始皇帝 天下統一 第7話 あらすじ/ネタバレ

秦と趙の攻防

趙の都邯鄲の喧騒が静まりを取り戻す中、秦王嬴政(えいせい)は呂不韋(りょふい)と共に平原君趙勝(ちょう しょう)のもとを訪れます。鋭い言葉で趙勝(ちょう しょう)を追い詰め、秦と趙の緊張状態を緩和するため、六都市割譲の盟約を締結させます。この出来事は趙国内で大きな波紋を呼び、激怒した趙王は趙勝(ちょう しょう)を罷免しようとしますが、趙勝(ちょう しょう)は耐えきれずその場で倒れてしまいます。

新王即位と呂不韋(りょふい)の思惑

紀元前250年秋、咸陽で盛大な新王即位式が行われ、秦王嬴柱(えい ちゅう)が14年を経て即位します。しかし、わずか3日後に急逝し、国中が悲しみに包まれます。この混乱の中、呂不韋(りょふい)は複雑な表情で疾走します。

華陽太后(かようたいこう)と趙姬(ちょうき)の対立

幕後から表舞台に躍り出た華陽太后(かようたいこう)は、芈宸を丞相にしようと考えます。しかし、嬴政(えいせい)は趙姬(ちょうき)を王后に立て、自身の意思を示します。趙姬(ちょうき)は知性と美貌を兼ね備えた女性であり、華陽太后(かようたいこう)的妨害にも嬴政(えいせい)の庇護のもと切り抜けていきます。

呂不韋(りょふい)、丞相に就任

新年を迎えた秦国に新しい希望が訪れます。喪服を脱ぎ、袞服をまとった嬴政(えいせい)は、初めての大朝会で呂不韋(りょふい)を丞相に任命することを発表します。この決定は、芈宸や他の臣下を驚かせます。商人の出身でありながら非凡な才能を持つ呂不韋は、嬴政(えいせい)の絶対的な信頼を得て、秦国の政界の新星となります。

芈宸の陰謀と呂不韋の策略

権力を諦めきれない芈宸は、華陽太后(かようたいこう)を利用して権力を取り戻そうとしますが、拒絶され、さらに掌掴されてしまいます。一方、芈宸の陰謀を見抜いていた呂不韋は、罠を仕掛け、樊於期(はんおき)を利用して芈宸の暗殺計画を阻止します。激怒する嬴政でしたが、呂不韋の説得により、芈宸を未来の切り札として利用することを決意します。

呂不韋と華陽太後の和解

権力闘争を生き抜くために、呂不韋は華陽太后(かようたいこう)との妥協を図ります。太后への敬意を示しつつ、芈宸の敗北と自身の忠誠心を巧みに伝え、太后の心証を改善します。

内乱の鎮静化

内乱を鎮めるため、嬴政は嬴傒(えいけい)を宴席に招き、兄弟の情で過去のわだかまりを解こうとします。趙姬(ちょうき)も王后としての風格を見せ、嬴傒(えいけい)に感謝の意を表し、一時的に穏やかな雰囲気となります。しかし、韓霓(かんげい)と成蟜(せいきょう)の落胆と無力感は、未来のさらなる試練を予感させます。

第7話の感想

第7話は、秦と趙の攻防、新王の即位と呂不韋の思惑、華陽太后と趙姬(ちょうき)の対立など、様々な要素が絡み合った見応えのある回でした。

特に印象に残ったのは、趙勝(ちょう しょう)の悲劇的な最期です。秦の圧力に屈して盟約を結んだものの、趙王の怒りを買ってしまい、命を落としてしまいました。趙の国の行く末を案じる彼の姿は、見ていて胸が痛みました。

また、呂不韋の活躍も目覚ましかったです。商人の出身でありながら、非凡な才能と嬴政の信頼を得て、丞相にまで上り詰めました。彼の政治手腕が秦の未来をどのように変えていくのか、今後の展開が楽しみです。

一方で、華陽太后と趙姬の対立も気になるところです。権力を巡って争う二人の姿は、権力闘争の激しさを物語っています。この対立が今後どのような形で決着するのか、注目していきたいです。

つづく