始皇帝 天下統一 第54話 あらすじ/ネタバレ
夜空に星が瞬く中、嬴政(えいせい)は雍城郊外に軍を率いて野営した。篝火の光が嬴政(えいせい)の深い顔に映し出され、彼は複雑な思いに沈んでいた。蒙毅は嬴政(えいせい)の趙姫(ちょうき)への誤解と傷つけたことを思い出し、正直に話せば許しを得られるかもしれないと励ました。嬴政(えいせい)は複雑な心境で、趙姫(ちょうき)との再会を切望していた。
翌日、郭開(かくかい)の菓子店に急使が駆けつけ、嬴政(えいせい)の命令を伝え、趙姫(ちょうき)との夕食のために急ぐよう促した。しかし、運命は皮肉にも嬴政が期待に満ちて大鄭宮に入った時、趙姫(ちょうき)が外出して菓子を味わっていることを知る。嬴政はすぐに全城捜索を命じ、六国への道を封鎖し、精鋭を率いて追跡した。
郭開(かくかい)は狡猾で、追跡を逃れるためにわざと足跡を消した。彼らは兵士を分けて追跡を誘導し、趙姫(ちょうき)を連れて川を渡った。秦兵は趙姫の安全を考慮して矢を放つことができず、郭開(かくかい)一行が逃げるのをただ見守るしかなかった。しかし、天網恢恢、岸辺には伏兵が待機しており、嬴政は自ら弓を操り、郭開(かくかい)を射傷し、趙姫を救出した。彼は深く謝罪し、二度と彼女を傷つけないと約束した。
咸陽宮に戻った嬴政は、趙姫のために盛大な宴を催し、文武百官が母子の再会を祝った。しかし、趙姫は心ここにあらずの様子で、何か心配事があるようだった。嬴政は彼女の疲労を察し、侍従に命じて宮殿に送り返した。
宴の後、嬴政は大殿に群臣を集め、趙国を最初に攻めるという戦略を発表した。彼は郭開(かくかい)を駒として趙王偃(うえん)との和平交渉を装い、趙王の野心を煽り、孤立無援にして最終的に秦に滅ぼす計画を提案した。群臣はこの計画に賛成し、実行に移すことにした。
淳于越(じゅんうえつ)は廷尉府で郭開を尋問し、趙王の命で趙姫を誘拐した陰謀を暴いた。拷問の脅威にさらされた郭開は、命じられただけだと必死に弁明し、計画に疑問を持っていることを主張した。嬴政は自ら尋問に加わり、過去の情誼を持ち出して郭開を生死の選択を迫った。最終的に郭開は降伏し、一時的に拘留された。
李斯(りし)は尋問を引き継ぎ、巧みに圧力をかけ、郭開を威嚇しつつも追い詰めすぎないようにした。尋問を通じて、李斯(りし)は趙国の朝政、特に春平君(しゅんぺいくん)趙佾(ちょういつ)と李牧の関係を把握し、嬴政の次の行動計画に貴重な情報を提供した。
嬴政は李斯(りし)の提案を受け入れ、郭開を趙国に送り込み、引き続き二重スパイの役割を演じさせることにした。同時に、身元がバレないように注意するよう釘を刺した。別れ際、嬴政は郭開に金貨二箱を贈り、恩威を並べて示した。郭開は咸陽を離れる車に乗り、この死闘で生き延びることができたと胸をなでおろした。
第54話感想
第54話は、嬴政と趙姫の複雑な親子関係に焦点を当てた、感動的なエピソードでした。嬴政の趙姫への誤解と傷つけたことを悔いる姿、趙姫の息子への愛情と心配、そして二人が再会を果たすシーンは、視聴者の心を揺さぶりました。
特に印象に残ったのは、嬴政が趙姫を救出するシーンです。郭開の策略によって趙姫が連れ去られた時、嬴政はすぐに追跡を開始し、郭開を射傷して趙姫を救出しました。このシーンは、嬴政の趙姫への強い愛情と決意を表現しており、とても感動的でした。
また、郭開の狡猾さと李斯(りし)の策略も、このエピソードの見どころでした。郭開は趙王の命を受け、趙姫を誘拐するという悪事を働きましたが、嬴政と李斯(りし)の策略によって捕らえられました。李斯は巧みな話術で郭開から情報を引き出し、趙国の内情を把握することに成功しました。
つづく