始皇帝 天下統一 第71話 あらすじ/ネタバレ

趙軍絶望、李牧戦死

趙軍は徐々に追い詰められ、趙の柱石であった李牧は運命の枷锁から逃れることができませんでした。彼は突囲を図るも、荒野で数百人の弓兵の待ち伏せを受け、絶体絶命となりました。奸臣?郭開(かくかい)が戦場に姿を現し、李牧の末路を宣告します。矢の雨の中、李牧は倒れ、名将の輝かしい生涯は幕を閉じました。

王翦(おうせん)の策略、辺軍の抵抗

李牧の死後も、辺軍は抵抗を続けます。嬴政(えいせい)は王翦(おうせん)に辺軍の殲滅を命じ、王翦(おうせん)は巧妙な策略を展開します。彼は帥帳を山丘林地に移し、辺軍をおびき寄せ、佯装敗北して伏兵に誘い込みます。谷底では激戦が繰り広げられ、辺軍は奮戦しますが、秦軍の包囲網に捕らえられてしまいます。辺軍の旗は血に染まり、趙の最後の防衛線が崩壊しました。

郭開(かくかい)の陰謀、邯鄲の窮地

邯鄲では、郭開(かくかい)の陰謀が続いていました。彼は頓弱(とんじゃく)を救出して邯鄲の布防図を手に入れようとしますが、頓弱(とんじゃく)は郭開に秦軍との共闘を迫ります。王翦は時機尚早と判断するものの、邯鄲の窮地は無視できず、「困耗邯鄲」の策を採用します。

邯鄲では食糧不足が深刻化し、民衆は不安に陥ります。趙佾(ちょういつ)は抵抗を主張し、食糧問題の解決を約束しますが、郭開は謠言を流して趙の士気を下げようとします。倡女(しょうじょ)と趙王遷は抵抗の意志を固めますが、内心の不安は拭えません。

趙葱(ちょうそう)の決断、邯鄲陥落

趙葱(ちょうそう)と趙佾(ちょういつ)は、郭開が高値で粟米を売りさばいていることを発見します。彼らは難民に扮した兵士を郭開の屋敷に送り込み、食糧を奪還します。郭開は秦軍と内通して邯鄲を奪取しようと企てます。

夜、城門が開かれ、秦軍が邯鄲に侵入します。城内は火に包まれ、殺戮の音が響き渡ります。趙葱(ちょうそう)は龍台宮への道を阻み、秦軍と死闘を繰り広げます。趙軍は秦軍を阻止することはできませんでしたが、忠誠と犠牲の精神を示しました。

趙の滅亡、歴史の教訓

趙の滅亡は、奸臣の台頭と朝政の腐敗が原因でした。歴史の洪流の中では、個々の命は小さく、しかし偉大です。彼らはそれぞれの立場で、その時代の伝説と悲劇を刻みました。

第71話の感想

第71話は、趙の滅亡という歴史の大きな転換点を描いた、非常に重い回でした。李牧の壮絶な戦死、辺軍の悲壮な抵抗、邯鄲の陥落など、戦乱の悲惨さを痛感させられるシーンが続きました。

特に印象に残ったのは、李牧の最期です。彼は趙の柱石であり、その死は趙にとって大きな痛手となりました。彼の死は、趙の滅亡を決定づけたと言っても過言ではありません。

また、辺軍の抵抗も胸を打つものでした。彼らは最後まで諦めずに戦い、趙への忠誠心と誇りを見せつけました。しかし、秦軍の圧倒的な力には勝てず、悲壮な最期を迎えることとなりました。

邯鄲の陥落は、趙の滅亡を象徴するシーンでした。郭開の陰謀と秦軍の猛攻によって、邯鄲は陥落し、趙は歴史の舞台から姿を消しました。

つづく