始皇帝 天下統一 第48話 あらすじ/ネタバレ

嫪毐(ろうあい)の乱が鎮圧された後も、秦国の朝堂は平穏を取り戻していませんでした。渭陽君(いようくん)率いる老秦の貴族たちは、平定の功績を理由に、嬴政(えいせい)に宗室出身者への登用を要求します。しかし、嬴政(えいせい)は功績のない者に官職を与えることはできないと拒否。昌平君(しょうへいくん)の選抜では宗室を優先することを約束し、渭陽君(いようくん)は渋々納得します。

昌平君(しょうへいくん)の屋敷では、権力と利益をめぐる暗闘が繰り広げられます。渭陽君(いようくん)は官吏の任用に影響を与えようとしますが、昌文君(しょうぶんくん)は芈氏の介入に不満を表明します。呂不韋(りょふい)の息子である呂輝も昌平君(しょうへいくん)を訪ね、嫪毐(ろうあい)の事件が呂氏に連座することを恐れ、家族の保護を懇願します。

宴会では、芈氏と渭陽君が激しく対立します。嬴杰は、呂不韋(りょふい)の失脚後も外戚の勢力が強いことを問題視し、太后の帰還を求める呂氏を糾弾します。

朝議では、太后的帰還を巡って議論が白熱します。呂氏は太后的帰還を主張しますが、嬴政(えいせい)は私利のために国法を無視していると非難します。彼は太后と呂不韋(りょふい)に関係する臣下を斬殺し、宗室の怒りを鎮めようとします。

しかし、嬴政は冷静に事態を分析し、呂不韋には功績もあるため、軽率に処分することはできないと判断します。宗室には納得のいく説明をすることを約束します。

一方、趙高(ちょうこう)は嬴政の動向を伺い、呂不韋には呂輝を叱責します。嬴政は呂不韋を訪れ、封地に戻るよう命じます。呂不韋は嬴政の圧力に屈し、了承します。

昌平君は華陽太后(かようたいこう)に相談し、丞相として嬴政を補佐し、国を安定させるべきだと諭されます。華陽太后(かようたいこう)は、六国の合従を阻止するために、芈啓を楚国に派遣することを提案します。芈啓は楚国で巧みな策略を用いて、六国間の疑心と矛盾を利用し、合従を瓦解することに成功します。秦国は貴重な平和と発展の機会を得ました。

第48話の感想

第48話は、権力闘争と陰謀が渦巻く、緊張感あふれる展開でした。嫪毐(ろうあい)の乱が鎮圧された後も、秦国の宮廷は平穏を取り戻していません。老秦の貴族たちは、平定の功績を理由に、嬴政に重臣の地位を要求します。嬴政は、無功で官職を与えることは国を乱す元凶になると拒否しますが、昌平君の選抜の際には優先的に考慮することを約束します。

嬴政の冷静さと決断力、そして華陽太后(かようたいこう)の知恵が光るエピソードでした。

つづく