始皇帝 天下統一 第50話 あらすじ/ネタバレ

咸陽の街は、逐客令によって混乱に包まれている。官署は閑散としており、空気には不安と混乱が漂っている。廷尉府は宗室が代行しているが、簡単な事件にも対処できず、太史令の胡毋敬(こぼけい)は宗室の能力を疑問視する。

一方、李斯(りし)一家は秦国を去り、故郷へと向かう。李斯(りし)は秦国に希望を抱いていたが、今は無念の気持ちでいっぱいだ。この混乱に乗じて、六国は人材獲得に乗り出す。趙の邯鄲では、金台で人材を集めようと盛大な宴が開かれる。

秦国内では、嬴傒(えいけい)と贏杰(えいかつ)が宗室を率いて、廷尉府の積もった事件を解決しようとする。しかし、それは些細なことであり、真の力を示すことはできない。本当の試練は運河の建設だ。宗室は意見が合わず、数万人の民夫は何もすることがなく、食料も無駄になっている。

嬴政(えいせい)は王绾(おうかん)と共に嬴傒(えいけい)を訪ね、現在の急務を説く。嬴傒(えいけい)は贏杰(えいかつ)と共に運河の現場へ向かう途中、李斯(りし)と出会う。李斯は嬴政(えいせい)に「諫逐客書」を託し、人材流出を防ぐことを願う。

一方、秦王政(しんおうせい)は寺人になりすまし、涇水で運河を視察する。李斯一行は出国しようとしたが、蒙恬に追いかけられる。蒙恬は嬴政(えいせい)の命で、李斯を函谷関に留め、国事に協力してもらうよう説得する。

函谷関には、姚賈や李斯など多くの外客が集まっている。李斯は姚賈と策を練り、姚賈は斉と楚に遊説に向かい、李斯は函谷関に残り、人心を安定させる。李斯は陳馳(ちんち)を趙に送り込み、趙の招賢策を妨害する。陳馳(ちんち)は郭開(かくかい)の汚職を暴き、趙の魅力を低下させることに成功する。

宗室は運河の建設を急ぎ、囚人を動員して工事を進めるが、専門家の指導が不足しており、問題が発生する。鄭国(ていこく)は問題を発見し、解決策を提案するが、嬴政はあえて黙殺し、宗室に自らを反省させる。十日後、運河が完成し、試運転が行われるが、水は流れず、宗室は恥をかくことになる。

第50話 感想

第50話は、秦国内の混乱と、李斯たちの奮闘を描いた回でした。

まず、咸陽の混乱は、逐客令によって人材が流出し、国力が低下していることを示しています。宗室は能力不足で、国家の危機を解決することができません。

一方、李斯は秦国を去る決意をし、故郷へと向かいます。しかし、彼は秦国の未来を諦めていません。「諫逐客書」を嬴政に託し、人材流出を防ぐことを願っています。

蒙恬は李斯を函谷関に留め、国事に協力してもらうよう説得します。李斯は姚賈と共に策を練り、趙の招賢策を妨害することに成功します。

運河の建設は、宗室の無能さを露呈しました。彼らは専門家の意見を無視し、囚人を動員して工事を進めたため、問題が発生してしまいました。

この回は、秦国内の混乱と、李斯たちの奮闘を描いています。李斯は秦国の未来を諦めていません。彼は嬴政に「諫逐客書」を託し、人材流出を防ぐことを願っています。李斯の活躍に期待しましょう。

つづく