまいます。李信と王賁(おうほん)は事の重大さを悟り、李信は雍城に急ぎ、王賁(おうほん)は王翦(おうせん)のもとへ向かいます。
各勢力が集結し、咸陽の反乱は鎮圧されます。嫪毐の野心は、泡と消えました。華陽夫人は、趙姬(ちょうき)を憐れみつつ、嬴政の成長を喜びます。
反乱は終結し、咸陽は再び平穏を取り戻します。しかし、この反乱は、人々に忠誠と裏切り、権力と欲望について深く考えさせるものでした。
第44話の感想
第44話は、嬴政の成長と嫪毐の野心の対決が描かれた、非常にドラマチックな回でした。特に印象に残ったのは、以下の3つのポイントです。
- 嬴政の決意: 嬴政は、華陽太后(かようたいこう)との和解、呂不韋からの助言、そして嫪毐の反乱という試練を通じて、王としての決意を固めていきます。彼の成長と覚悟が感じられるシーンは、見ていて胸が熱くなりました。
- 嫪毐の野心: 嫪毐は、権力への執念に突き動かされ、ついに反乱を起こします。彼の狂気と残虐さは、見ていて不快になるほどでしたが、同時に、権力への欲望が人を狂わせるという恐ろしさを改めて感じさせられました。
- 各勢力の思惑: 嫪毐の反乱には、嬴政、趙姬、呂不韋、華陽夫人など、様々な人物が関わっています。それぞれの思惑が交錯する中で、物語は複雑に展開していきます。この点も、この回の大きな見どころと言えるでしょう。