始皇帝 天下統一 第6話 あらすじ/ネタバレ

趙姬(ちょうき)は素服を身にまとい、咸陽城門前で跪拝して待っていた。侍人の通伝により、嬴政(えいせい)と共にようやく入宮して謁見することができた。趙姬(ちょうき)は陽泉君 芈宸の妨害行為を恨んでいたが、今は喜びを抑えられなかった。

咸陽宮では、嬴異人(えいいじん)と赢傒(えいき)が跪拝していた。嬴柱(えい ちゅう)と華陽太后(かようたいこう)は高座に座り、嬴柱(えい ちゅう)は厳粛な表情で、華陽太后(かようたいこう)は趙姬(ちょうき)と嬴政(えいせい)を見下ろしていた。嬴異人(えいいじん)は久々に妻と息子に会えて喜んだが、礼儀に従って父君と母后に拝謁するよう促した。

華陽太后(かようたいこう)は趙姬の身分を軽蔑したが、嬴柱(えい ちゅう)は噂に聞いていた孫に特別な興味を抱いていた。嬴政(えいせい)が秦王の権威の象徴である鹿盧剣を簡単に引き抜くと、皆が驚いた。嬴異人(えいいじん)は息子を叱りつけたが、嬴柱は嬴政の行動を気に入り、さらに学識を問うた。嬴政の答えに皆が感心し、特に趙姬と嬴異人は感慨深かった。

嬴柱は鹿盧剣を嬴政に贈ることに決めたが、華陽太后は強く反対した。しかし、嬴柱の決意は変わらなかった。翌日、芈宸は華陽太后を訪ね、昨日の出来事に不満を漏らした。華陽太后は国家を優先するべきだと諭し、嬴柱が丞相に任命するつもりだと告げた。芈宸は忠誠を誓った。

陽泉君の邸宅では、丞相就任を祝う盛大な宴会が開かれた。一方、趙姬は呂不韋(りょふい)に恨みを抱き、母子を危険にさらしたことを責めた。嬴政は庭で剣術の練習をしていると、謝罪に来た芈宸と口論になり、嬴異人が仲裁に入ってようやく収まった。

その後、趙姬は呂不韋(りょふい)に、なぜ母子を捨てたのかと問いただした。呂不韋(りょふい)は時が経ったのだから過去のことを蒸し返すべきではないと示唆した。嬴政と嬴異人の間の溝は深まり、嬴異人は落胆した。嬴異人は父子関係を修復するために、呂不韋に嬴政を諭すよう頼んだ。意外にも、嬴政は呂不韋を責めるどころか、その知恵を称賛した。

呂不韋は毎日早起きして嬴政に教え、二人で治国之道について議論した。趙勝(ちょう しょう)は燕国の戦況を心配していたが、嬴異人と燕国の使者が親密な関係にあることを知った。情報が漏れるのを防ぐため、呂不韋は華陽太后が監督する形で情報を封鎖することを提案した。

こうして、呂不韋と嬴政の師弟関係が築かれていった。呂不韋は賢明な君主を補佐することを目指し、嬴政は六国を統一して民を安らかに暮らすという大きな夢を抱いていた。廉頗が燕軍を破ったという知らせが届き、状況はさらに複雑になり、大きな嵐が近づいているようだった。

第6話の感想

第6話は、嬴政が秦王の権威の象徴である鹿盧剣を簡単に引き抜くシーンや、趙姬と呂不韋の複雑な関係が描かれ、見応えのある内容でした。

特に印象に残ったのは、嬴政の聡明さです。彼は鹿盧剣を引き抜いただけでなく、嬴柱からの質問にも的確に答え、周囲の人々を驚かせました。また、呂不韋との会話では、彼の知恵を称賛し、学ぶ姿勢を見せました。

一方、趙姬と呂不韋の関係は複雑です。趙姬は呂不韋に恨みを抱いていますが、呂不韋は嬴政の成長を心から願っているように見えます。二人の関係が今後どのように変化していくのか、注目です。

つづく