恋心は玉の如き 第17話 あらすじ/ネタバレ

夕暮れ時、冬青と琥珀は徐令宜のために沐浴の準備をするが、十一娘は快諾しなかった。徐令宜は十一娘の冷淡な態度に不快感を覚え、席を立って書斎で公務を処理しに行った。

十一娘は家務を管理し始め、帳簿を綿密に調べ、賞罰を明確にした。その手腕はすぐに徐家の敬意を集めた。彼女の真の目的は、帳簿から同じ刺繍布を受け取った人を探すことであった。端午節前に文姨娘、喬姨娘、丹陽が同じ布を受け取っていることに気づいた彼女は、贈り物から手がかりを見つけようとしていた。

徐令宜は前回の十一娘の冷淡な態度以来、ずっと不機嫌だった。臨波が訪ねてきても、照影に追い返されてしまった。徐令宜は今は誰にも会いたくないという。そんな中、冬青が十一娘のために食事を取りに行った際、偶然臨波と出会い、二人は縁を結ぶことになった。

喬蓮房は徐令宜にスープを届け、被災者の問題について話し合ったが、彼女の言葉は徐令宜を不快にさせた。喬蓮房はさらに、徐令宜と一緒に徐太夫人を見舞いに行きたいと申し出て、自分で作った膝当てを持参した。徐太夫人から喬蓮房は賞賛され、徐太夫人は徐令宜に喬蓮房をもっと寵愛し、徐家のため子孫を残すようにと勧めた。

徐令宜と喬蓮房が徐太夫人にいることを知った十一娘は、徐令宜の部屋に入り、彼の衣服を探して新しい服を作ることにした。しかし、徐令宜が予想外に早く戻ってきて、十一娘が衣服を探しているのを見て、自分でサイズを測るように言った。二人は被災者の問題について話し合い、十一娘は徐令宜に被災者の女性を刺繍工房で働かせることを提案した。そうすれば、安置の問題を解決し、彼女たちに技術を教えることができるという。徐令宜は十一娘の提案を高く評価した。

文姨娘は文家の挨拶の品を持って十一娘を訪ね、文家の嫂嫂を十一娘に紹介しようとしたが、十一娘は丁寧に断った。文姨娘は霉米事件を持ち出し、自分がわざと十一娘に漏らしたことをほのめかした。十一娘は文姨娘の意図を知っているが、自分は実直な人間であり、徐家の調達は物美価廉の原則に従うと答えた。もし誰かがそのことで騒ぎを起こして家風に触れれば、絶対に許さないという。

このことが徐令宜の耳に入り、彼は十一娘がお金に動じないことに驚いた。徐令宜は家令に十一娘に日常の生活費として銀両を渡すように命じ、霉米事件で売却された彼女の田畑を買い戻し、さらに周辺の田畑も買い与えて、豊作を願った。二人の関係はさらに親密になり、徐令宜は十一娘の部屋で食事をし、破天荒にも甘い余杭菜を食べた。

第17話の感想

第17話は、十一娘と徐令宜の関係が大きく進展した回でした。

  • 十一娘は家務を管理する中で、徐家の信頼を勝ち得ました。彼女の賞罰分明な手腕は、徐家の人々を感心させました。
  • 徐令宜は、十一娘の被災者の女性を刺繍工房で働かせるという提案に感銘を受けました。これは、彼の社会問題への意識の高さを示しています。
  • 文姨娘の挑発にも動じず、十一娘は自分の信念を貫きました。これは、彼女の強い意志と正義感を示しています。
  • 徐令宜は、十一娘の清廉さに感銘を受け、彼女に銀両と田畑を贈りました。これは、彼が十一娘を信頼し、大切に思っていることを示しています。
  • 二人は、徐令宜の部屋で食事をし、破天荒にも甘い余杭菜を食べました。これは、二人の関係が親密になっていることを示しています。

第17話は、二人の関係が大きく進展しただけでなく、十一娘の強さや徐令宜の社会問題への意識の高さが描かれた回でした。今後の展開が楽しみです。

つづく